Qの読書な日々

大好きな本と、毛糸に囲まれる日々の独り言

異郷 西江雅之

2012年06月29日 | ノンフィクション
異郷 西江雅之の世界
西江雅之

美術出版社

6月29日(金)

西江先生の本ってなんで今まで読まなかったんだろう。本当、私ったら世界が狭い。。。

先生のように、行く先も予定も決めない「旅」に出る度胸はないけれど、

せめて本を開いて、異国の小島に思いだけでも馳せるのでした。


人間の基本 曽野綾子

2012年06月26日 | 新書
人間の基本 (新潮新書)
曽野 綾子

新潮社

6月26日(火)

今日は梅雨時期とは思えない、爽やかないいお天気。

先日、本屋に行ったらば、新書コーナーだけで時間をとってしまい、3冊ほど購入。

曽野綾子さんてバリバリのキリスト教徒というイメージが強く、読まず嫌いでした。何たる無知。反省。

戦中、戦後を生き抜き、世界中の貧しい国をその目で見、80歳を過ぎた今も現役だからこそ書ける痛快なメッセージでございました。

年上の方とお話ししていて、昔は・・・といわれても、今は時代が違うから比較されても??と思うことはありますが、なんの、なんの、やっぱり基本はこうでなくちゃなのです。

特に震災後、「個の生きる力」が問われていると思います。難局を乗り切るため、知恵を絞って、自らが考えること。横並びの平等を重んじる今の教育では得にくい力ですよね。

今の学校は自発性を重んじていますが、本著の「教育は強制にはじまる」に同感です。基本を学ばぬうちに自発性も何もありません。

「格差のない社会はない」「不平等は当たり前」とか、「教養は肝の据わり方」などなどとにかくうなずける事ばかり。

「アフリカの朝」に対する表現は圧巻です。

こんなひどい国明日には出て行ってやる!と思ってよく朝目を覚ますと、鳥の鳴き声、澄んだ空気、日が昇る様、言葉では言い表せない美しさと命の躍動感に、もう一日いてもいいかなと思わせられる。アフリカに対する侮蔑も尊敬も両方あり、どちらか一方で割り切れるものではない。。。

狡さと清らかさ、賢さと愚かさ、人にはいろんな側面があること。すべてのことに両面があること。何より覚悟を持って生きること。

 


あじさいブルー

2012年06月18日 | 日記

6月18日(日)

昨日、ビブリア古書堂で宣言した通り「北鎌倉」に行ってまいりました!暑かった

あじさいで有名な「明月院」。

人、人、人。

あまりの人の多さに辟易しました

私のしょぼい携帯カメラではまったく伝わりませんが、あじさいは美しいです。

でも、あれだけ人がいると風情も何も...

見た気がしなかったなあ。

 

 


懐かしい日本の家と「きらくなたてものや」さん

2012年06月13日 | 現代小説
懐かしい日本の家をつくる方法 (エクスナレッジムック)
日高保
エクスナレッジ

6月13日(水)

監修した日高保さんは同級生。

いや~、高校生の時からすごい人だなあと思ってはいたけど、

仕事も志も本当に素晴らしい。おめでとう。

本を眺めるたび、ちょっぴり前向きな気持ちになれるに違いない。

 


ビブリア古書堂の事件手帳

2012年06月11日 | 現代小説

6月12日(月)

いかにもライトノベルチックな表紙は好みでないんですが、たまたま人が貸してくれたので、読んでみました。

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
三上 延

アスキーメディアワークス

舞台は北鎌倉。北鎌倉駅で降りて、山へ向かうといえば大船高校でしょうか。湘南在住の私としては非常になじみ深いですねえ。

主人公の五浦くんは幼いころのトラウマから本を読みたいのに、読めない体質。ひょんなことから北鎌倉駅前ビブリア古書堂の女店主、栞子さんのところで働くことに。古書というのは、本の内容だけでなく、人から人にわたった経緯・歴史があり、そこに日常のちょっとした事件が起きる、といったお話。

作者の古書にまつわるうんちくと、物語の謎がいまひとつ噛み合っていない感じがしますが、そこそこいけます。

謎がかなり期待できるので、いかにもご都合主義なオチには若干がっかりですが、表紙がこれなので許せちゃうのです。

随所に登場する鎌倉の地名に

「そうだ!鎌倉のアジサイを見に行こう!」と決意したのでした。