ユニコムかつしかつれづれ日記

NPO法人ユニコムかつしかのパソコン教室活動などのよしなしごとを、そこはかとなくゆるりと書きしるしてまいります

ハード、そして、ジェントル・・・・

2014-04-29 | 日記


今月発行の機関誌のコラム「ふれあい」にチャンドラーのことが書かれていました。
書いたのは女性メンバー。先日、その女性ほか何人かでお茶を飲む機会がありました。
そこで、マーロウにハマったという話が出て、いっとき盛り上がりました。

私の中では、ハードボイルドと女性とはあまり結びつきません。
でも、一緒だった別の女性もチャンドラーは読んだと言っていました。
ジャンルなど、本好きの人にしてみれば、あまり関係ないことなのかもしれません。
それにマーロウのかっこよさ・・・・そのかっこよさに痺れるのには男女の差はないのかも。

If I wasn't hard, I wouldn't be alive.
この最初のフレーズは、しっかりしなければ、とか、タフでなければ、と訳されています。
ハード・・・・パソコンではお馴染みですが、こういう文脈ではニュアンスが難しい。
堅い、厳しい、激しい、過酷な、つらい、苦しい・・・・どれがピッタリくるのでしょう?

いまなら、いっそのこと、ハードそのままでよいのかもしれません。
もし自分がハードでなかったなら、生きていられなかっただろう・・・・。
と書いてみると、生きてゆくことのつらさ、苦しさがその背景に感じられます。
となると、米国版の「男はつらいよ」になってしまって、まさか、ですが。

If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.
パソコンならハードと来ればソフトですが、ここはジェントル。
穏やか、優しい、ていねい、親切・・・・やはり、優しい、が一番ぴったりでしょうか。

「あなたはどうしてそんなに優しくなれるの?」
そういう女性の問いかけにマーロウが答えたのが、上の二つの文章です。
だったらいっそ、優しさ、だけで訳してみたら、どうなのでしょう?
優しいだけでは生きられない。優しくなれないのなら生きている価値がない。
これでは、どうやら翻訳家にはなれそうもない・・・・。

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