両目の白内障の手術をした病院の待合室のソファーに、私は今週の水曜日(5/25)の朝9時に座っていました。
手術は両目ともに無事に終わっていますが、術後観察のために定期的に通院しています(白内障の手術の詳細は後日書きます)。
そんな私の隣りには、この病院で提供される大きな眼帯(上の写真:モデルは私)をつけた総白髪のおじいさんが座っていました(付き添いの女性が1人)。推定年齢は80歳オーバーで少し耳が遠いようです。補聴器を付けています。
この病院では火曜日と木曜日の午後に手術を行ない、手術を受けた患者は翌朝必ず通院することになっているので、このおじいさんは前日の火曜日の午後に手術を受けたのだと思います。手術の最後に取り付けた大きな眼帯は翌朝通院した時に看護師さんがはずします。私も経験者です。
そんなおじいさんに看護師さんが近づき、「昨日はお疲れ様でした。さぁ、眼帯をはずしましょうね。」と優しく言って、テープで顔面に固定している大きな眼帯を取りはずしました。すると、おじいさんは、
「見える。見える。すごく綺麗に見えるぅぅぅ~。」
と、病院中に響き渡るような大声で叫び、立ち上がり、なぜか歩き始めました。喜びのあまり大声が出て立ち上がったんでしょうね(耳が遠いせいかもしれませんが・・・)。歩き出した理由は判りません。
待合室にいた私や他の患者さんはその大声には戸惑いつつも、その様子に笑顔を浮かべました。
「その喜びよく判りますよ。私も経験者ですから。」と私はおじいさんに声を掛けたかったのですが、おじいさんが喜びのあまり少し暴走気味で看護師さんに絡んでいたのでやめておきました。興奮し過ぎの人は怖いので近づかないのが危機管理の鉄則ですからね。
その大興奮のおじいさんを見ながら、「何歳になっても生きているといいことがある。辛いことも多いけど生きていないとダメだなぁ。」と私は再認識しました。良いモノを見せて頂いた水曜日の朝でした。
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