六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

呆れた

2010年05月04日 | 文化・社会
 昨日は表参道で行われた「子供手当て・夫婦別姓 反対!日本のお母さんパレード」なるものに参加してきました。
 参加者は女性限定(もちろんバックアップのスタッフには男性も多数いましたが)お洒落して歩きましょうということで、私が今まで経験した中ではいちばん雰囲気がほのぼのとしたデモでした。
 動画は コチラ
 この動画には入ってませんが(正確な文言ではありませんが)
「ふつうのお母さんであるはずの自分たちが、連休のこのハレの日に、実家にも帰らず!お出かけもせず!家族も家に残して!まさかの抗議活動中でぇ~す!」
「私たちがやさしいお母さん、しとやかな淑女に戻れるように、ご協力下さぁ~い!」
ってコールがウケました

 まったくホントですよ。ふつうの人は生活に忙しいんです。それを後回しにして、やむにやまれずこうして声をあげざるを得ない。そんな政治はおかしいです。

 私が子供手当てに反対する理由は「総合的に考えると少子化対策になってないから」。制度設計が穴だらけでひどすぎ、民主党が参院選前に国民を金で買収する目的であることがミエミエだからです。
 選択的夫婦別姓に反対する理由は「戸籍制度など国のなりたちの根幹に安易に触ることにつながるから」。このデモでは「親子の姓がちがうなんて、子どもを悲しませることは止めよう」とかゆーコールをしてましたが、私は内心、その主張は首をかしげるというか~・・・それは親目線の一方的なセンチメンタリズムで、子供って案外そういうことでは悲しまないと思う 別姓でも別居(単身赴任とか)でも、ちゃんと「家族」としての心のつながりがあれば、子供はすこやかに育つ。同姓でも同居でも、孤独を抱え歪む子供はいくらでもいるのと真裏返し。
 そうではなくて、姓でタテにつながる帰属意識による安心感を相対的に無価値化し、ひとりひとりを《よるべなき個》にすることを目論む法案だから。
 日本は《よるべなき個》であることを引き受けられるような社会ではないし、そうなりたいと望む人も多くはない。なのにその帰結をまるで説明せずに、考慮せずに、目の前の簡便さと底の浅いアイデンティティ観だけで「別姓イイね」と言っているとしか思えないのですよ。旧姓を通称で使用することがこんなに一般化しているのに何でいまさら法制化なのか。

         
 
 まぁそんなこと等をつらつら思いながら新緑まぶしい表参道を歩いて、帰宅。

 テレビをつければ、おりしも昨日は憲法記念日。ニュースでは護憲派・改憲派、双方の集会の模様を報道していました。
 しかーし。護憲派の集会で壇上に立った人の言い分にビックリ
 「憲法と現実にはギャップがある。それが重要なのです。なぜならそのことが、この憲法が最先端である証しだから。この理想を守っていきましょう!」パチパチパチ~

 ・・・ええぇ~? 

 私はどっちかとゆーと消極的改憲派とゆーか。変えなくてもいいなら別にこのままで、専門家の皆さんに解釈や運用でどーにかやって欲しいけど、もう60年も経ってどう考えても無理があるでしょどうにもならんでしょって世の中になってるわけだから、われわれ国民もいっちょ議論を始めても良い頃じゃないの、って感じです。
 現憲法が、連合国軍側から天下ってきたものだから屈辱だとか、日本解体を目論む米国の遅効性の毒が仕込まれている諸悪の根源だとかゆー立場からの改憲論もあるけど、私はそのあたりについてはあまり深入りする気は無くて。もっと日本と日本人を信じているというか、いにしえから、海の向こうから伝来した仏教も儒教も渡来文化も西洋文明も、和魂洋才とばかりに長い年月の中で日本の風土に合った独自のものに変えていく力がこの国にはある。だから、現行憲法を戦勝国のおしつけだと目の仇にする気はない。

 そうではなくて、この護憲派の「理想をありがたがって祀り上げ、現実を遅れたものと見下す」「現実から謙虚に学ぼうとせず、見捨ててかえりみようとしない」姿勢に呆れるというか危機感をつのらせるわけです。
 こういう《現実遊離》がこの国の衰退と心の荒廃を招いているという自覚が無いのはおそろしい。何のカルト宗教ですか、と思う。その親玉がルーピー鳩。奥さんは金星人で、インドの占い師に心酔してるという噂だし。
 ・・・嗚呼

 そんなで、どよ~んとしたキモチになりながらテレビタックル見てると、中国の屋台では下水油が使われてるのを中国国民はみんな知ってるとか「美味しいから知っててもつい食べちゃうんですよ~!!」とかゲンナリする発言。今までも中国産食品は口にしないようにしてきたけど、過去に知らずに食べてたかもなぁと思うとキモチワルイ 
 さらに森卓が、あのアゴ上げながらオドオドした目で「日本にいる海兵隊は日本を守るために居るんじゃない、中国や台湾に上陸するための兵だから、日本が攻められても戦わないわけで、日本に居させる意味はない」ですと。・・・あ゛~、こういう進歩的知識人とゆー輩の説明に沖縄の人々はそうだそうだと踊らされるんだな~と更にゲンナリ。
 小池さんが「それは《一国平和主義》ですよ。もっと広い目で、東アジア全体の安定を考えなきゃ」と失笑し、三宅さんがフィリピンで現実に起きた例をひいて説明しても、森卓は理解できないのかボンヤリしてる。ここにも現実遊離のルーピーが(こういう人も高額の出演料をもらえるのね・・・いいなぁ。)

 理想は良い。語る人も必要だ。
 でも現実を見て欲しい。普天間問題で日米間がギクシャクするとすかさず海軍の活動を活発化させている中国。この現実を、現政権はまだ受け止めようとしない。いや、内部では受け止めているはずなのだが、大衆向けに別の表現をする。確かニュースでは、海上での災害や遭難に備えた連携の申し入れだの何だのと言っとったな。なんで「日本の領土近海で何かするときは通告してもらわんと、こっちも防衛上困る」って言えないのか。厳しい現実を、なぜ大衆に分かるように説明しないのか。

 たぶん、大衆を票田としか思っていないから。自分の権力に注ぎ込む燃料の薪の一本としか思っていないからだ。とんでもない稚拙な独裁政権。こんな政権に化かされたまま、木の葉の金をばらまかれて舞踊ってる場合じゃないですよ皆さんホントに


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