下町ロケット | |
池井戸 潤 | |
小学館 |
7月31日(日)
夏休みの週末だっていうのに、天気が悪くて残念ですね。私は涼しくて読書日よりでした。
昨夜、予定通りビール片手にベビースターをポリポリ食べつつ、「下町ロケット」読みました!面白かったんで、ちょっと夜更かし、ノンストップ。
ロケット工学の研究者として日本のロケット製作に携わっていた佃。発射失敗の責任を取り、一線を退き父の会社を継ぐことに。7年後、再びその夢を実現するチャンスがやってくる。
ん~、直木賞にふさわしいのかはよく分からないけど、面白いですよ。最後もおそらくハッピーエンドだろうと思いつつも、「頑張れ!」と応援したくなります。
日本のモノ作り、中小企業の現実、「夢」か「生活」か、といった働く人なら誰でも考えるようなテーマが盛りだくさん。佃社長はかつて研究者だったわけだし、今も優良企業の社長なんだから結構エリートなんだけど、社員にあれこれ言われちゃうし、娘は口きいてくれないしで実に親しみのわくキャラ。でもってバッタバッタと悪(大企業)を斬っていっちゃう等身大ヒーローなのです。
震災後の今じゃなきゃ賞を取らなかったかもしれないけど、こういうスカッと爽快でストレートな作品に元気をもらうのもいいだろう。