人生初のタブレットのamazonの『Fire タブレット 8GB』を購入して約2ヶ月が経過しました。ダウンロードした電子書籍も日々増えています。ほとんど漫画ですけどね。
先日購入した2台目の画面の大きな『Fire HD 10 タブレット 32GB』も大活躍です。目の調子がいい時は老眼鏡をかけなくても漫画のフキダシの中のせりふの小さな文字が読めるので快適です。
そんな2台目大活躍の私のタブレット生活ですが、1台目の『Fire タブレット 8GB』がお役御免になったかと言うとそうではなく、相変わらず活躍しています。なぜかと言うと、会社の同僚のNさん(私より1歳年下)がほぼ毎日使っているからです。『Fire タブレット 8GB』を購入してから約2ヶ月ですが、このタブレットを一番使用しているのは私ではなくNさんです。この2ヶ月間の使用率は私が10%くらいで、Nさんが90%くらいだと思います。
昨年の12月下旬から仕事の空き時間と通勤時間に電子書籍(吉川英治先生の『三国志』)を読むために『Fire タブレット 8GB』を会社に持って行き、私とNさんの2人で使っている控室に置いていたのですが、私は冬の繁忙期で検針や集金や灯油の配達でほぼ外出しているのでNさんに、「これに手塚先生の短編漫画やゲームが入っているので使っていいよ。」と言って、タブレットの操作方法を教えました(wifi環境はないのでオフライン状態です)。
ちなみに、Nさんは工事担当なので日によって仕事の量が違います。一日中現場作業がある日もあれば、半日仕事がない日もあります。雨や雪の日は1日丸々作業ができなくて控室にいる時もあります。実用書や歴史関係の私が読み終わった本(紙)で面白かったのを貸しているので、そんな日は本を読んでいます。同じ本を読んでいるので感想を語り合えるのはいい感じです。
私のタブレットに興味を持ったNさんは、「手塚漫画はあまり読んだ記憶がないなぁ。『アドルフに告ぐ』は父親の本棚にあったような記憶がある。どんな内容だったっけ。」と言ったので、翌日、『アドルフに告ぐ』の全5巻をタブレットにダウンロードして控室に置いておきました。『アドルフに告ぐ』は福岡の実家の私の本棚に置いていますが、私も久しぶりに読みたかったですからね。前にも書きましたが、amazonの電子書籍では手塚先生の作品がなぜか比較的安い価格で提供されていますからね。この時点でダウンロードしていた『アドルフに告ぐ』以外の手塚先生の作品は、『空気の底』、『ザ・クレーター(全3巻)』、『サスピション』、『ショート・アラベスク』です。短編集ばかりですね。
その後、私が夕方に控室に戻ると、Nさんがタブレットで手塚漫画を読んでいるのを見る日が何日か続きました。私が、「面白い。」と聞くと、「面白い。」と返事が毎回返ってきました。この時期はNさんも忙しかったので、タブレットの使用は1日1時間程度だったようです。私はタブレットを家に持ち帰り、充電しては会社に持っていく日々が続きました。私がタブレットを使うのは帰宅時に電車の中で吉川英治先生の『三国志』を読む約20分だけです。この頃から『Fire タブレット 8GB』は私の相棒と言うよりはNさんの相棒と言う感じになっていきました。
そして、年が明けて1月上旬、いつものように夕方になって私が控室に入るや否や、Nさんが目を輝かせながら私に向かってある言葉を投げかけました。それが、
「手塚治虫おもしろい。」
の一言です。Nさんは『アドルフに告ぐ』を読み終えたみたいで、えらく感動していました。「手塚治虫おもしろい。」と言う言葉を何度も何度も繰り返していました。Nさんは手塚先生の漫画はあまり読んだことがなかったみたいですね。「手塚先生って大人向けの漫画も描いてたんだね。」とも言っていました。
こうなってくると、子供の頃からの手塚ファンの私としては面白い作品を紹介したくなります。その後はNさんのリクエストのあった『どろろ』も含めて以下の手塚作品をダウンロードしてNさんに読んでもらうことにしました(あくまでも私の予算の許す限りですが)。追加でダウンロードした手塚作品は以下の通りです。
・奇子(あやこ) 全3巻
・きりひと賛歌 全4巻
・シュマリ 全4巻
・アトム今昔物語 全3巻
・鉄腕アトム 別巻 全2巻
・どろろ 全4巻
・陽だまりの樹 全11巻
・火の鳥 1巻と2巻だけ
・海のトリトン(カラー版) 全4巻
・ブラックジャック(カラー版) 1巻だけ
・メタモルフォーゼ
・落盤
・ユニコ 1巻だけ
・火の山
・雑巾と宝石
・SFファンシーフリー
・そよ風さん
現時点でNさんが読み終えたのは、『奇子』、『きりひと賛歌』、『アトム今昔物語』、『どろろ」の4作品ですが、相変わらず「手塚治虫おもしろい。」と言っています。医学漫画の『きりひと賛歌』を読んでいる時は私も控室にいたのですが、「あのシーンで驚くだろうなぁ。」と私が思っていたら、案の定、Nさんは、「えっ。」と声をあげて驚いていました。私が、「〇〇のシーンでしょ。」と言ったらドンピシャでそのシーンでした。細かい筋は私も覚えていませんが、あのシーンを初めて読んで受けた衝撃と悲しさは今でも覚えていますからね。
そんなNさんに紹介する目的で短期間でダウンロードした手塚作品ですが、私も2台目の画面の大きな『Fire HD 10 タブレット 32GB』にダウンロードして読み始めています。やはり、何度読んでも手塚先生の漫画は面白いですね。私の人生の中で何度か手塚作品を読み返す『手塚治虫ブーム』が起きていますが、今回のブームはNさんを巻き込んだブームになりました。今までは紙の本で読んでいましたが、今回は電子書籍と言う新たなコンテンツでのブームですね。今後も予算が許す限りは電子書籍版の手塚作品を購入したいと思います。
余談ですが、Nさんから、「ワンピースも読んだことがない。」と言われましたが、さすがに80巻近くもダウンロードする余裕はないので、それはやんわりとお断りしました。前に記事で書いたように『ワンピース』のカラー版の美しさと新鮮さに感動していますが、1巻から全て揃えるつもりは現時点ではありません。1冊500円なので既刊を全て揃えるのは40,000円以上必要ですしね。『ワンピース』のカラー版は好きなエピソードだけ購入するつもりです。『ドラゴンボール』のカラー版は全巻揃えるつもりですけどね。
最後に、amazonさんの手塚先生の電子書籍で残念なことがあるので書きますが、その1つは、私が好きな『三つ目がとおる』と『ブラックジャック』の2作品が紙の手塚治虫全集と同じように連載時と収録順が違っている点ですね。話の順番が違っているので、各エピソードのつながりがバラバラです。これは残念ですね。まぁ、両作品ともに連載時と同じ順番の紙の本を持っているので、この2作品は電子書籍で読み直すことは我慢します。
以上、タブレットの購入によって発生した私の人生で何度目かの『手塚治虫ブーム』の話でした。
2月1日の記事の最後に書いた現在発生している『あるムーブメント』とは、この『手塚治虫ブーム』のことです。
あと、amazonさんの手塚先生の電子書籍で残念なことがもう1つあるのですが、それは別の記事で書くことにします。それは怒りさえ覚える本当に残念な話です。
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