Nonのひとりごと

大好きなお菓子のこと、グルメ、出会った寛ぎの空間、映画、仕事のことなど、私のたわいもないひとり言を綴ります

とにかくパワフル!

2008-06-04 11:09:20 | 出会った人

  美しいの「う」、素敵の「す」、ずっと素敵の「ず」、
  きれいの「き」、「うすずき」と申します。
  人前に立った時に名字が珍しいのでこんな挨拶をする人がいます。
  宇薄典子(うすずきのりこ)さん。

  

  宇薄さんは、実は左下肢麻痺という障害を持っています。
  9年前、夜中にトイレに起きた時に転んで頸椎を損傷しました。
  以来、車いすや杖が手放せません。
  最初は随分落ち込んだそうです。
  療養中、一つの小さな小銭入れに出会いました。
  裁縫の学校を出ていた宇薄さんは、これを縫いたいと思いました。
  いくつか縫って病院の駐車場に並べたら売れたんだそうです。
  それが、フリーマーケットを始めるきっかけでした。

  

  リハビリが小物を縫うことだったんです。
  縫ってはフリーマーケットに参加するようになりました。
  それはすごい勢いでした。
  だって毎週末になると、ご主人と二人で
  県南を始め、福岡、熊本までフリーマーケットに
  出かけるのですから。

  

  私が宇薄さんと出会ったのは4年前。
  障害を感じさせない明るさとパワー。
  でも、涙もろくてすぐ泣くんです。
  悲しくて泣くのではなく、嬉しいことがあると泣いてしまうんです。

  宇薄さんは、左手は動かすことが出来ても
  左手で物を掴んだり持ち上げたりするのが困難です。
  出かける時は痛み止めも必要なのです。
  それでもフリーマーケットが楽しくてしようがないので
  毎週末、出かけるのです。

 

  いつも一緒に行動するご主人はすばらしい人です。
  月曜から金曜まで建設現場で働いて
  土曜、日曜は、奥さんと一緒に熊本や福岡に出かけるのです。
  宇薄さんにとって、ご主人の恒さんはなくてはならない人です。

  恒さんも言ってました。
  「大事なパートナーやから…」

  先週、久しぶり(1年ぶり?)に宇薄さんに会いました。
  「だいぶ動きがよくなったんで」
  体が動かしやすくなったというのです。

  去年、恒さんが会社を定年退職をして
  あちこち旅をしたそうです。
  突然、「今、青森です」とか「今、北海道です」と
  ハガキが届いた時にはびっくりしましたけど。
  そして、いろんな人と出会ったそうです。
  「人ちなあ、やっぱいい人ばかりやわぁ…」
  涙ぐみながら語る宇薄さん。

  宇薄さんに会うと、パワーをもらいます。
  そして、そのやさしい心根にふれると
  私までやさしい気持ちになるのです…

  宇薄さんは毎月第1土曜と日曜、第3土曜と日曜は
  豊前の道の駅おこしかけで手づくり小物を売っています。
  近くまで行った時は、一度のぞいてみてください。
  そりゃあ、元気なおかあさんですから、
  否が応でもパワーが乗り移ってしまいますよ。
 
 

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