食農ステイション

食と農に関するお話しを徒然なるままにいたしましょう。

買わない,捨てない

2007年05月25日 | 食と農
東京は久しぶりにまとまった雨が降っています。畑が乾燥していたので,ちょうど良いお湿りとなりました。

今回は,わが家で流行るものを紹介しましょう。

◎買わないもの
大型連休時にちょっと早めの母の日プレゼントとしてホームベーカリー(HB)を買いました。N社のもので2万2千円でした。これがまた優れものです。夜寝る前に材料を入れてセットすると,指定した時刻に焼き上がります。まったく手間いらず。レーズンやナッツなども自動で投入されます。

食パンはHB購入以来,買っていません。1.5斤のパンを2-3日で食べます。材料を毎回変えて作っています。とても美味しいですよ。

食パンを作り始めて感じたことは,材料費が安いことです。強力粉は1.5斤で380グラム使いますが,1キロで260円ぐらいで買えます。バターやスキムミルクなどの材料費を含めて1.5斤当たりの材料費は100円かかりません。HBの減価償却費?といっても,年間100回使って5年は持つとして,1回当たり44円です。電気代を含めても50円はかからないことになります。

街のスーパーマーケットやパン屋で1.5斤のパンを買えば200円以上しますよね。
大手製パンメーカーは,食パンで稼いでいると言うことを聞いたことがありますが,これで合点がいきました。次は国産小麦粉を使ったパン作りに挑戦します。

◎捨てないもの
わが家では生ごみを3月上旬から捨てていません。すべて,生ごみ堆肥にしています。最近,野菜をボリボリ食べているので,野菜くずが大量に出ます。そのため,段ボールは3箱になりました。
唯一の例外は,鳥取県境港で買ったズワイガニです。カニ殻は無理だろうと思い,団地のゴミ箱に捨てました。

箱の周りに小蠅と蟻が集りますが,ニオイは特に気になりません。私が住む市は,ゴミ焼却場の老朽化による建て替え問題があり,現在「ゴミ1万トン減量運動」を展開中です。
生ごみを捨てないと,毎日のゴミ捨ての手間が省けますし,ゴミも大幅に減量できます。今週末には,畑に2次発酵のための木枠を作ろうと思います。

「入るを計りて出ずるを為す」と言います。エコロジ-ライフを実践中かも。
ただ,ブログは書けても,原稿の筆が進まない自分がチョット悲しいです。


はしかと新型インフルエンザ

2007年05月18日 | 食と農

畑でとれた葉野菜をウサギのように毎食ボリボリ食べています。消費量よりも野菜が日々生長する量の方がはるかに多い気がします。

さて,都内でははしか(麻疹)が流行っています。本学でもはしかにかかった学生が数名いるそうです。10名以上になると学校閉鎖になります。かなり深刻です。
よく,「はしかにかかったようなもの」と喩えますが,我が国では推計で10~20万人規模の患者発生があり,死亡例が毎年存在します。また,合併症率が約30%,平均入院率が40%など,重篤な疾患であることに変わりはないそうです。(厚生労働省ホームページから引用,http://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/09/s0917-4a.html#1

はしかの流行をみると,新型インフルエンザ(H5N1)への対策は十分なのか,ちょっと不安になります。いまは,人から人への感染はごくわずかですが,ウイルスが変異した場合,世界的な大流行(パンデミック)の危険性があります。20 世紀では,1918 年(大正7 年)に発生したスペイン風邪の大流行で,世界中で約4千万人が死亡したと推定されており,我が国でも約39 万人が死亡しています。

厚生労働省や地方自治体では「新型インフルエンザ専門家会議」を設置して,パンデミックになったときの対策を講じています。また,厚生労働省の専門家会議が策定した「新型インフルエンザ対策ガイドライン」(平成19年3月)に基づき,電力やガスなどのライフライン関係企業は「新型インフルエンザ対策に関する行動計画」を作成しています。これらの文書をみると,対策は「予防と封じ込め」しかないんですねー。http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

はしかはワクチンを接種すれば確実に防げる感染症なのに大流行しています。そして,日本は先進国にもかかわらず,「はしか輸出国」と非難されているそうです。(朝日新聞「天声人語」2007年5月14日)
新型インフルエンザを含めた感染症予防に対する国民への啓発は欠かせません。私の思いが杞憂であれば幸いなのですが。

なお,新型インフルエンザに関する入門書としては,次の本を推薦します。河岡 義裕『インフルエンザ危機(クライシス) 』集英社新書,2005年


春野菜,大豊作

2007年05月11日 | 食と農
半袖シャツを着ようかなと思うくらいの陽気です。
まだ5月中旬なのに,こんなに暑いと,今年の天候は大丈夫か?と少し不安になりますね。

さて,わが家の畑(市民農園)では,春野菜の収穫時期を迎えています。
3月中旬に播種した,チンゲンサイ,サラダ菜,水菜,春菊など大豊作です。ベタかけシートのお陰で,害虫の被害もほとんどありません。

先日の連休には,トマトとピーマンとシシトウの苗を定植しました。スナップエンドウは3月に播種したものの,あまり伸びていません。寒にあたってないけど,花は咲くのかな。

わが家では農薬はもちろん不散布で,有機質肥料も少量しか撒いていません。それでこんなに出来るのですから,土と植物の力には敬服します。

たった12平方メートルの畑ですが,家族3人には十分な量の野菜が採れます。都市の農地を大事にしなければならないと思います。
土いじりをしていると,なんかホッとするのは私だけでしょうか? 

都内でまったり

2007年05月02日 | 食と農
大型連休は暦通りに休んでいます。

昨日は講義でしたが,通常とあまり変わらない出席率でした。最近の学生は本当に真面目です。でも,講義中に堂々とアクビをしたり,携帯のために教室を頻繁に出入りしたり,まったく躾がなっていません。
そんなときには講義を中断して,学生にきちんと注意をするようにしています。

先週末にあった合宿オリエンテーションで先生方と懇談した時,「最近の学生は挨拶もしないし,飲食をおごってもお礼を言わない」と話題に上りました。皆さん日頃から感じているんですね。こんなことでは社会に出て苦労することは確実です。企業や自治体の人からも,大学できちんと学生の躾をして欲しいと言われるぐらいです。小言爺と言われても,オアシス運動を始めようと思います。

さて,連休の話に戻すと,今年の連休は特に調査や旅行の予定はありません。
人混みが多そうなところは避けて,都内の公園に弁当を持って出かけるぐらいです。
後半の連休もまったりと過ごす予定です。

畑(市民農園)の手入れも楽しいです。小松菜,水菜などが収穫を迎えています。「藤の花が咲き始めると,夏野菜の定植時期」だと言われています。後半の連休では,トマトやピーマンの苗を定植する予定です。

生ごみ堆肥も順調?に発酵しています。3月はじめから,わが家で発生した生ごみは,すべて堆肥化しています。でも,微生物の働きはスローです。堆肥はダンボ-ル箱2つになりました。もう1か月ぐらい過ぎたら,畑で2次発酵させようと思っています。

平凡な日常にこそ,幸せがあることを実感しています。