株価がITバブル以来の高値だそうです。
巷ではGNPがプラスに転じて景気回復、株価はさらに上がるだろうという予測も。
でも、いまどき、経済成長なんかできたらおかしいのでは、という疑問もあります。
50年代から70年代まで、日本はたしかに高度成長を遂げました。
ちょうど今の中国・・・・だいぶかげりが見えますが・・・・みたいな時代だったのでしょう。
その中国からの観光客が大量の買い物、ということは彼の国の成長はまだまだ続く?
働いてお金を稼いでそれでモノを買う、というのが経済成長の原点です。
ところが日本では30年近くも前に、その購買力そのものがピークに達してしまいました。
飽食と云う言葉もそれを表しています。
欲しいものが欲しいわ、というコピーがありました。
たぶん、バブルがはじける頃か、はじけた頃だったと思います。
欲しいものがなくなった、という時代は、すでに経済成長は止まった、ということでしょう。
あとは手を変え、品を変えて欲望を刺激することくらいしか残らないのです。
それとて、人ひとりが消費できる限界というものがある。
だから、いつか経済成長は止まってしまう、ということが昔から予想されていたわけです。
パラダイムの変換などという言葉もその時代の産物でしょう。
でも、残念ながら、社会の枠組みを変えられずにここまで来ているのが現実。
テロも武力でどうのこうのという話ではなくて、社会の枠組みの問題だと思います。
とはいえ、今の消費社会をどう変えて行けばいいかの答えはいまのところないようです。
ところで、わたしも近頃はモノを欲しがらなくなりました。
欲しいモノがないことはないのですが、モノでココロは充たされない、と思うこともその一つ。
お金じゃないよ、人生は・・・・そう思う人が増えれば社会は変わっていくのでしょうか。