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Nonのひとりごと

大好きなお菓子のこと、グルメ、出会った寛ぎの空間、映画、仕事のことなど、私のたわいもないひとり言を綴ります

君の名は。

2017-01-05 18:13:24 | 映画
 
 観たんですよ。
 なんと、新年の映画1作目が「君の名は。」でした。
 すごい人気なので、一度は観ておこうと思っていましたが
 まさかお正月に観ることになるとは…

 2日の夜、両親に食事を食べさせて出かけたんです。
 1本だけ観ようと思って…
 そうしたら、ちょうどいいのがなくて、じゃあ観るか…って感じでした。

 そうだなあ。若者たちのような感動はなかったかもしれません。
 でも、光がすごく印象的なアニメで、しかも部分部分がすごくリアル!
 それに純粋な気持ちにさせられたというか…

 最初は、ただの入れ替わりのアニメだと思っていました。
 よくありますよね。人と人が入れ替わる…

 ではなかったですね。
 正直、展開にはゾクッゾクッときました。
 こうなるのか!?って。
 とても意外でした。
 でも最初から伏線はきちっと作られているんですよね。
 その辺がすごく丁寧です。

 それに三葉(みつは)の暮らす糸守町(いともりまち)の
 湖を下に見下ろす風景はとても素晴らしい。
 行ってみたくなるんです。

 最初は、三葉が主役のアニメ…って思っていたら
 いつの間にか、瀧くんになっている…
 どういうこと?
 と思っていると、そういうことなの?

 そうなんです。
 えっ?どういう展開になっちゃうの?
 と心配させて…
 うーん。今はこれ以上、言えません。
 でもまあ、良い映画でした。

 君の名は。ってそういう意味だったんですね。
 

 

J.J.エイブラムスは裏切らない

2015-12-22 18:49:44 | 映画

 「スターウォーズ」が楽しみでした。
 ただ、どこに行ってもコラボ商品が多すぎて、力が入っているのはわかるのだけど
 ここまで、いろんなものが出すぎていると、
 大丈夫?
 と思ってしまうのです。

 すごく見たくてたまらないのだけど、期待が大きすぎて心に穴を開けたくない!
 あまりにエピソード4~6が面白かったので、あれを壊したくはないのです。
 そういう意味で、1~3は何も残っていません。コケましたね。
 4~6が全てです。

 でも今回は、監督が、J.,J.エイブラムスです。
 「スター・トレック」がおもしろかったし、テレビドラマの製作すごいですもんね。
 見ていないけど、「ロスト」は一世を風靡しましたもんね。
 最近では、「パーソン・オブ・インタレスト」がお気に入りです。
 しかもあれは、脚本がジョナサン・ノーラン。
 「インセプション」の監督のクリストファー・ノーランの弟です。
 才能ある者同士の組み合わせは、ゾクゾクしますね。

 で、ちょっと脱線しましたが、期待しつつ期待しないようにして観に行った「スターウォーズ」。
 オープニングで、宇宙に浮かび上がるストーリーの文字と
 あのタイトル曲。
 もう、ワクワクせずにはいられない…
 ドキドキしてきて…

 主役のレイ(デイジー・リドリー)がいい!
 少女のような少年のような…キリッとした目元、意思の強そうな口元。
 身体能力がすごいと絶賛されていました。

 そして、ポンコツ船と言われていた宇宙船がスクリーンに映しだされた時
 それが、ミレニアム・ファルコン号だとわかった瞬間
 目頭が熱くなりました。

 ファルコンには、ハン・ソロとチューイが不可欠。
 歳を重ねているけど、紛れも無いハン・ソロの姿。
 味がある!ハリスン・フォード万歳!

 レイアもね。そして、ルークもね。
 私も同じくらい歳を重ねてるんだ…
 それだけに「スターウォーズ」って映画は、心に刻み込まれすぎてるんです。

 これ以上、詳しくは書けないけど、
 そうそう。脚本がJJ.エイブラムスとローレンス・カスダン。
 脚本家として、スターウォーズには欠かせない、
 そしてレイダース失われたアークの脚本もカスダンだった。
 監督としても
 「シルバラード」や「偶然の旅行者」なんておもしろかったよな~

 いろんな意味で、「スターウォーズ」はワクワクする映画です。
 期待しすぎても裏切るかもしれないけど、私は大好きです。
 さあ、もう1回観に行こうかな~
 

映画「007/スカイフォール」

2012-12-31 00:35:10 | 映画

  最近、とんと見ることがなかった映画。
  こんなに見ないことも珍しいくらいでした。
  そして、本当にひさしぶりに見たのが「007/スカイフォール」。

  おもしろかったなー。
  ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンド大好きです。

  決してイケメンではなく、足が長いでもなく
  でもとってもカッコ良く見えるんです。

  それに今までのジェームズ・ボンドと違ってスーパーマンじゃないところがいい!
  生身の人間を感じさせて、それがよく似合ってるんですよね。

  妹曰く、濡れ場の似合わない俳優だよね。
  うん。確かに。
  でも今回は、今までのジェームズ・ボンドのように
  女性に手を出したりなんてシーンもあるんです。
  少しずつ本来のボンドらしくなってくるというか…
  うん。でも確かに濡れ場って感じじゃなかったな。

  ただカッコいいだけの作りじゃないところが、
  ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドです。
  今回の映画で、やっと最初に戻るような…
  うーん。よく考えられてるなって思わせるんです。

  Mのジュディ・デンチは重みがあっていいですね。
  本当に今回は重要な役です。
  それに年とったなーと思わせるのは、マロリー役のレイフ・ファインズ。
  一瞬目を疑ったわー。
  そして大御所のアルバート・フィニー。
  ポワロさんを思い出します。

  悪役シルヴァ役…うーんと誰だったけ?
  ずーっと考えていました。見たことあるのに…

  ハビエル・バルテムでした。
  ノー・カントリーの狂気の殺人鬼。今回もやっぱり狂気!
  髪の色で随分変わるもんですね。

  そうそう。軍艦島によく似た場所が出てきたんです。
  エンドロール見てたら、やっぱり長崎の軍艦島でした。
  エーッ!?来てたの?彼ら?
  いや、きっと主立った俳優さんのシーンは作られた場所だったんでしょうね。
  でもちょっと嬉しかったんです。

  ジェームズ・ボンドの生い立ちもわかる今回の007は
  ちょっと今までのボンドとは違いますよ。
  そして、絶対おもしろい!

  おすすめでーす

映画「ものすごくうるさくて ありえないほど近い」

2012-12-17 00:32:20 | 映画

  もう随分前に見た映画でしたが、
  今夜、テレビで再度見て涙してしまいました。

  9.11で最愛の父を失った少年が悲しみを乗り越え再生していく姿を描いています。
  少年の心の機微がよく描かれていて、その悲しみが手に取るようにわかってしまうのです。

  ある日、亡くなった父の遺した鍵を見つけ、鍵が開けてくれるものを探す旅に出かけます。
  母にも内緒で、たったひとりで怖いものを一つ一つ乗り越えながら。

  でも彼が見つけた鍵の先にあるのは父ではありませんでした…

  ストーリーが展開していく中で少しずつその真実が、
  少年が誰にも言えなくて心にしまっていたものが見えてくるに従って
  少年の心の苦しみが見えてきます。

  ああ、そうだったのか!
  苦しくて悲しくて、どんなに辛かったろうと一緒に心が震えてしまうのです。
  苦しんで苦しんで、辛くて辛くて、時には気が狂いそうになるほど
  慟哭し、もがき…

  でも実は彼は幸せです。
  彼を心から愛し、案ずる母や祖母、
  そして、口の聞けない謎の老人は彼と一緒に鍵の主を見つける旅に出かけます。

  この謎の老人を演ずるベテラン、マックス・フォン・シドーが実にいいのです。
  しゃべれないからこそ、その悲哀を表情で表すその演技。
  大きな体つきに大きな口。
  何もかもお見通しの訳あり老人の小さな少年を温かく見守る目、
  思いつめ、苦しむ少年を見るときの悲しそうな目。
  
  全くの素人の一少年が、こんな大御所と演技合戦できるって幸せなことですね。
  それに、アカデミー俳優トム・ハンクスと
  おかあさん役をするようになっていい女優になったなと感じさせるサンドラ・ブロック。

  監督は、「リトルダンサー」のスティーブン・ダルドリー。
  脚本は、「フォレスト・ガンプ一期一会」のエリック・ロス。

  いい映画にならないはずはないと思わせる面々です。

  こんな映画を見ると、自分の小さな心や行動が恥ずかしくなります…

  

映画「僕達急行ーA列車で行こう」

2012-04-22 23:41:06 | 映画

  森田芳光監督の遺作「僕達急行ーA列車で行こうー」。
  ほのぼのとした心温まる作品でした。

  出てくるのは善良な人ばかり。
  あり得ないほど、人と人とが繋がっていて、
  人との繋がりって大切だな~
  と言わせるのも何となく許せてしまう…

  ちょっとテンポがゆるくって、でもそこんとこが
  ほのぼのさを強調させているのかなと思ったりします。

  出てくる人の名前が、「こだま」とか「こまち」とか
  電車や列車の名前なんですね。
  「にちりん」さんなんてのも出てきましたよ。

  松山ケンイチも瑛太もすごーく純ないい人。
  今どきいるんかな~
  こんな男性。
  女性の方がただでは転ばない起きないタイプの人ばかり。

  そういえば、懐かしい伊東ゆかりが出てました。
  それにどこかで見たことある!
  って思っていたら、風のはるかの女の子でした。

  この映画の中で語られる電車や列車っていわゆるカッコイイ車両じゃないんですよね。
  食パン?1両の電車のことでしょうか?!
  ローカルな車両が多いんですよね。

  好きな人って本当に好きなんだろうなあ。
  私は車両のことなんてちっともわからないけど
  バスよりも列車派。
  窓の風景を眺めるのが大好きです。

  そういえばトレインビューなんてことばが出てきました。
  駅近くの窓から見える風景は、いろんな列車が見える
  マニアにはたまらないスポット。
  列車の音がうるさいなんて私たちは思ってしまうけど
  それが素晴らしいっていう人たちもいるんですね。

  うまくいきすぎて、出来過ぎで、だからそれが映画よ
  っていうホントの映画を楽しめる映画でした。
 
  森田監督。ありがとう!楽しい映画を。

 
  

映画「ワイルド・スピード MEGA MAX」

2011-10-14 23:40:25 | 映画

  最近、そんなに見ていない映画…
  にもってきて、記録をつけそびれています…
  いかんなあ。
  前はこんなじゃなかったのに。

  「ライフ」と一緒に見たのが、「ワイルド・スピード MEGA MAX」でした。
  久しぶりに映画を見に行った時は、どうしても1本ではなくて
  2本から3本見たい私と友人。

  そういう時に限っていい映画がなくて
  それでも無理して見ようとする私たち。
  今回、そういった意味で賭けでした。
  だって「ワイルド・スピード」シリーズは見ていないんですから。

  行く前にネットで予告を確認してから、見てみようと思いました。
  暗くなる映画より、久しぶりに見るならスカッとする方がいいですから。

  いやあ~
  スカッとしましたわ~

  予告に出てくる車ごと断崖から飛び降りるシーン。
  あれってごく最初にあるシーンなんですよ。
  だから、それ以上の迫力あるシーンが続々!

  とにかく前代未聞のシーンがあるある!
  ど迫力で、しかも生身でしょ。
  今どき貴重だし、その分迫力があっておもしろい!
  とにかくスピーディー。

  列車に車を横付けにして、壁を切り取って、車を盗んだり、誰がする?
  車で金庫を引きずりまわしたり、誰がする?

  奇想天外の想像力には脱帽です

  ヴィン・ディーゼルって全然カッコよくないけどいいよね~
  低音ボイスがいい。
  ポール・ウォーカーはカッコイイよ。
  誰かに似てんだよね。

  そうそう、韓国系の俳優さん、
  どうも千原ジュニアに見えてしまって…
  私だけ?

  とにかくなーんにも考えなくて見れるからオススメ!
  シリーズを見ていなくてもオススメ!

  このメガマックスを見た後、テレビでその前のシリーズを見たけど
  それでも充分に楽しめましたから。
  謎の名前の主もわかったし…

  これ、続編あるみたいですよ。

映画「ライフ いのちをつなぐ物語」

2011-09-25 03:00:50 | 映画

  以前から観たいと思っていた映画。

  映像は素晴らしい。
  こんなシーンまでよくとらえたなと思わず見入ってしまうほど…
  それに、へえーと感心してしまったり…

  でもどうなんだろう?
  とらえている瞬間や、圧倒的に美しい映像には感心するのだが
  構成やナレーションに疑問を覚えてしまう…

  それぞれに繋がりがあるのだろうか?
  松本幸四郎と松たか子のナレーションはすばらしいと思う。
  でも、あえてナレーションはいらなかったのでは…?
  いや、スーパーだけでも良かったかもしれない。

  違う国のそれぞれ生きている違う生き物たち。
  その瞬間を撮影するには随分と時間がかかっただろう…
  でもその瞬間だけの紹介で、次にヨソの国の生き物に移る瞬間に
  どうも違和感を覚えてしまった…

  以前観た「WATARIDORI」は素晴らしかった。
  そんなドキュメンタリーを期待していたのだが
  どうも私の中では不完全燃焼で終わってしまったようだ…
  締めのナレーションもよろしくない…
  申し訳ないけど…

  映像はとにかく素晴らしい!
  それだけは言っておきたい。

映画「フィールド・オブ・ドリームス」

2011-07-16 09:49:53 | 映画

  この映画は、私の大好きな映画のひとつです。
  多分、ベスト10には入るでしょう。
  スクリーンで見た後、DVDでも何度も見ていますが
  先日、久しぶりに映画館のスクリーンで見ることができました。

  農業を営むレイ・キンセラ(ケビン・コスナー)は
  ある日、トウモロコシ畑で不思議な声を耳にします。

  「それを作れば、彼はやってくる」

  最初は幻聴だとレイは思いますが、それは何度も聞こえるのです。
  そして、トウモロコシ畑をつぶしてまで、野球場作りを始めます。
  周囲の嘲笑。

  でも妻のアニー(エイミー・マディガン)は実に理解があるのです。
  夫の常軌を逸したと思える行動を支持し、温かい目で見守ります。

  そして起きる最初の奇跡。
  野球界を永久追放され、失意の内に死んでいった
  シューレス ジョー・ジャクソン(レイ・リオッタ)が
  レイが造った野球場に現れるのです。

  ここは天国か?
  ここは、アイオワさ。

  彼は、幽霊?幻想?
  これはファンタジー映画なんです。
  亡くなった人たちが、思いを残した一番いい時代の姿で登場します。

  私が先ず好きなのは、謎の声を聞く時の音楽です。
  琴線に触れるようなファンタジックな音楽。
  それは、いつまでも私の心の中に残っています。

  アメリカ人の大好きな野球。
  その野球を通して、夢を叶えてくれる映画です。
  信じれば叶う。
  それを教えてくれるやさしい映画です。

  私、今まで何度も見て涙を流すことはなかったのに
  今回は何でもないところからウルウルきてしまいました。
  先がわかってるだけに…ってことでしょうか。

  いやあ、でも久しぶりにケビン・コスナーに会いました。
  この頃のコスナーっていいですね~
  一時、とっても好きだっただけに懐かしくて…
  「ウォーターワールド」がこけて、なおかつスキャンダルで
  長年連れ添った夫人と離婚し、それ以来さっぱりのようです。

  出演シーンがカットされる映画に始まり、死体役、そして
  「シルバラード」で見いだされ「ファンダンゴ」や「アンタッチャブル」など
  ヒット作に恵まれ、「ダンス・ウィズ・ウルブス」で監督・主演で
  アカデミー最優秀監督賞と作品賞を受賞。
  順風満帆な人生を歩んでいるかに見えましたが、
  随分おごり高き人間になっていたようですね。
  やはり人間、おごってしまって自分を見失ってはダメってことですね。

  今度、映画「スーパーマン」で、クラーク・ケントの育ての父役が
  決まったそうです。好きな俳優さんだっただけに再起を祈ります。

  奥さん役のエイミー・マディガン、頼もしいですね。
  自分の夢を実現したい男性にとって、理想の奥さんです。
  このエイミー・マディガン、「ストリート・オブ・ファイアー」で
  女戦士を演じて、すごく印象に残っていました。
  俳優エド・ハリスの奥さんらしいですね。

  テレンス・マン役のジェームズ・アール・ジョーンズは
  低音ボイスが魅力!
  「スターウォーズ」のダースベイダーの声でおなじみですね。

  最近、ちょっと見なくなってしまったけど、この作品から火がついたのが
  シューレス・ジョー役のレイ・リオッタ。
  いい役をいい雰囲気で演じてましたもんね。

  そして、この映画が遺作といっていいのは(劇場公開用の映画としては)
  ムーンライト・グラハム役のバート・ランカスター。
  大スターです(テレビで昔の映画をよく見てました)
  こんな味のある老人役をやるようになっていたんだ…
  と思いながら見たんです。

  出ている俳優さんがすごい人ばかりで、しかも夢のある映画で
  謎の声の真相をそれとなく解き明かしていき、
  心地いい結果を出してくれる…

  後悔に苛まれて自分を責めている人はたくさんいると思うのです。
  あの時にもっとこうしていれば…
  それをあの時ではなく、もっと過去に遡って叶えてしまう
  という発想がおもしろい映画です。

  

連鎖はキリがない…映画「影なき男」を見て

2011-01-21 11:13:32 | 映画
  久しぶりに衛星放送で映画「影なき男」を見ました。
  途中からでしたが…

  私の中では、印象が強く残っていたのが、トム・ベレンジャー。
  妹の中では、シドニー・ポワチエ。
  記憶が曖昧で、ただおもしろかったという印象だけが強かったんですが、
  シドニー・ポワチエとトム・ベレンジャー共演の映画でした。

  シドニー・ポワチエ、懐かしい~
  好きな俳優さんでした。
  黒人俳優の先駆者的な人。
  「野のユリ」で黒人初のアカデミー賞を受賞した人でもあります。
  私はその頃、テレビでよく放送していた「夜の大捜査線」が好きでした。

  シドニー・ポワチエといえば、奥さんはジョアンナ・シムカスという
  きれいなフランスの女優さんなんです。
  結婚と同時に引退したようですが、当時は売れっ子で
  「冒険者たち」が好きでした。
  年の差もかなりあったと思います。
  びっくりしたけど、2人とも好きな俳優だったので嬉しかったことも覚えています。

  多分、「失われた男」の共演が縁ではなかったかしら…。

  「冒険者たち」と言えば、アラン・ドロンとリノ・バンチュラ。
  一世を風靡したアラン・ドロンは実業家に。
  ま、私はあまり興味ありませんでしたが、
  リノ・バンチュラが好きでしたね~。
  亡くなったのは覚えていましたが、
  調べたら亡くなったのは「冒険者たち」の数年後だったようです。

  そっかぁ…
  でも昔の俳優さんが時々懐かしくなります。
  子どもの頃、テレビでその昔の映画をよく放映していたのです。
  だから、いろいろよく見てました。

  懐かしい映画を見ると、今回のように連鎖でいろんなことが思い出されます。

  そう。トム・ベレンジャーも最近、映画で見たんですよね。
  ディカプリオの「インセプション」。
  出てたんですよ。
  どこかで見たことある、見たことある…
  あ~ってな感じでね。
  そして、パンフレットを買わずにはいられなくなって
  買って確認するわけです。

  そんなのも映画を見る上での楽しみのひとつでもあります。

  「影なき男」の悪役、この人も見るよな~
  名前なんだっけ?
  エンドロールで見つけた名前は、クランシー・ブラウン。
  名前には覚えがある、確かに。
  そうそう、「ショーシャンクの空に」の看守役。
  あの顔は忘れられないよな~ ←忘れてたクセに…

  「ショーシャンクの空に」と言えば、最近ティム・ロビンスを見ない気がする…

  で、知らなかったんですが、スーザン・サランドンとは破局していたのね…
  そうなんや~

  あ~、連鎖はキリがない…

  シドニー・ポワチエももう83歳になるらしい ←突然最初に戻る
  クリント・イーストウッドももう80歳。
  監督のリチャード・ドナーももう80代…
  みんなみんな、歳を取っていくのね…

  連鎖はキリがないので、今日はもうやめておきます…

映画「バーレスク」

2011-01-05 12:11:34 | 映画

  去年の締めくくりに見た1本。
  締めくくりにふさわしい、楽しいミュージカル映画でした。

  クリスティーナ・アギレラのショーを見ているような気分になりました
  それはシンデレラストーリーであり、
  まさに王道、安心して見ていられる、気持ちのいい~映画なのです。

  細い身体なのに、ダイナミックな歌声で皆を魅了する瞬間
  水戸黄門の「この印籠が目に入らぬか!」
  と同じくらい、もうワクワクします。

  ちょっとセクシーなショーは、男性ならずとも女性だって目は釘付け

  しかし、シェールが最初に舞台に登場した時には驚きました。
  変わらない
  また、何ていいスタイル
  シェールっていくつ?
  華麗です。

  内容はごく単純です。
  田舎に暮らすアリ(クリスティーナ・アギレラ)が
  スターを夢見て単身ロサンゼルスに出て、
  ゴージャスでセクシーなショーを繰り広げるクラブ
  「バーレスク」で、スターになっていくシンデレラストーリー。
  そんな中に恋あり、笑いあり、嫉妬あり…
  とにかく、どっぷりと浸れる映画です。

  ちょっとたれ目がちなルームメイト、ジャック(カム・ジガンデー)が
  いい味出してます。テレビシリーズ「OC」でスターになった人らしいですね。

  どこかで見たことがあるな~
  と思っていたら、ニッキ役クリスティン・ベルは
  やはりテレビシリーズ「ヴェロニカ・マーズ」のヴェロニカでした。

  マーカス役のエリック・デインって一目見た時に
  「エッ?ディカプリオ?」
  って思ってしまいました。
  それでもってよく見ると、ロバート・レッドフォードにも似ている…

  そんなことも楽しめる映画です。
  楽しい気分でほかほかっとなりたい…
  そんな時にオススメですよ

映画「ザ・ロード」

2010-12-15 00:31:33 | 映画
  世界の終わりを旅する父と子のロードムービー。
  コーマック・マッカーシーのピュリッツァー賞小説の映画化で
  あの「ノーカントリー」も彼の作品です。

  出演は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルン役の
  ヴィゴ・モーテンセン。
  回想シーンで登場する美しい妻役は
  ユニクロのCMでもおなじみの(?)シャーリーズ・セロン。
  息子役には、素晴らしい演技力を見せるコディ・スミット=マクフィー。

  父と息子が南を目指して歩く世界は、ただただ灰色の世界です。
  なぜ、そんな世界になったのか…
  核兵器のためなのか、はたまた天変地異のためなのか…
  と考えてしまいますが、結局その理由は語られず
  なぜそうなったのかは物語上、実は関係のないことだと気づきます。

  でも、ホコリだらけのテーブルの上で食べ物のかけらを見つけた彼らが
  それを食べることで、放射能は帯びてない世界なんだ…
  とは思いますが…

  「俺たちは火を運んでいる」 父は息子に言います。
  「火って何のこと?」
  「心に宿る火だよ」

  自分たちは、善き者だと父は息子に教えます。
  人が人を食う世界で、どうやって理性を保ち生き抜いていくのか?

  絶望の世界で人間性を失わずに生きていくことを父は息子に教えていきます。

  信じられそうな老人に出会っても決して父は心を開こうとしません。
  息子にはそれがなぜなのかがわかりません。

  でも物語を追って行く内に、ごく一般の自分たちと同じように
  生きのびている人から襲われたりするのです。
  普通なら協力し合ってと思うのですが、もう人が人を信じられない
  自分たちさえ生き延びられればという世界になってしまっているのです。

  だから、やさしい気持ちを持つ息子にその気持ちが命取りになることを
  教えようとしていたのだと思います。

  暗く重い世界です。
  そして、いつ人食い集団の餌食になるかわからないのです。
  そんな中で、南に行けば希望があるかもしれないとひたすら南を目指すのです。
  希望なんて、幸せなんてないかもしれないのに諦めずに向かうのです。

  この映画が教えてくれたのは、決して諦めないこと。
  絶望的だと思えても、希望を持って前に進むことです。

  息子が死んだら、父は一緒に死のうと思っていました。
  「一緒にいられるように?」
  「そう。一緒にいられるように」

  でも、父が死ぬ時、
  「僕も連れて行って」という息子に
  「できると思ったが、できない…」

  父は息子に一緒に死ぬことをのぞんでいませんでした。
  生き抜いて、自分たちの分まで幸せになってほしい。
  生きていくことを拒否した妻の分まで。

  そう。父や母はまだ幸せな世界を知っていました。
  世界の終わりのような世界が来るまで、ごく普通の世界だったのですから。
  でも息子は、こんな世界になって生まれてきたのです。
  こんな世界しか知らないのです。

  こんな子どもたちに幸せな世界を築いてほしい
  そう思いました。

  ちょっと希望が持てるような終わり方でしたが、
  果たして希望の世界はあるのか…?
  それはわかりませんが、希望は持たなくてはならないのです。

 


映画「ナイト&デイ」

2010-11-22 11:21:15 | 映画

  今年は、映画のことが全く書けていません…
  すぐ書かないと、記憶の彼方に飛んでいってしまいます。
  ダメですねぇ…反省はしています。

  さてさて、予告を見る度に見たいと思っていた「ナイト&デイ」。
  気づけば、先週木曜日で主な映画館では終了していて、
  とうとう見逃したか!  
  と調べたら、町の中のセントラルシネマで上映していました。
  そこで喜びいさんで見に行ってきました。


  期待はそんなにしていませんでした。
  予告が全てという映画はよくありますから。
  アクションもの大好きですから、とにかく見てみよう…でした。

  手に汗にぎるアクション満載
  そんなことあるわけないじゃんって思うシーン多々。
  でも許せてしまうんですね。
  上質なロマンティックアクションの大作でしたよ。

  予告でも感じたロイ役のトム・クルーズの漫画のように登場するシーン。
  ある意味、ストーカーのような、ココロなんて関係ない!そんなスパイなんですが
  少しずつ、明かされていくその心根というか、人間らしさというか…

  作り方がすごくうまいんですよね。
  そこここに伏線みたいなものがちゃーんと描かれているんです。
  あっ、そういうことだったのか!って後できづかされるところを
  うまく作り込んでいます。

  おもしろいのが、危機的状況にある中で、ジューン役のキャメロン・ディアスが
  ロイに薬を飲まされて、目が覚めると、危機を逃れて全く違う場所にいるという点。
  エッどうやってそこから眠ったジューンと逃げられたの?
  誤摩化されたような気になりつつもおもしろいなーと納得してしまうんです。
  何度かありましたからね。
  そんな漫画のようなところが大好きです

  そして、そんなシーンが最後逆転してしまうのも愉快です。

  それにロイの本当の心がわかったジューンが、自分が危機に遭った時には
  必ずロイが助けてくれると信じて大胆な行動を取ってしまうのは
  恋する女性の強さを感じてしまいます。
  もしかしたら来ないかもしれないのにね。

  自らの体を張ってスタントなしでアクションシーンをやり遂げてしまうトム・クルーズ。
  もう本当に太陽なように陽気なキャメロン・ディアス。
  このふたりだからこそ成功した映画と言えそうです。

  そして、このふたりをうまく使いきった監督のジェーム・マンゴールドの演出の巧さと
  パトリック・オニールの脚本も良かったんだと思います。
  ことばのやりとりのおもしろさもありましたから。

  久々、ココロから楽しんだ映画でした。

  しかし、トム・クルーズって若いわあ~
  

映画「イングロリアス・バスターズ」

2009-11-23 15:37:00 | 映画
  ここのところ、本当に映画を観ていなかった。
  観たい映画を随分と見逃してしまっていた。
  でもマイケルの映画が2週間しかないと聞いてあせった。
  そして、公開期間が2週間延長になったと聞いて喜んだ。
  「THIS IS IT」と一緒に久しぶりに観た映画がこれ。


    映画「イングロリア・ バスターズ」

  第1章は、ナチスが小さな酪農一家を訪れるところから始まる。
  訪れたのは、ハンス・ランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)。
  一見、物腰やわらかで礼儀作法をわきまえて見えるランダ大佐は
  実は、ユダヤハンターとあだ名され恐れられる人物。
  この1章で、彼の恐ろしい一面が浮き彫りにされる。

  私はフランス語が苦手なので英語でやりとりできたら嬉しい。
  映画を観ている私もそれを信じて話に聞き入っていたが
  実は、酪農家がかくまっているユダヤ人に会話を聞かれないためのものだったのだ。

  おお、なんてこと!
  ランダ大佐は本当に怖い人物。

  そして、第1章が終わったとたん、
  あれ?ブラピはどこ?

  心配することなかれ!
  第2章で、題名のイングロリアス・バスターズ(名誉なき野郎ども)
  率いるユダヤ系アメリカ人アルド・レイン中尉(ブラッド・ピット)が登場し
  イングロリアス・バスターズが連合軍の極秘部隊だとわかる。
  彼らは、フランスに潜入してナチを殺し、頭の皮を剥いでまわっていた。

  第3章
  若き映画館主ミミュー。実は酪農家の下でランダ大佐に家族を殺された
  ショシャナ(メラニー・ロラン)だった。

  第1章、2章でそれぞれの状況が説明され、
  第3章から新たな展開が始まっていく。
  しかも偶然の出会いや状況が運命の歯車を狂わせていくかのように見える…
  そこが、監督・脚本のクエンティン・タランティーノの巧みなところ。
  グイグイ観客の心を惹き付けていく。

  確か、途中で映画館を出た人には払い戻し致しますというのが
  宣伝文句だったような…
  それはもちろんあり得ないくらいのおもしろさ!

  タランティーノは手を抜かないからかなりハードな殺しの場面などあるが
  これは戦争そのものを描いたものではなく
  エンターティメントな映画。
  実際にはない、こうなったらおもしろいということを
  正面きって描いているところがおもしろい。
  あれだと歴史はきっと変わっていたはずなんだけど…
  そう考えてしまうところがおもしろい。

  さっき言った偶然の出会い。
  それはショシャナがドイツの英雄フレデリック・ツォラー
  (ダニエル・ブリューレ)に気に入られたこと。
  もうとにかくこの男がいやらしいくらいしつこい。
  ただ、それがきっかけで、あのランダ大佐に遭い
  復習を決意することになるのだけど。

  もうひとつの偶然は、極秘作戦を実行するために
  アーチー・ヒコックス中尉(ミヒャエル・ファスベンダー)が派遣され
  ナディーヌ村にある居酒屋で英国の二重スパイでドイツ人の
  人気女優ブリジット・フォン・ハマーシュマルク(ダイアン・クルーガー)と
  接触するシーン。
  ナチがいないはずの店には、その日に限って子どもが生まれたドイツ兵と
  それを祝う仲間たちで賑わっていたのだ。
  この第4章は手に汗にぎるハラハラドキドキする場面が展開する。

  映画が好きで好きでたまらないタランティーノだから
  その構成、展開の仕方が巧みだ。
  それに好きな映画を模したシーンが満載というのだからすごい。
  タランティーノのそんな遊び心が私は好き!

  俳優陣もかなり魅力的。
  女優2人はとにかく美しく、しかも知的。
  昔の女優を彷彿とさせるキャスティングだと思う。
  もちろんブラピも今までにない独特のキャラクター。
  アクの強い低い声とふてぶてしい性格。
  そして、こわーいランダ大佐を演じたクリフトフ・ヴァルツは圧巻。
  バスターズの面々もそれぞれに思い入れをしたくなるような
  俳優さんばかり。

  そして後で知ったのだけど、
  ナレーションがサミュエル・L・ジャクソンだったり
  声のみ出演の無線で話す連合軍の士官が
  ハーヴェイ・カイテルだったりと話題満載なのだ。
  
  残虐なシーンにはちょっと目をつむるけれど
  話のおもしろさは、かつてないほど!
  タランティーノ万歳!

  久々に観た映画が「THIS IS IT」と
  「イングロリアス・バスターズ」でよかったと思う。

  やっぱり映画は心に潤いを与えるね。
  大変な状況でも極力観に行った方がいいなと思った。

映画「THIS IS IT」

2009-11-22 14:39:12 | 映画
 
  映画「THIS IS IT」

  やっと見ることができた。
  マイケル!

  そんな時、オークションで
  マイケルが初めてムーンウォーク・ダンスを披露した時にしていた手袋が
  35万ドル(3150万円)で落札された
  というニュースが飛び込んできた。

  そう。マイケルのムーンウォークは実に素晴らしい!
  そして、ダンス!歌声!スタイル…
  どれをとっても、とても50歳とは思えない。
  彼は本当に素晴らしいアーティストなんだ。
  改めてそう思わずにはいられなかった。

  イギリス公演へのリハーサルや仕込みは
  スケールの大きさも緻密さもかって見たことがないほど
  完全を求めて入念に行われた。
  彼のひらめき、アイディアが全てのシーンに活かされ
  完全なものが出来上がっていく様子。
  それでも見た映像は完全なものではないのだけど…

  彼のダンス、歌に、心も身体もリズムを刻む。
  まるで私も一緒に踊れるかのような気分に…。
  オーディションで世界各国から集まったダンサーたち。
  マイケルと一緒にステージに立てるなら…
  誰もがそれを願い、選ばれたダンサーたちが
  マイケルと同じステージに立ち、
  尊敬するマイケルのダンスを間近で肌に感じる…
  ダンサーたちにとってどんなに誇らしいことだっただろう。

  古い映画の俳優との共演シーンや3D映像など
  これがステージで見せるために作られたものなの?
  と思うほど大掛かりだった。

  マイケルは生きている…
  ステージの上での身のこなし、息づかい
  口をついて出て来るアイディアの数々…
  確かにマイケルは生きている…
  歌が、ダンスが、音楽が、好きで好きでたまらない。
  それがすごくよく伝わってくる。

  この中でマイケルは生きている…
  そう思うと、すごく切なく悲しくなってくる。
  マイケルはもういない…
  そう思うと手に取るような所にいる気がするのに
  涙があふれてくる…

  過去に様々な醜聞で騒がれてきたマイケル。
  そんなこと信じちゃいなかったけど
  信じていた人がいたとしても
  見て!マイケルってこんなにすばらしい!
  彼こそスーパースター!
  って本当に思ってしまう。

  ケニー・オルティガ監督が、マイケルに何か声をかけ
  彼がそれに応える度に
  「サンキュー、マイケル」と必ず返すのが印象的だった。
  クレーンに立ったマイケルが手すりを持っていなかった時
  「マイケル、手すりを持って」
  それに応えるマイケル。
  「サンキュー、マイケル」
  なんてことはないことだけど、歳上の監督が如何にマイケルに
  敬意を払っているかということがよくわかる。

  ほんの数時間前まで一緒にリハーサルを行っていたマイケルが
  死んだと聞かされた仲間のみんなはきっと信じられなかったに違いない。
  さっきまで本当に元気に踊り、歌っていたのだから。
  監督を含め、スタッフみんなは家族だとマイケルが言うシーンがある。

  一人の家族の死は、イギリス公演という本番を行わないまま
  幻の公演として歴史に刻まれることになってしまった…

  きっとマイケルは生きている!
  そう思わずにはいられない映画だった。
  そして、ひとつの壮大なコンサートが終わった時のような気持ちになる。

  ブラボー!マイケル!
  あなたは、素晴らしい!
  心の中で、いつまでもいつまでも拍手は鳴り止まない。

映画 チェンジリング

2009-02-25 17:54:39 | 映画

  3 チェンジリング

  監督・製作・音楽 
     クリント・イーストウッド

  脚本  J・マイケル・ストラジンスキー
  撮影 トム・スターン
  出演 アンジェリーナ・ジョリー
     ジョン・マルコビッチ
     ジェフリー・ドノヴァン

  ロサンゼルスの郊外に慎ましやかに暮らす
  クリスティン・コリンズとウォルターの母子。
  シングルマザーのクリスティンは母親役と父親役の
  両方をこなして息子ウォルターを育てていた。
  そのごく普通の日常をとらえた映像から物語は始まる。
  心地よく静かなジャズのメロディが流れ
  これぞイーストウッドと思わせる。
  忙しい母にウォルターは少し不満げだが
  翌日の休日に遊びに出かける約束に喜ぶ。

  ところが突然の休日出勤の依頼。
  渋々出かける母を窓ガラス越しに寂しげに
  見送るウォルター。
  クリスティンの歩きに合わせて
  少しずつ遠のいていくウォルターの姿…
  その印象的なシーンがウォルターを
  見た最後の姿となってしまう。

  5ヵ月後、ジョーンズ刑事(ジェフリー・ドノヴァン)から
  ウォルターが見つかったという知らせが入る。
  喜びに震えながら列車で戻ってくるウォルターを
  迎えるクリスティン。
  しかし、現れた子どもはウォルターとは別人だった。
  「ママ」と呼ぶ少年。
  「あなたは疲れているのだ。この子はあなたの息子に
  間違いない」というジョーンズ刑事。

  ああ、あり得ん!今の時代ではあり得ん!
  でもそんなことがこの時代、実際にあったというのだ。
  少年も少年だった。自分がウォルターだと言い張る。
  大人を相手に子どもにそんな大胆なウソがつけるものだろうか。
  彼は悪びれた様子もなくクリスティンの家にとどまる。

  そんなクリスティンの前に腐敗しきった警察を相手に
  戦う牧師ブリーグレブ(ジョン・マルコビッチ)が現れる。
  「正しく戦えば不幸な事態を終わらせられる」という
  牧師のことばがクリスティンの心を動かし
  彼女はウォルターを取り戻すための戦いを始める。

  考えられないような警察の仕打ち。
  この時代だからあり得たのか…?!
  彼女は個人の権力のみで精神病院に送られるのだ。
  ゾッとする出来事。しかも警察にたてついた人間は
  みんな精神病院に送られているという事実。
  身の毛もよだつ事実だ…

  自分の息子を、ウォルターを取り戻したいという一心で
  彼女は静かだが内には揺るぎない力強さを持って
  強大な権力と戦っていく。
  母は強し。子どもを愛する母親の命をもいとわない
  強さと気高さをアンジェリーナ・ジョリーは見せてくれる。

  ある日、ゴードン・ノースコットの牧場に向かう
  レスター・ヤバラ刑事。そこでゴードンの従兄弟という
  少年を保護する。これがなぜ唐突に出てきたのだろうと
  ふと思った。何が関係あるのだろうと…
  しかし、私が思った以上の展開をこれから見せることになる。

  静かな映画だが魂を揺さぶる激しい映画でもある。
  イーストウッドは重いテーマをとにかく淡々と描く。
  ごく普通に子どもを愛する女性が
  行方不明になった子どもを探しながら、
  少しずつ強くなっていく様を見せてくれる。
  それに応えてアンジェリーナ・ジョリーは
  内からにじみ出る強さ、たくましさを見せつけてくれる。

  個性的な役が多い意外なキャスティング
  ジョン・マルコビッチ。
  いつもと風貌さえ違って見える。
  憎たらしいジョーンズ刑事役、ジェフリー・ドノヴァンは
  ドラマ「バーン・ノーティス 消されたスパイ」で  
  カッコよくはないけど魅力的な独特の雰囲気で
  最近好きな俳優だ。

  あの子は生きています。
  今も存在を感じます…
  クリスティンのウォルターへの思いがほとばしることばが
  いつまでも忘れられない…