食農ステイション

食と農に関するお話しを徒然なるままにいたしましょう。

油照りと夕立

2007年08月22日 | 食と農

猛暑が続いています。朝からクーラーつけています。まさしく油照りの毎日です。学内のアメダスは午後2時に37.0℃を示しました。電力需要も逼迫しているようです。今日はブログのネタも夏枯れなので,お天気の話をしましょう。

私がよく見るお天気のサイトは,日本気象協会運営するtenki.jphttp://tenki.jp/ と気象庁のホームページhttp://www.jma.go.jp/jma/index.htmlです。特に気象庁のHPには,30年間のアメダスの情報が載っていて,本学のアメダスデータもすぐ分かります。

夏休みは1週間福岡に帰省していて,先週の金曜日に帰京したのですが,東京は雨が降りませんね。市民農園の畑はカラカラです。私が住むF市の旬ごとの降水量の平年値と実績値を調べてみました。

      F市の降水量
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      平年値    2007年
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7月上旬:61.6mm    26mm
7月中旬:47.4mm       170mm
7月下旬:61.1mm       125mm
8月上旬:56.1mm          0mm
8月中旬:59.5mm          4mm
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今年の7月は月間で平年値の2倍近く雨が降っていますが,8月はほとんど降っておらず,17日に4mm降っただけです。これでは夏野菜もバテバテですね。わが家の冷蔵庫とクーラーはフル活動しています。アイスクリームや氷菓の消費量は例年以上です。家族が食べているとつい私も一つと言う感じです。

日照り続きで一雨欲しいところです。気象庁の「降水ナウキャスト」http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kurashi/kotan_nowcast.htmlによれば,東京・多摩地方にも雨雲が南下しています。ホントに雨が待ち遠しいです。


生協と産直産地との関係性

2007年08月10日 | 食と農
暑いですねー。東京はクーラー無しでは生活出来ないくらいの猛暑が続いています。東電の原発が停まっていますが,電力は大丈夫でしょうか?

いま,依頼原稿を執筆中です。テーマは「生協は産直産地とパートナーシップを持続できるのか(仮)」です。

編集者の依頼文によれば,生協が産地に消費者の情報を提供すると同時に,産地の主体性を活性化しつつ,単なる取引相手という関係を超えたパートナーとなる可能性を論じて欲しいということでした。

生協一般からの分析や叙述は,私の能力では無理なので,すでに生協産直を30年以上続けている都内のT生協を事例に叙述していこうと思っています。

そして,先日,T生協の商品本部の協力を得て,産直産地に簡単なアンケートを行いました。この分析を含めて,日頃から考えていることを書きたいと思います。

集計を始めたばかりですが,分析のねらいを述べると次のとおりです。
T生協との取引の歴史,取引額シェア,過去数年間の取引高の変化を説明変数にして,生協と産直産地の関係(優位,劣位,対等),関係性を強めるために協議すべき事項(価格形成,数量調整,交流活動)等とどのような関連があるのか分析しようと思っています。

締切は1週間後です。そして,明日から夏休みをとって福岡に帰省します。あまり休暇にならない感じがしますね。ブログの更新もしばらくお休みします。(もともと,更新していないかも

お互い,夏バテしないように過ごしましょうね。

その調査は何のためにするのか?

2007年08月01日 | 食と農
関東地方もやっと梅雨が明けたそうです。今年の梅雨は,なんかはっきりしない天気が多かった気がします。

大学は夏休みモードに突入です。私も講義から解放され,自由に使える時間が増えています。今日はD論研究会でした。D論研究会は月1回,私が指導する博士課程の院生と一緒に議論する研究会です。結構,毎回議論がおもしろいです。

今日は,先日ブログでも紹介したT農協の追加調査について議論しました。調査に参加する院生3名が質問項目について報告した後,私はT農協のTopに成り代わって,「なぜ,この調査は必要なのか,この調査や研究はT農協にどのような貢献があるのか?」という質問をしました。院生は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていました。

農業経済学の研究には,現地調査や農家調査が欠かせません。統計や行政資料から分析するやり方もありますが,現地から学ぶスタイルを踏襲する研究者のほうが多数を占めています。しかし,近年の農家・農村調査をめぐる環境は,年々厳しくなっています。収集した個人情報の保管,管理を厳重に行う必要がありますし,農協や役場は個人情報を安易に出すことは出来なくなっています。

さらに,年々職場の業務が多忙化している中で,ヒアリングに1時間から2時間付き合ってくれる余裕もないのが現状です。ちょっと前なら,お茶やお酒を飲みながら半日付き合ってくれる人は多かったのですが。

私は機関調査や農家調査をお願いするときには,その調査研究の目的を正確に伝え,調査結果が当該機関にどのような貢献が出来るのかについても事前に伝える必要があると思います。自分の知的好奇心を満足させるためや「研究のための研究」では,調査を引き受けていただけない状況になっているのです。

このことは農業経済学の学徒には普遍的な課題だと思っています。
さて,T農協は私たちの調査計画に同意してくれるといいのですが。