Qの読書な日々

大好きな本と、毛糸に囲まれる日々の独り言

おまえさん 上

2011年09月26日 | 時代小説
おまえさん(上) (講談社文庫)
宮部みゆき
講談社

9月26日(月)

今日は急に寒かったなあ。昨日薄手のウールものを出しておいてよかった。

結局「おまえさん」の文庫版を購入。夕べは人はどうして夜寝ないといけないのかと思うくらい寝るのが惜しかった。

上下とも600ページくらいと、宮部さんは長いのが好きだなあ。

「ぼんくら」「日暮し」に続く平四郎、弓之助のシリーズなんですが、物語の中では最初の話から2年しか経っていませんが、現実世界はもっと時間がたっているので、たしか全部読んでるはずなのにかなりおぼろげです。うーん、人の記憶とはそんなもんです。

さて、先日購入するときに不思議なことがありました。

我が家の近くにはショッピングモールがふたつ。ひとつは店舗は小さめ、書籍数も少なめだがポイントカードあり、もうひとつは大型書店ポイントなし。なので基本はポイントがつくお店で購入します。しかも宮部みゆきの新刊本がないはずありません。22日の新聞、確かに「本日発売!」とありました。

が、ポイントありの書店に行くと、平台にない!閉店間際あせって店員に聞いたけど、「確か27日じゃないですか?」とパソコンで何やら調べてくれたのですが、まだ発売になってないとのこと。がっくりして、でも念のため隣の大型書店にいくと、山と積んであるではないですか!

残念だなあ。私はポイントのためだけじゃなく、小型店舗の店員さんはオタクっぽい人が多くてなんとなく気に入ってるんだけどなあ。くまざわ書店頑張って!

おっと、こんなしょうもないこと書いてる場合じゃない、続きを読まないと

 

 

 


指輪物語 最終章

2011年09月24日 | 小説(海外)
新版 指輪物語〈9〉王の帰還 下 (評論社文庫)
J・R・R・トールキン
評論社

9月24日(土)

やっと終わりました。感激です。

このボリューム、世界観、素晴らしかった。2章の「二つの塔」あたりはやや自分も中だるみだったし、物語がどこへどうなっていくのか見当もつかず、つまづいておりましたが、最終章「王の帰還」は3日でテンポ良く読み終わりました。

最終章では指輪の時代に終わりを告げます。著者のあとがきによると、古代の神話や伝説をまとめることがこの「指輪物語」になっていったとのこと。どうしてイギリス人はファンタジーが上手いんだろう。

「ファンタジー」というとどうもオタクちっくなイメージが浮かんでしまうのは、RPGゲームが出来てからなんだろうか?

子どもの頃は、いわゆる子どもっぽい本が嫌いだった。図書室で借りたのは伝記や様々な神話(もちろん子供向けに書かれたものだけれど)だったと思う。「ギリシア神話」や「聖書物語」、それから日本の昔話。古から語り継がれた物語には、多くのメッセージ、智慧、含蓄があるものだ。

「指輪物語」は20世紀の小説のなかでも最も評価の高い小説のひとつだそうで、いやいや、途中で投げ出さないでよかった


さらに気になる新作

2011年09月22日 | 書評、エッセイ

9月22日(木)

新聞をみていると、下の広告欄に今野敏「隠蔽捜査」シリーズの最新作が。横には佐々木譲「警官の血」の続編。

これは本日発売なのか。

宮部みゆき「おまえさん」は本日、文庫、単行本同時発売という不思議さ。そういえば読書の秋だものね。読書週間もあるし。出版社も頑張らないと。

さっそくウォーキングがてら本屋さんに行ってこよう!

 


日の名残り

2011年09月21日 | 小説(海外)
日の名残り (ハヤカワepi文庫)
カズオ・イシグロ
早川書房

9月21日(水)

外はすんごい風ですが、おかげで早く帰宅できたのでカズオ・イシグロを先ほど読み終わることができました。

カズオ恐るべし!です。とってもとっても素晴らしい。

イギリスの名家で30年以上にわたり執事を務めてきたスティーブンス。6日間の休みを与えられ、車で小旅行に出かける。旅の目的は昔の仲間で女中頭だったミス・ケントンに会うこと。過去に思いをはせ、対戦前後で移ろっていくイギリスの紳士社会、同じく名執事だった父、女中頭に寄せた思い、何より「職業とは何か」「執事として、人としての品格とは」を考え続け、実践するスティーブンスの思いが語られていきます。

派手な事件は何もなく、日本語訳は執事的な丁寧な語り口調。時に滑稽なほど忠実なスティーブンスの仕事ぶり。出だしは変質的に几帳面な変わりもんのお話かと思ったのですが、いやいや、すごいいろいろな思いが凝縮されて、クライマックスはじわ~んと泣ける。

あのときのあの一言が言えたなら・・・もしくは言わなかったら、タイミングが違ったら・・・

でも、そうならなかった、しなかった今の自分の人生にまた胸をはり戻っていくカッコイイ執事さんなのです。

わたしを離さないで」はちょっとサスペンスたっちな作品で、これも素晴らしかったと記憶しています。確かご本人が今年来日され、作品も次々文庫化されたのではないでしょうか。「日の名残り」は図書館で借りたんですけど、うーん、買いだったかもなあ。


気になる新作

2011年09月20日 | 書評、エッセイ

9月20日(火)

昨日読書ママ友A様よりメールをいただきまして、そのスピード、量もさることながらいつも的確なコメント。あっぱれでございます。北村薫さんはいいですよね。

現在読みかけが翻訳ものばかり。しかもこの秋は英米モノでいこうと思っているので、北原亞以子さんになかなかたどり着けません。しかもAmazonをみていたら、三浦しをんさん新作が出てるじゃないですか「舟を編む」!宮部みゆきも「おまえさん」!翻訳本に疲れた眼にはちょうどいい感じ。

文学のベストセラーで現在2位にランキングの「堀文子の言葉 ひとりで生きる (「生きる言葉」」これも気になりますネエ。昨日、おとといだったかな、ちょうどNHKで再放送していた堀文子さんと戸井十月さんの対談番組をみて、凛とした素敵な方だなあと思っていたところです。

気になるがありすぎて、嬉しい限り。忘れちゃうのもこれまた楽し。