食農ステイション

食と農に関するお話しを徒然なるままにいたしましょう。

梅は咲いたか,桜はまだかいな

2009年02月15日 | 食と農
昨日は記録的な暖かさでしたね。上着を脱いで散歩しました。

いつの間にか2月も半ばを過ぎ,毎日があっという間に過ぎていきます。年が明けてから毎週末になにがしかのイベントがありましたが,今週末はゆっくり自宅で過ごしています。普通の時間,普通の暮らしが出来る喜びを感じています。

今日は,家内とちょっと足を伸ばして「F郷土の森公園」の梅祭りに行きました。
梅の花を観賞するゆとりが出来たと言うことでしょうか。ちょっと遅いのではないかと思ったのですが,家内の前からのリクエストでしたので渋々付き合いました。

園内には出店もいっぱい出ていて,大勢の家族連れで賑わっていました。いろんな種類の梅の花が満開でした。香りもほのかに漂っていました。

キャンパスの河津桜はもう咲いています。今年の桜の開花は早くなりそうですね。
でも,明日からまた寒くなるそうです。体調に気をつけてください。

地域に向き合い,人に向き合う

2009年02月01日 | 食と農
東京はすがすがしい天気です。雨が空中の塵を洗い流してくれたようです。

1月は2回しか更新できませんでした。
前回の更新直後から出張が続き,先週末は卒論発表会がありました。
途中でくじけそうになった学生もいましたが,立派に発表してくれました。彼らの能力の高さに改めて感心しました。ただ,もう少し本気になればもっと高い山にも登れたのではないかと思いますが。

出張の一つは,福岡で開催された全国農産物直売サミットでの報告でした。その前日,県庁のYさんに案内してもらい伊都菜彩を見学しました。
伊都菜彩は県下でトップクラスの農産物直売所で,昨年の売上高は20億円を超えるそうです。

売り場面積もさることながら,青果物のほかに水産物や食肉,畜産加工品,総菜など品揃えも豊富でした。また,胡蝶蘭やカトレアなど鉢物が並んでいて,売り場を華やかにしていました。

目を引いたのは,入り口正面に掲げられた大きな幕です。そこには糸島産にこだわる理由が達筆で記してありました。一般に大きな直売所は品揃えのために,地場産以外の商品の仕入れが多いのが常ですが,伊都菜彩は仕入れ品がとても少なく糸島農業の底力を感じさせます。

さて,サミットの方ですが,私は直売所は地域に欠かせざる存在になる必要があること,金(カネ)尺と違うべつの尺度で直売所を測ること。そのために地域貢献,社会貢献に力を入れることが必要だと主張しました。

また分科会では,高齢農業者の農薬使用の問題が議論され,直売所のリーダーは消費者にも生産者に遠慮しているような発言が多く,私は戸惑ってしまいました。
直売所は生産と消費が直接つながる場であるにもかかわらず,一般のスーパーのようなマネジメントを主張する人が多いのです。

直売所は伊都菜彩のように地域に向き合うこと。また,生産者と消費者それぞれに向き合うことが必要だと思います。これができなければ,直売所の価値は薄れ,単なる「安売り食品スーパー」に成り下がります。直売所の第2ステージについて今後も考えていきたいと思います。

おまけ
サミットの講演の後,地元テレビ局(KBC)から取材がありました。
テレビの取材は時間がかかる割に自分の主張がほとんど放映されないのでこれまでお断りしてきました。今回はサミット事務局の要請でもあり,30分近くのインタビューをしぶしぶ受けました。
しかーし,放映されたのはわずか20秒。それも,記者の組み立てに合った言葉をカットして貼り付けたものです。やっぱり,テレビの取材は今後も受けないことにします。

なお,番組がテレビ局のホームページにアップされています。お暇な方はご覧ください。私は番組「農産物直売所ブーム」の真ん中当たりに出ています。