六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

映画「めぐみ」

2006年11月29日 | 映画
 先日、拉致事件をテーマにしたドキュメンタリー映画「めぐみ―引き裂かれた家族の30年」を観ました。
 平凡な家庭の、普通の人々が突然まきこまれた国家犯罪。北と同時に、国や政治、世間の無関心といった、得体の知れないものとの闘い。
 これは是非たくさんの方に観て欲しい映画だと思いました。
 特に、拉致問題に「正直あまり関心を持てない・・」と感じていらっしゃる方々に一人でも多く観て頂けたらと思いました。 

 これは、どこか「他家(よそ)のお宅の悲劇」ではないことを知って欲しいし、日本という国の暗部も垣間見ることができます。通りすがりのオバサンが罵声を浴びせていく、その理不尽さに呆然とする横田滋さんの表情が、目に焼きついて離れません。

 私は、日本がこんな国であってはならないと思う。

 とある大物政治家が「先ずは核問題の解決、拉致はそれから」と公言している。その価値観の構図って、いじめ問題の構図と、ちょっと似ているところがあると思う。
 「いじめをやめなよって言ったら今度は私がいじめられるから、何も言わなかった」
 こういう《多数派》の発想を、あの政治家は許容するんだろうな。

 私は、そういう生き方は、できればしたくないと思う。


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