Qの読書な日々

大好きな本と、毛糸に囲まれる日々の独り言

嫌われる勇気

2014年03月30日 | 自己啓発・ビジネス

3月30日(日)

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見 一郎,古賀 史健

ダイヤモンド社

これ、よかったです。

これまで読んだ自己啓発本も、各界で成功した方の成功談も

そうか!みんなアドラーの教えだったんだ!と、ストンときました。

 

アドラーの教えを説く「哲人」と悩める「青年」の対話形式。厳格な両親との関係にトラウマを感じている青年、哲人に「あなたは自分が不幸であることを選んでいる、変われないのではなく、変わらないと決心しているからだ。」と一蹴されます。

「変わらない」決心を「変わる」勇気に変えることで人は幸せになれると。

問答を繰り返しながらも青年は最後の最後まで懐疑的で、そこがちょっとくどい感じもしますが、スルッと読める割に深い言葉がたくさん出てきます。

特に印象的だったのは、「課題の分離」

自分にできるのは、自分の最善の道を選ぶこと。その選択によって他者はどういう評価を下すのか、これは他者の課題であって、自分にはどうすることもできない。他者の課題には介入せず、自分の課題には他者を介入させない。

ここだけを読むと、なんて冷たいんだ…と思うかもしれませんが、私としてはモヤモヤとしていたことが、簡潔な文章で目の前にあって、目からうろこ。

子どもを「叱ってはいけない、ほめてもいけない」もいいですねえ。

ほめるという行為には、能力ある人が、能力のない人に下す評価という側面がある。背後にある目的は、子どもを操作しようという気持ち。

「あらゆる人に対して、「同じではないけれど対等」という横の関係を築く。」これもいい。

ただねえ、これを実践できるかというとなかなか難しい問題。アドラーさんも、すべての悩みは「対人関係の悩み」といっていますが、一言言ってしまったり、言えなかったりでくよくよしてしまう日の多いことよ。

こういう本は手元に置いて、ふーっと思ったときに見返さないと人格は向上していきませんな。

 

 


今冬の編物 その3 

2014年03月24日 | 手芸

3月24日(月)

シフト制というのにまだ慣れていないもんで、平日休みがどうもピンとこない。日曜日みたいな感じ。

今日は半日で帰ってくる甥っ子2号を連れて、映画鑑賞に。

アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック
WALT DISNEY RECORDS
WALT DISNEY RECORDS

なかなかでしたよ。とにかく雪と氷の世界がきれい!

100分の夢の世界、ラストは姉妹の愛、世界を救うのはやっぱり「愛」なんですよ。

 

さて、そろそろ桜も咲こうかという今日この頃。今年の冬物を振り返る第3弾。

使用糸 ハマナカソノモノ 並太 7、5号棒針

これもその前のヘチマカラーのように、ゲージをとってアレンジ。

プレーンなメリヤス編みですが、前にポケットを付けたことで、前身ごろがのっぺりしてなくていいかも。

スクールカーデとして、ちゃんと活躍してくれました。


今冬の編物 その2

2014年03月20日 | 手芸

3月20日(木)

今日は真冬に戻ったような寒さ。キーをたたく指が冷たい。

でも季節は日々移ろい、冬物を編む気が急激にしぼんでいくー

さてさて、作品その2は、やっぱり息子の。ヘチマカラーのカーディガン。

使用糸 パピー ボットーナ グレー系 約12玉

    7号、5号棒針

Men’sKNIT―編んであげたいメンズニット
音楽専科社
音楽専科社

編み図は、この本のいろんなところと、たた&たた夫さんのサイトを参考にしながら、自分で書きました。

きちんとゲージをとると、思ったようなサイズで出来るもんだとなかなか満足のいく作品になったなあ。

ボットーナはパピーの今年の糸で、ツイードヤーン。

発色のいい赤と緑がとーーってもかわいいのですが、いざどんな作品にしたいかというのが思い浮かばず、結局グレーにしましたが、ネップが赤や黄色と鮮やかで小技がきいてる感じ。

糸にクセがあるので、シンプルにメリヤス編み、そして襟は流行りのヘチマカラーにこれまた流行りの皮ボタン。

ぱっと見では手編みだと分かりにくいので、息子も気にいってくれたようです。


わたしが孤児だったころ

2014年03月16日 | 小説(海外)

3月16日(日)

せっかくのお休みでしたが、今日の風の強さったら、やっぱり春なのね。

花粉症にはとても厳しく、一日中家で読書。

わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫)
Kazuo Ishiguro,入江 真佐子
早川書房

カズオ・イシグロは「日の名残り」がとても印象的で大注目の作家なのですが、この作品はちょっと趣が違うようでした。

上海に暮らしていたクリストファーは10歳で孤児に。両親が謎の失踪をし、ロンドンで育ったクリストファーは両親を探すために探偵を志す。

時は1937年。上海は日本軍との戦いで一進一退。そんななか両失踪の手がかりをつかんだクリストファーがたどり着いた真実は、彼にとって受け入れがたいものだった。

うーん、なかなか難解なお話でした。

クリストファー以外にも何人か登場してくる「孤児」がポイントなんでしょう。

孤児となった主人公の社会への怒り、美しい過去の記憶、同じ孤児への共感。

大戦前の上海はセレブにとってさぞ美しい場所だったんでしょうねえ。

西洋と東洋が混じるノスタルジックさは、やはり東洋の血が流れるイシグロさんだから書ける世界なのでしょう。


今冬の編物 作品1

2014年03月15日 | 手芸

3月15日(土)

今年はちゃんと編み物してたにもかかわらず、全く作品をアップしていなかったので、忘れないように記録しておきます。

まずは、これ。

出典はこれ。

M・L・LLサイズで編める メンズニット
リトルバード

成美堂出版

この本は昨今のメンズニット本の中でもなかなか優秀。

使用糸は ハマナカアランツイード

小柄な息子に合わせて、見ごろをMサイズより4目

袖丈を6段減らし、微調整。

これまでハマナカの糸ってあまり使わなかったんですが、他社の糸が手に入りにくいこともあって、素直に本のとおりアランツイード使ってみました。編みやすいです。

単色ではビミョーな色のキャメル(7)、一段だけ裾のほうに入れてあるのがかわいいですよね。