12月30日(火)
11月末からちっとも更新してなかったけど、一年の締めくくりに何か書かねばと思い、一言。
まずは、この1か月に起きたこと。
1.あんなに嘆いた保育士試験に合格⁈
2.ママさんバレーで目標だった地区予選のベスト8に残る
3.今年をしめくくるに相応しいガルシア・マルケスを読み終わる
コレラの時代の愛 | |
木村 榮一 | |
新潮社 |
年内に読み終わってよかった、出会えてよかった。この本を今年のマイベストに!!
あの有名な「百年の孤独」とは趣が異なる作品。ひとりの女性と、それをめぐる二人の男性の50年以上にわたるお話です。
長年付き添った夫を亡くしたフェルミーナ。その時を51年9か月と4日待ち続けた男フロレンティーノ。その年月はよく言って究極の愛。普通に考えれば変質的。そのギリギリのところがたまらなく滑稽で、ブラボー!マルケス!なんです。
フロレンティーノはフェルミーナだけを思いながら、数えきれない程の女性と関係を持つんですよ。それでも心は彼女だけとか言いながら、一人一人の女性の好みやらなにやらいろいろ記憶していたりするところがさすがラティーノ!性さがってそういうものだなあ。
一方のフェルミーナはウルビーノとの結婚に全く乗り気でなかったんですが、50年の間には様々なことが起き、気持ちが近づいたり離れたり。その年月の描写も素晴らしいんですよ。石鹸があったかどうかでケンカしたことを何十年も根に持っていたり、ひとつひとつ笑える。
とにかくガルシア=マルケスにはすべてが詰まってるとしか言いようがないんだなあ。
人が生きていくすべてのことが詰まってる感じ。
今年は量的にはたくさん読めなかったけれど、ちゃんといい作品に出会えたと思います。
アーヴィングの「In One Person」も再読したい作品でした。
また来年も素敵な本と出会えますように。