食農ステイション

食と農に関するお話しを徒然なるままにいたしましょう。

いつの程にか,夏

2012年06月30日 | 食と農

前回の更新から,あっという間に一ヶ月以上が過ぎました。

忙しかった日々もピークを越え,一息ついた今日この頃です。原稿も1本提出しました。(^_^;
そこで,この間にあったことをアットランダムに書き連ねましょう。

5月○日 対馬に補足調査に行く
 3月の調査に引き続いて,今回は単身で2泊3日の調査に行きました。スーパーSのOさん,Sさん。対馬農協のNさん。佐護ヤマネコ稲作研究会のOさんにはたいへんお世話になりました。ありがとうございました。
 今回はスーパーの直売所に出荷する農家2戸の聞き取りと佐護ヤマネコ稲作研究会の活動内容についての調査が主目的でした。前回の対馬訪問では,対馬の南部のみの調査でしたが,今回は北部まで足を伸ばしました。佐護地区に行ってみると,広大な水田が広がっていて,清々しい気持ちになりました。対馬市の耕地面積は全島の1.3%にすぎず,米は半年分しか自給できていません。しかし,稲作研究会のOさんは,このままでは稲作の担い手がいなくなってしまうという危機感があり,ヤマネコ米の生産と販売を2009年から始めたばかりです。これからも応援したい取り組みです。



6月○日 研究室の引っ越し
 これまでずーと住んでいた6号館の耐震改修工事が始まるのを契機として,私達の研究室は「国替え」されて,2号館に引っ越しすることになりました。私が本学に赴任してから20年間。これまでの書籍,資料,がらくたを大量に処分して新居に移りました。荷物を段ボールに詰めるのも大変ですが,それを解いて整理するのも大変でした。おかげで2~3kgは体重が減りました。まだ,本がどこにあるのかわからない状況ですが,近くに来られたら是非新しい研究室にお寄りください。

6月○日 能登島に講演に行く
 本学Rn学科卒業生のFさんから声を掛けられて,石川県能登島に地産地消の講演に行きました。能登空港までは羽田 から1時間程度ですが,空港から能登島まで自家用車で1時間弱かかります。名前の通り島ですが,大きな橋が20年前に掛けられフェリーが廃止されました。 また,2004年10月に能登島町は七尾市と合併しました。交通は便利になりましたが,人口は年々減少し,現在約3000人で高齢化が進んでいます。また,耕作放棄地も増えています。このような状況下で,地産地消を進めたいとFさんが働く地域づくり協議会が頑張っているのです。
 受講者は中高年の女性が主でしたが,とても元気が良い方ばかりでした。90分の話しの後に30分の意見交換をしましたが,問題山積という感じです。でも,皆さんは島を愛 していて,どうにかしたいという気持ちはびんびん伝わりました。夜は民宿に宿をとってもらい,Fさんのほかに地元の農業生産法人のSさん,宿の女将さんたちと,夜遅くまで美味しい魚と酒で盛り上がりました。

対馬を含めて,島は日本の縮図のようです。



明日から7月。来週は農業市場学会・大会のためH大学にいきます。そうこうしていると,夏休みに突入します。遅れている原稿も書けるかな? でも節電の夏が再び来るのでした。気が抜けないです。

いまから,D論の審査会に行ってきます。