六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

映画「ココシリ」 その後

2006年06月29日 | 映画
 映画「ココシリ」にトラックバックを頂き、そこからたどっていくつものサイトを拝見させて頂いた。
 感動を分かち合えたと思えて嬉しくなる記事もあれば、「へぇ、こういう観方もあるか、なるほどなぁ・・」と、軽い違和感を覚えて沈黙のまま撤退したサイトもあった。

 主に違和感を感じたのは、書き手さんがいわゆる「チベット問題」を全く勘案していなさそうな記事のとき。

 もちろん私だってチベット問題に詳しいわけじゃないですよ、ダライラマ14世のテレビ番組を見たりとか、記事や自伝をいくつか読んだ程度の知識しかない。でも「秘境チベット」に憧れを抱き興味を持てば、必然的に「チベット問題」が意識の底に滓のように溜まるはず。そして例えば、今書店に並んでいる月刊ウィル8月号の104ページ、福本里実さんの「ヒマラヤを越える子供たち(中国はチベットに何をしてきたか)」みたいな記事にも、つい目が行くと思うなぁ。

 たとえばこの記事を読んでから、もう一度「ココシリ」を観てほしいと思う。そうすれば、もっともっと深く心を動かされるはず。そして、国とは何か、人の心とふるさとのこと、誇りとは何か、国を奪われるとはどういうことなのかを、わが身に引き比べ、世界情勢の中の日本の現状に置き換えて、自国のことをより深く考える機会にもなると思う。

 いずれにしろ「ココシリ」は、地味なわりには静かに波紋を広げている映画ですね。こういう映画に出会えて良かったと思っています。

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