ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

映画寸評(2013年7月分) ※お薦めは『アンコール』です。

2013年08月21日 | 映画

 今回は先月観た映画の簡単な感想です。先月観た映画は7本で、今年の上半期の鑑賞ペースに比べたら少なめでしたね。

 鑑賞数が少なかった理由は、興味のある新作映画の公開が8月に集中してしまった事と、生きる糧の『ゲーム部門』の充実の2つですかね。『ギアーズ・オブ・ウォー:ジャッジメント』、『バイオハザード・リベレーションズ』、『ラスト・オブ・アス』、『真・三國無双7』、『ヒットマン・アブショリューション』、『DEAD SPACE3(英語版)』と言った面白いソフトを立て続けにプレイしていたら、映画に割く時間が減ってしまいました。これは仕方がないですね。ちなみに今は『ドラゴンズクラウン』をプレイしています。

 さて、先月私が観た映画と感想は以下の通りです。注意書きをした作品以外は全て劇場で観ました。 

 1.さよなら渓谷  ・・・ ☆3

 2.モンスターズ・ユニバーシティ ・・・ ☆3.5

 3.アンコール ・・・ ☆4

 4.ワイルドスピード・ユーロミッション ・・・ ☆3.5

 5.風立ちぬ ・・・ ☆3

 6.トロールハンター  ・・・ ☆3  ※ブルーレイで鑑賞(2010年作品)

 7.SHORT PEACE(ショートピース) ・・・ ☆3


 まずは、☆4つを付けた『アンコール』ですが、前評判通りの出来でした。妻を亡くした頑固一徹な老人の悲しみと再生の話が、ノリの良い歌と音楽を交えながらユーモラスに描かれています。本作はあらゆる年代の老若男女の人のお薦めできる秀作ですね。息子や孫、歌の先生との関係をもう少し丁寧に描いていたら文句なしの☆5つだったと思います。

 続いて、アニメの3作品ですが、ディズニー(ピクサー)の『モンスターズ・ユニバーシティ』と、スタジオジブリの『風立ちぬ』の2本は、「さすがは老舗スタジオの作品!!。」と安心して観る事ができました。この2つのスタジオの作品にハズレはないですね。

 ただし、『モンスターズ・ユニバーシティ』の主人公のマイクとサリーの2人(匹)の行動には共感できて物語に感情移入する事ができたのですが、『風立ちぬ』の主人公の二郎は天才過ぎて(常人離れ)、物語に感情移入できませんでした。ただただ物語を客観的に見守る事しかできませんでした。モンスターの2人(匹)の方が人間味がありましたね。両作品ともに楽しめましたが、☆0.5の差はその部分ですかね。シナリオの差なのかもしれません。
 尚、『風立ちぬ』を観て私は、「戦争を美化している。」とか「喫煙シーンが多すぎる。」等とは思いませんでした。そう言う見方をする人もいるんですね。批判されるのは人気作品の宿命ですかね。

 久しぶりの大友克洋監督の短編作品集の『SHORT PEACE(ショートピース)』は映像が素晴らしかったです。色の鮮やかさでは先月観た3本のアニメ作品の中ではダントツ1位ですね。特に数多くの着物の柄の色使いは、「美しい!!。」の一言です。ただし、上映時間が1時間くらいだったのは、「残念!!。」の一言です。観終わった後の物足りなさは今年観た映画の中ではダントツ1位ですね。それが☆3つの評価になってしまいました。本作はブルーレイで観た観た方が楽しめるかもしれませんね。
 ちなみに、オープニングも入れた短編5作品の中では、総合格闘家の赤鬼とプロレスラーの白熊が戦う話の『GAMBO』が一番面白かったですね。女性が多かった観客の中で私だけが笑いながら観ていました。白熊の必殺技のベアハッグは最高です(赤鬼のチョークスリーパーも凄い)。格闘技ファンの琴線に触れる作品でしたね。

 真木よう子さん主演の『さよなら渓谷』に関しては、劇場のポスターに物語の最大のネタバレが堂々と書かれていたのは残念でした。ネタバレを知った上で物語を観るのと観ないのとでは物語から受ける衝撃が全く違うので、映画の宣伝担当者の方には気を付けて頂きたいものです。
 物語に関しては、ある事件に関係した男女一組とそれを追う記者を描いた作品なのですが、観終わった後には、「どんな感想を言ったって偽善的だよなぁ。事件の当事者にしか気持ちは判らない話だよなぁ。」と凄く悩んでしまいました。私の今までの人生の経験値や倫理観では理解できない話でしたね。良くできた作品で俳優さんの演技も素晴らしいので、多くの人に観て頂きたい作品なのは間違いないですね(気分がダークサイドに堕ちている時には観ない方がいいと思います)。

 派手なカーアクションで有名な『ワイルドスピード』シリーズの最新作の『ワイルドスピード・ユーロミッション』に関しては、ド派手なアクションの連続に最初から最後まで笑いっぱなしでした。「ありえねぇ~。」の連続でしたね。このシリーズを劇場で観るのは私は初めてだったのですが、大きなスクリーンに映える作品なのは間違いないですね。テレビだと迫力が半減するような気がします。本作は劇場を後にした瞬間にストーリーを忘れてしまうような作品でしたが、次回作が公開された時には観に行くつもりです。

 最後は買い置きしていたブルーレイを家のテレビで観た2010年制作のノルウェー映画の『トロールハンター』ですが、良くできたフェイクドキュメンタリー映画でした。怪獣系のフェイクドキュメンタリー映画で重要な怪獣の特撮(CG)が良く出来ていましたね。最後に出てくる巨大トロールは見事です。ちなみに、トロールとは北欧の伝説に出てくる巨大な鬼のような妖精の事です。『ロード・オブ・ザ・リング』にも出てきますね。本作は怪獣系の映画が好きな人は観ておくべき作品ですね。ブルーレイを買って損はありませんでした。


 以上、7月に観た7作品の簡単な紹介と感想でした。
 8月はSF映画の大作がたくさん公開されるので楽しみです。久しぶりにIMAXシアターの素晴らしい映像と音響に触れるつもりです。

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2 コメント

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Unknown (Maki)
2013-08-30 21:02:39
アンコール、観ました。アーティストからしてちょっと観点は違いますが、映画的作品!って感想です。
少年Hはご覧になりましたか?
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Makiさんへ (ノリの東京の友人)
2013-08-30 21:44:16
コメントありがとうございます。確かに「アンコール」は映画らしい映画でしたね。舞台関係のお仕事をされているMakiさんが観られるともっと深い感想を持たれたかもしれませんね。

「少年H」は先週観ましたよ。原作小説は色々な論争を起こしているようですが、終戦前後で大人達にあんな180度違う態度を取られたら子供は何を信じればいいか判らなくなるのは当然ですね。色々と考えされる映画でした。
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