食農ステイション

食と農に関するお話しを徒然なるままにいたしましょう。

地産地消のシンポが無事終了

2005年07月22日 | 食と農
7/17のシンポが無事終わりました。
ただいま抜け殻状態です。
この数ヶ月間,地産地消のことばかり考えてきましたが,やっと肩の荷が下りたようです。
参加者から,「結構面白かったよ」といわれて,ちょっと良い気分でした。


一緒に報告したほかの3名とは違ったテーマだったので,座長もやりにくそうでした。
コメンテイター以外からも質問がありましたが,そのうちひとつに私が報告要旨に書いていた給食時間の短さは重要な問題というものでした。

私が調査したI市では,小学校45分,中学校35分と給食時間が限られており,その時間内に準備,配膳,食事,後片付けをしなければなりません。実質の喫食の時間は小学校でおよそ20分から25分,中学校で15分から20分となっています。これは学校週5日制になって学習カリキュラムが窮屈になったことがあります。限られた時間の中で給食時間を増やして,他の学習カリキュラムに影響を与えることはできないという状況があります。

質問は,このような短い給食時間では食育などできないのではないかということでした。確かに現在の給食時間の中では,十分な食育を行うことは難しいと思います。総合的な学習の時間を利用しながら食農教育を行っている学校もかなりあるようです。I市の場合,給食中校内放送(テレビ)で,「今日の食材は,○○さんの野菜です。」という情報を伝えていましたが,どれだけ児童に伝わっているのか疑問です。

今後も色々な視点から地産地消について考えていきたいと思います。


地産地消と食料自給率

2005年07月12日 | 食と農
北海道で行う地産地消に関する報告へのコメントが事前に届きました。このコメントに沿って答える形で,「地産地消と食料自給率」について考えてみます。

地産地消の取り組みが食料自給率の変化に結びつくとすれば,食行動の変化,具体的には外食・中食と生鮮農産物との購買比率の変化,国産農産物と輸入農産物の使用割合の変化に結びつくか否かです。
ただ,この地元の農産物や食品を選好する消費者や実需者を一定程度形成するには,相当の年数が必要だろうと思います。20-30年かけて崩れた日本の食を建て直すには,同じぐらいの年月が必要でしょう。そして,そのために子どもとおとなのための食育が必要なのだと思うのです。


一方で,国家という範囲で唱えられる食料自給率と地域主義を背景とする地産地消の理念は必ずしも一致しません。具体例をあげましょう。長崎のある離島では,それまで県外出荷していた柑橘や野菜生産が廃れ,農産物直売所や学校給食への農産物出荷へと転換した農家がかなりいます。総体として国内農産物の生産量は増えてはいませんが,地域内への農産物供給量は確実に上がっています。この事例では,島民が消費する農産物のうち,島外からの農産物移入は減り,島内産の農産物比率は上がったのです。でも,食料自給率の向上に結びついたか断言できませんし,予測としてはあまり変化はなっかたのではないかと思われます。


このように,地産地消と食料自給率を短絡的に結びつけることは難しいように思います。しかし,農産物直売所や学校給食の取り組みなどが,食料自給率の向上において決して無駄ではないことも主張したい思います。

寒天ダイエット,その後の経過

2005年07月01日 | 食と農
久しぶりのblogの更新です。
4月下旬から始めた寒天ダイエットの経過報告をします。

結果から申しますと体重減りました。私は約2キログラム減,うちの奥さんは3キログラムの減少です。内臓脂肪も確実に減っているようで,体脂肪が計れる体重計の数値によれば,3-5ポイント下がっています。

我が家では,ほぼ毎日夕食に寒天粉末で作ったトコロテンを食べています。最初はいろいろと寒天デザート作りにも挑戦しましたが長続きましませんでした。でも,自家製のツユをかけたトコロテンは家族にも評判良く,これだけは毎日続けられています。

ただし,体重減少の要因は寒天だけではなさそうです。サプリメントとしてCoQ10やビタミン類も飲んでいます。また奥さんは3時のおやつをすっぱりやめたことも大きかったようです。

冬に溜め込んだ体脂肪をすこしずつ燃焼させているこの頃です。