他人事を、たにんごと、と読む人が増えた。
そんなコラムを読んで、たしかに、ひとごと、とは読みにくいかも、と思いました。
人と書いて「ひと」、他人と書いても「ひと」・・・・これまた日本語の難しさでしょうか。
それはともかく、近頃、他人を慮ることのない人が増えた気がします。
慮る以前に、相手を刺す、殺す・・・・これではあまりに短絡過ぎ。
そこまで至るには紆余曲折があるだろうに、それが感じられません。
弱肉強食になっていく世の中の流れとリンクしているのでしょうか。
あるいは行き過ぎた利己主義化?
何でもかんでも自己責任・・・・なら強くならなきゃ、も関係していそう。
無理やり自分を通せば、他人は引っ込むしかなくなります。
他人に引っ込む気が無ければ、何をこのヤロー、と喧嘩になる。
ちょっと自分を抑えて他人を慮ることが必要な所以です。
いまの首相にも何とはなしに自己肥大化の傾向がありそう・・・・。
「強い」と「美しい」を並べるところにもそれを感じます。
「強い」の相棒は「優しい」なのです・・・・チャンドラーを読みなさい。
昔、ギブ・アンド・テイクの大切さをある人から教わりました。
自分が儲けることばかり考えていると、いずれ失敗する。
だから、他人の利益も考えながらギブ・アンド・テイクで行くことが大事、と。
そういえば、損して得とれ、という言葉もあります。
といって、いつも損得勘定で行動するというのも疲れますね。
それじゃ、ギバー(与える人)でありつづける・・・・のも容易ではありません。
世の中、振れ過ぎると振り子のように元に戻ります。
弱肉強食の本場の米国で、ギバーこそが勝利者、という本が売れているといいます。
情けは人のためならず・・・・もともと日本には他人を慮る文化があったはず。
どうやら日本の輸出も低調のよう。
そろそろモノだけでなく、「他人を慮る」文化を輸出すれば?
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