六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

時にはさわやかな話題で。

2011年07月11日 | 自然関連
行くたびに違う装いで迎えてくれる尾瀬。・・・好きだ・・・

 行った目的は、シカの調査です。
 宇都宮大学の小金澤教授と一緒に夜の尾瀬ヶ原を歩き、湿原に出てくるシカの数を数えるという調査です。強力なビームライトを用い、目印ひとつない夜の湿原でのデータを揃えるため、GPSとかレーザー距離計とかも使います。
 ・・・と言うと、ちょっとカッコイイ感じがしますが、実はやることはけっこうアナログで、ほのぼのとした調査です 種類はわからないけど、里のとはちがってすごく控えめな鳴き声のカエルのささやくような合唱に包まれ、時には葉陰にホタルを発見しつつ、夜の湿原を歩いて調査してきました。重たい機材も順番に人力で運んでの調査。木道上しか歩けない湿原ですからね。初参加の人が、他の地域のナイトセンサス(夜の林道を車で走りながらシカを数える)の調査と比べて何とたいへんな・・とこぼしていたのがほほえましかったです。

 昼の尾瀬はまず、山の鼻~牛首でワタスゲが見頃でした。こんなにぴったりの季節に尾瀬に行ったのは初めてなので、嬉しかったです。
 大好きなタテヤマリンドウはもう終わり。ヒメシャクナゲも終わっていて、装いは初夏の花。サワランとトキソウが咲き競い、カキツバタが「ここはアヤメ公園か何か?」と思うくらいに木道を綺麗にふちどって咲いていました。水辺にはヒオウギアヤメの大群落。
 ニッコウキスゲはまだ少し早かったけれど、今年は当たり年かもしれません、つぼみがすごくいっぱいありました。1週間~10日後は一番の見頃かも。

 鳥はウグイス、メボソムシクイ、エゾムシクイ、オオルリ、コマドリ、ミソサザイ、ホオアカ、アオジ、キセキレイ、ハクセキレイ、キビタキ、と今年も常連?さんたちが自慢の喉を聞かせてくれました。ホトトギスとカッコウも、あっちこっちで歌合戦。イワツバメもキジバトも元気。でも「あれっ」と思ったのが、竜宮から見晴の間でホオジロが鳴いていたこと。え~こんなとこまで来るんだ~と思いました。戸倉あたりでは聞いたことがあるけど、尾瀬ヶ原では初めてだったので。いや別に普通なことなのかな?まぁヒバリもいるからね~、普通のことなんだろうな・・・。

 今年も時間がなくて、至仏はおあずけ。(冒頭の写真は、竜宮から望む夕暮れの至仏山)
 どうせ行くならこのくらいの季節(初夏の花盛り)の至仏に登りたい気がするのだ。・・・ま、山は逃げていかないから。
 来年以降のお楽しみに、とっておく。


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