ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

終わってしまって悲しい ~ エマ 10巻(最終巻) ~

2008年05月16日 | 漫画・アニメ
 森薫先生の『エマ』の最終巻(第10巻)を読み終えてしまいました。

 発売日に購入していたのですが、『エマ』と言う作品が終わってしまうのが嫌だったので、しばらく読まずに置いておいたのですが、とうとう昨日の夜に読んでしまいました。本当に終わってしまいましたね。生きる糧の1つが終わってしまって残念です。

 『エマ』と言う作品は、19世紀末のイギリスを舞台にした、『エマ』と言う美しいメイドと、貿易商の跡取り息子の『ウィリアム』の身分を越えた純愛を主軸にした物語です。

 私はメイド喫茶等の萌え文化には一切興味が沸かないのですが、本作は絵が綺麗で、細かい部分の書き込みが尋常でなく、登場人物も魅力的で、話の展開も面白く、歴史物としても非常に参考になる作品だったので、森先生の別のメイド物の作品の『シャーリー』ともども贔屓にしていました。

 本作は、登場人物の感情をセリフで語るのではなく、絵で語る(悟らせる)タイプの漫画なので、私の好きな谷口ジロー先生の作品同様、読み直す度に違う印象を持てる作品なので好きでした。画力がある漫画家でないと書けない味のある静かな作品ですね。

 『エマ』自体は7巻でエンディングを迎えていたのですが、今回の10巻は、その後の後日談が書かかれていてハッピーエンドの結婚式で終わっていたので安心しました(8巻、9巻、10巻は外伝的な扱いで、他の登場人物の色々なエピソードの短編が収録されています)。
 7巻のエンディング時点で落ち込んでいた人は立ち直り、心を閉ざしていた人は心を開きかけている描写がされていたので、物語として良い終わり方だと思います。
 更なる後日談も読んでみたいので、『1・2の三四郎』みたいに、続編&続続編が書かれるのを期待します。

 本作は、昔のイギリスの社会や文化の勉強にもなる作品なので、小学校の子供の教育にもいいのではないでしょうか。メイドと言っても仕事の内容によって色々な種類があるのをこの漫画で知りました。本当に勉強になる作品です。

 あと、森先生の書く子供は愛らしくて可愛いですよ。癒されます(特にウィリアムの一番下の弟の行動が笑えます)。
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