1月30日(月)
カーデガン、残り袖半分です!
今週中の完成を目指し、肩こりにもめげず、がんばるぞ。おー!
蜩ノ記 | |
葉室 麟 | |
祥伝社 |
1月28日(土)
第146回直木賞受賞作であります。
いや~、泣けますね。こんなに清々しく、思慮深く、慈愛に満ちた男の生き方があるものなのか、素晴らしい時代小説を堪能。
壇野庄三郎は城内での諍いにより親友に怪我をさせるが、切腹を免れ、幽閉中の元郡奉行・戸田秋谷(しゅうこく)のもとへ遣わされる。
秋谷は七年前前藩主の側室と不義密通の罪に問われ、家譜編纂と10年後の切腹を命じられていた。
秋谷の人柄に触れ、七年前の事件は冤罪ではと疑い始める庄三郎。家譜編纂のなかから浮かび上がる事件の真相と、明らかになる陰謀。だが、無情にも3年の月日が刻々と過ぎていく・・・
てなお話ですが、庄三郎の心の変化・成長がよいですね。もちろん死を覚悟した秋谷の凛とした生き方のお話でもあるし、その横で暮らしながらグッと大人になる青年・庄三郎の記でもあり、命と志を繋いでゆく秋谷の息子・郁太郎の話でもあるわけです。
お恥ずかしながら、時代小説にはあまり明るくないので、葉室さんは今回の受賞で初めて知りました。60代だからこそ書ける作品なんだろうなあ。もうちょっと他のも読んでみます。
体制維新――大阪都 (文春新書) | |
橋下徹 堺屋太一 | |
文藝春秋 |
1月25日(水)
橋下さんて何者なんでしょうねえ。これだけ人気があると、つい疑いたくなる性分で。
はたまた大阪都構想とは何ぞや?関西で何が起こっていようとも、あんまり関係ないなあと興味がなかったのですが
国政をも揺るがす存在になってきましたので、こりゃ学習せねばと読んでみました。
ヨミモノとしては、まったく面白くなく、途中から苦痛・・・
「私はこんなすごいことを、困難を乗り越えてやってきました!!」
「いままで誰も手がつけられなかったことに、私がメスを入れました!!」
ひたすらこの羅列。おんなじことばっかり何回も何回も。
もちろん新書ですから面白いとか面白くないとかで判断するものではなく、
大阪が都になれば、今の無駄が省けるだとか、国際都市としての発展が期待できるとかがちゃんと書かれています。
ま、でも橋下さんが自分の選挙区で立候補したら投票しちゃうなあ。
論述がうまいし、実行してくれる気がするもの。
国家公務員の給与削減法案が通りそうだけど、一般市民はこういうのが好き、わかりやすくて。
そういう意味では橋下さんは人気が出て当然、賞味期限のうちに国政に出てきて暴れてほしいものです。
橋ものがたり (新潮文庫) | |
藤沢周平 | |
新潮社 |
1月23日(月)
このところサスペンスや洋もの続きだったので、時代物が読みたいなあと思い、
本屋で今回の直木賞「ひぐらしの記」←(漢字がうまくでない)を探すも、少々お待ちくださいでどこにもなかった。
仕方なくなんて言ったら藤沢先生に失礼だが、読みかけにしてあった「橋ものがたり」を。
「橋」というモチーフを必ずどこかに織り込んだ短編が10作。老いも若きもすべて恋物語です。
たとえば一作目の「約束」、
錺(かざり)職人の幸助は、年季奉公が明ける5年後の今日、幼馴染のお蝶と橋の上で会う約束をしていた。
5年間、お互い奉公先で苦労し、大人になった二人。果たしてお蝶は橋の上に現れるのか?
なーんていうお話ですが、なんとも切なくて、素敵ですねえ。
5年ですよ!
その日を励みに辛い修行にも耐えられるなんて、いいお話じゃありませんか。
どっかのメール小僧に聞かせてやりたいわ。まったく、もう。
編みものワードローブ | |
三國万里子 | |
文化出版局 |
1月20日(金)
湘南地方も雪が降りましたねえ。今は小康状態ですが、風が強く外は寒そうです。
今日は先日編んだ「オンディーヌ」を着てお仕事してます。暖かい。
三國さんの昨年の本から「アランのカーディガン」。この本はすべての作品が可愛い、絶対に買っておいてよかった一冊。
このところ編込みだったので、模様編みが新鮮で楽しい!
そんなに編んでどうするんだ!と自分ツッコミしつつも、寝起きに手編み総アラン模様のカーディガンを羽織り、とことん着古す贅沢を味わおうと思う。
毎日寒いので、寒い雰囲気のテンプレートに変更してみました。