Nonのひとりごと

大好きなお菓子のこと、グルメ、出会った寛ぎの空間、映画、仕事のことなど、私のたわいもないひとり言を綴ります

倫くん(宇佐市安心院町)

2008-05-12 18:22:03 | 出会った人
  私は仕事柄、いろんなジャンルの方と出会うきっかけがある。
  そしてその方々とずっとおつきあいさせていただいている。
  気にかけていただいたり、いろんなことを教えていただいたり、
  助けていただいたり…
  私にとって人は財産。宝物。

  そんな私が出会った方々を少しずつ紹介して行こうと思っている。
  第一号は誰かな…と私自身も考えていたところ…

  倫くん。彼は安心院町イモリ谷で納豆を作っている。
  場所は、納豆工房「大きな豆の木」。
  
  

  あっさりタイプの「ふっくら納豆」と
  納豆好きにはたまらない「じっくり納豆」の2タイプ。

 

  榑松倫(くれまつ りん)くんは東京都出身。
  イモリ谷にくる前は伊豆大島で2年間、塩作りをしていた。
  ちょっと変わり者…?かもしれない…。

  学生時代は、北海道で昆布漁をしたり、和歌山で梅干し作り、
  そして長野でレタス栽培。
  就職したのは家具屋さん。家具職人になりたかったとか。
  でもこの時代、高価な家具を買うのはお金持ちばかり。
  ふと考えた…。やはり前々から興味のあった食の道を歩もう…。

  なんせ飲食店でバイトしていた時、もてなしの心とはなんぞや…?
  と本格的に茶道を学んでいたというからこだわりぶりもすごい!

  塩作りの後、縁あってイモリ谷にやって来た。
  イモリ谷は
  来る人拒まず、誰でもすぐ受け入れてくれる土地柄。
  彼はすぐとけ込んだ。
  今では、みんなから倫くんと呼ばれ親しまれている。

  ちょっと驚くのは、彼の住まい。
  実は、トイレもお風呂もないのだから。
  トイレは数メートル離れた工房まで
  お風呂は別府で温泉巡り。
  夏は工房の外の水道水をシャワー代わりに。
  都会育ちの彼は実は野生児だった…!?

  倫くんはイモリ谷の生活を満喫している。
  オーナーから引き継いだ納豆を
  試行錯誤しながら今の商品にまで作り上げた。
  野菜作りもオーナーのお父さんを手伝いながら学んだ。
  納豆の大豆「ムラユタカ」も育てた。

  私が知り合った頃、気になることを言っていた。
  「ボク、結構飽きっぽくってだいたいいつも2年なんですよ」
  それがもう2年半前のこと。

  「これからどうするの?」と聞くと
  「ここにはやりたいことがまだいっぱい転がっているから」
  と答えた。

  実は、その一つが、あのストローベイルハウス作り。
  秋までにあの藁の家が出来上がるはず。
  飄々と生きている倫くんを見ていて
  私も学ぶことが多い。
  頑固だが、しっかり地に足つけて歩いている。

  これからイモリ谷でどんな風に行きていくのか
  しっかり見守っていきたいと思っている。
  

  

  
  

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