IT機器と書くか、ICT機器にするか、いっそのこと情報機器と書くか。
また、ITを使うならInformation Tchnology(情報技術)と補足したほうがいいのか。
ICTのCは、Communication(通信)の略と説明するのがよいのか。
今は、パソコン=必ずしもIT、ICTと云えないところも、用語選択に悩むところです。
そういえば、昔、某電機メーカーが盛んにC&Cを喧伝していました。
Computer & Communicationの略ですが、今でもCIとして使っているのでしょうか。
近頃、ご縁が無いのでわかりませんが、カレーのほうが有名かもしれません。
さて、ここで出てくるコミュニケーション、ふつうは伝達とか通信とかに訳される。
が、それでは、元々の言葉の持つニュアンスが失われてしまうようにも思います。
コミュニティ、コミュニケーション・・・・これらはどちらもコモンからの派生語です。
コモンは「共通の」意で、元々のラテン語には「共感」の意もあるそうです。
コミュニティは共同体の意ですから、「共」ということでは共通性があります。
ところがコミュニケーションの伝達、通信とかには、その「共」がない。
知識や感情の共有があってこそ伝達することに意義が生まれます。
つまり、本来なら、(情報の)共有が目的のはずなのに、手段に力点が置かれている感じ。
そこにコミュニケーションの訳語の物足りなさがあると感じています。
もともとは通信理論として工学的に発達してきたこととも関係しているのでしょう。
近頃は、社会学的なコミュニケーション研究も盛んになっているようです。
ひと頃は、コミュニケーション講座と銘打てば、人が集まった時もありました。
コミュニケーションスキルなんて言葉も生まれています。
でも、共有、共感とはもっと根源的なもので、スキルと云ってはいけないのではないか。
それこそコモンセンス(共通感覚)が鈍ってきているのでは・・・・とも感じています。