六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

トップニュースになったよ

2010年09月06日 | 自然関連
 7月29日の中日新聞夕刊1面トップ記事(⇒ちょっと事実誤認などがあったためホームページで補足をアップ済み)に続き、9月4日の下野新聞にもとりあげられました。

シカ食害対策に“オオカミ復活”要望 宇大教授ら「真剣に議論を」
シカの食害などで荒廃が進む森林復元への決め手として、野生動物の研究者を中心に組織する日本オオカミ協会が「オオカミ再導入」の主張を強めている。国へ政策要望するため全国で署名活動を展開するほか、同協会副会長で宇都宮大農学部の小金沢正昭教授(60)を中心に4日から群馬・尾瀬ケ原でシカの生息調査を実施。現場の実態をもとに国民的議論を呼び起こしたい考えだ。

同協会は1993年に発足。国内では約100年前に絶滅したとされるオオカミの導入を主張してきた。

 オオカミ復活で森林の多様性回復に効果を挙げた米国・イエローストン国立公園の視察や国内調査、討論会、出版活動を展開。シカやイノシシの天敵で捕食者のオオカミを森に放つことで、多様性に満ちた生態系回復を目指すとしている。食物連鎖の頂点が復活すれば、シカの増殖抑制が見込めるという。

 シカ増殖により、全国で農作物や高山植物の食害が続出。奥日光や尾瀬でニッコウキスゲが激減するなど、事態は深刻化する一方だ。ハンターらによる駆除も進められているが、高齢化で活動は先細りしている。

 同協会はそうした「現場」を実感してもらおうと今月、尾瀬でのシカの生息調査を初めて主催。4、5日と11、12日にライトセンサスという手法で、夜間にライトを当ててシカの光る目をカウントする。小金沢教授は1997年から同様の調査を行っているが、今回は一般の参加も募り幅広く問題提起する。

 ただ、オオカミ再導入をめぐっては、童話などの影響で「人に危害を与える怖い動物」とのイメージは根強く、慎重論が大勢。家畜への被害も否定できないため、環境省は「現時点では議論の俎上にもない。地域で連携し、理解が得られる効果的方法を模索するのが先決」という立場だ。

 これに対して小金沢教授は「今の食害対策では限界。調査を進めるに連れ、解決策はオオカミ再導入しかないと確信している。荒唐無稽な笑い話ではなく、真剣に議論する時代に入っている」と訴えている。


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