「パシュートってどういう意味?」
訊いてくれるな、おっかさん。ら抜きことばじゃないの?
「パラシュートなんて、言うんじゃないんでしょうね」
冬季五輪も知らない競技がずいぶん増えました。
カーリングも、昔、初めて見た時は、なに、アレ?
平たいモップみたいので真剣な顔で氷をこすって・・・。
単にストーンの滑りをよくするだけじゃないようなんですね。
ゴシゴシと激しくこすったり、かと思うと、そっと撫でるように動かしたり。
それによってストーンをカーブさせたりシュートさせたり・・・。
パシュートは、追い抜きと訳されているようです。
スピード・スケート競技だから、追い抜くのは当たり前では。
でも、団体戦なので、相手チームに追い抜かれたら、その時点で失格。
また、3人の味方同士での追い抜きもあります。
それには「最低でもチーム全員が1周は先頭を走行しなくてはならない」というルールがある。
1人が先頭に立って風よけになると、続く選手は体力を温存できる。
チーム内の追い抜きの仕方、選手の入れ替わり方で、スピードが変わります。
だから個人の力とチームワークの力とをうまく噛み合わせたほうが勝つ。
というわけで、個々の力では劣る日本がオランダに勝って、めでたく金。
メダル量産、なんて報道する新聞記事もあるよう。
でも、実際のメダル獲得数はでは全体の11位なので、量産は誇張。
いい加減、個人の力とナショナリズムをごちゃまぜにするのはやめたら?