六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

メリークリスマス☆

2006年12月25日 | 日々のこと
 皆さま、楽しい休日をお過ごしでしたか?

 私は昨夜、日曜でイヴにもかかわらず、デパ地下でひとり分の鳥料理とイチゴショートケーキを買って、お家でテレビを見ながら食べました。会計してくれたデパ地下の店員は、きっと私を淋しい女だとひそかに同情してくれただろうな(笑)

 なぜそんなふうだったかと言うと。昨日ダーリンは、仕事がらみの忘年会が東北地方の温泉地で行なわれたため、出張しちゃって留守だったのです。

 最初にその予定が決まった時の、ダーリンの言いにくそう~な、気まずそう~な表情・・今思い返しても微笑める~ぷぷぷ(^^*)
 「断ってもいいんだけどさ・・」とダーリンが言うから、「仕事がらみの出張なんでしょ? だったら行かなくちゃ!」と答えた。
 「行っていいの?」と言うから「前日の23日にめいっぱいつきあってくれたら、それでいいよ」と答えたら、ホッとしたみたいだった。

 おかげで、23日は一日楽しかった~

 朝、ゆっくり起きて、ダーリンとデート。昼間はあちこちをお散歩し、夜は、神楽坂に気になるお店があるというので、連れて行ってもらった。

 表通りから横道に入ったところにある、一間ほどの間口の小さなお店。シンプルで渋い店構えは、上品な大人の隠れ家って感じ。
 一昨年ダーリンに連れて行ってもらった両国の店も、こういう感じだったな。
 こういうコンセプトがダーリンの心の琴線に触れるのね・・と思う。それを「良い」と思う感性は似ているけれど、そういう店を探し出す嗅覚が私には無い。だから、外食する時の店選びはいつもダーリンにおまかせである。

 料理そのものは、目を見張るほどの出来というわけではなかったけれど、食事というのは食べ物そのものの味だけでなく、食器・調度品のセンスや、店員の物腰、漂う雰囲気なども加味される。そういう意味では「良いお店」でした。常連さんを大事にしている様子がうかがえて、かといって馴れ馴れしすぎることもなく、親密な空気が心地よかった。

 その雰囲気に包まれて、私たちもステキな時間が過ごせました。

 注文した最後の品が並ぶ頃、向かいの席に妙なカップルが来て座った。アーティスト系のルックスの若い男性と、バイリンガルを鼻にかけてる年上っぽい女性。そして、よく分からない感情論を延々と戦わせ始めた。
 喋る声は普通のヴォリュームだし、親密なコンセプトの店内なので当然会話は丸聞こえ。
 ワインをあおりつつ、女性は「私は※◎▼って考え方には賛同できない、将来はこういう生き方がしたい」と語り、男性は「○×☆って生き方はアリだと思うし、そう生きる人をオレは否定はしない、でもオレ自身はそういう人間じゃない」みたいな内容を訥々とした口調で主張して譲らない。

 でも、あの、もしもし? おたくら、会話、噛み合ってる?

 文脈の前提となる二人の関係がハッキリしないために、内容が丸聞こえにもかかわらず意味不明。それを、延々と聞かされる羽目に。

 しかし、そういう主張大会をするために、何でわざわざこんな静かでオシャレな店を選んだんだろう、この二人・・? そーゆーカラミ系の愚痴は、BGMがガンガンかかってる焼き鳥屋でチューハイ片手にやる方が似合うよ・・とは思ったけれども、こっちはその時点でもう充分にホンワカ気分になっていたため、まぁいいや、そろそろ出よう・・とお会計をお願いした。

 だがお店側としたら、そういう「雰囲気ぶち壊しカップル」に気を悪くして席を立つ構図に見えたのか、私たちが店を出る時は、シェフまでがカウンターから出て店の外扉まで送ってくれたので、ちょっとビックリした。

 神楽坂みたいな場所で、気分を害した客をそのまま帰すことは後々営業上のリスクになりかねない。その怖さを知っているからかなぁ・・と、その気遣いに感心する。

 それとも、注文の仕方とか酒についての質問の仕方で、ダーリンが関連業界の人間だとうすうす気づき、それで店員が余計に気をつかったのかもね。あるいは、私の様子を誤解したか。・・というのは、私は単に美味しいもの好きなだけのシロウトなのに、なぜか料理人だと思われ、たまたま同席になった見知らぬシェフから「それであなたは何処の店の厨房に?」とか訊ねられてオッタマゲた過去あり
 別にウンチク語ったりしないんだけどなぁ・・何でかな?謎です。(私のことは、究極の見かけだおし人間と呼んでください・・


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