食農ステイション

食と農に関するお話しを徒然なるままにいたしましょう。

パンの大きさの違いはどのくらいまでなら許されるか?

2005年05月16日 | 食と農
先日,S県のパン工場に行ってきました。
この工場では学校給食会と協力して県産小麦を利用したパンを作っているのです。
開発の苦労やパンの加工適性に合った小麦の品種が登録されないことなど興味深い話を伺いました。


インタビューが終わり,工場の中を見学させてもらうことにしました。
異物が混入しないように白衣に着替えて,帽子とマスクも付けました。

工場の中は,大型機械がパン生地をこねる大きな音が響き,焼成窯の温度も感じて,とてもにぎやかでした。小学校の社会科見学以来のパン工場です。

そこで見た珍しい作業風景を写真に収めました。

職員の人達は,できあがったパンの大きさを検査しています。
ちょうどラインに乗っていたパンは,ホットドッグ用のパンでP社のOEM商品です。
規定の長さと1センチ以上違うとはねるそうです。もったいないあーと思いました。
はねられたパンのゆくえが気になりますが,工場内の直売所にて原材料費相当で販売されているそうです。当日も店の前には長い行列が出来ていました。

だけど,ここで疑問です。
大きさが少しぐらい違ってもいいじゃなーい,と思いませんか?
幸いゴミにはなりませんが,工場としてのロス率は1%程度だそうです。

工場としては,加工依頼者のP社の指示は絶対なのでしょうね。
工業製品を作るようにパンを作る必要があるのか大いに疑問が残りました。