六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

デモな一日

2008年05月06日 | 文化・社会
 本日はとても良い天気でした。薫風の中、いっぱい歩いて爽やかな汗をかきました。
 
Free Tibet デモに参加された皆様、お疲れさまでした!

 本日、私はダーリンと一緒に、まずは草莽全国地方議員の会主催のデモ「5/6銀座・胡錦濤訪日に抗議する!緊急国民大行進」に参加。

 集合場所の水谷橋公園に着いたとたん、見知らぬ方から「あ、これ持ってもらえます?」と長~い旗ざおについたチベット旗を渡される。「それからこれも」と首から下げるボードなんかも回ってくる。皆さん用意が良いです。手ぶらで現地に行っても全然大丈夫な感じでした。この準備万端な感じから、熱意がひしひし伝わってきます。

 あれよあれよと云う間に人が集まり、小さな公園は人で埋まる。
 翩翻と翻る日の丸と雪山獅子旗。ところどころにギョーザのかぶりもの(カワイイ)

 ・・正直、ミクシィのイベントトピでの参加表明人数が少なかったし、午後のデモを前にして、こっちにはそんなに人が集まらないんじゃないかと思ってました。長野に行った大型バスの人数プラス若干名くらいで、まぁ150人くらいくるかな程度に考えていた。
 でも実際に歩き出してみると、え?まだいる?もっといる?という感じで人の長~い列。最終的に、行進のゴール日比谷公園に着いた時点で聞いた参加人数は、480名とのことでした。ひょ~
 シュプレヒコールの大意は
 「コキントウ氏を歓迎しません」
 「日本は対中弱腰外交をやめろ(←このへん、毒ギョーザ関連ね)」
 「皇室を利用するな(←今回の訪日日程やら、五輪式典やら)」
 「長野で暴行をはたらいた中国人を逮捕せよ」
・・など等。
 たまに「中国は、南京のでっちあげを引っ込めろ~(←これは弱腰外交のひとつね)」とのコールが入って、(え?チベットと関係なくない?)みたいな、とまどう空気が流れるのが面白かった。

 正午過ぎ、日比谷公園で解散。
 近くのコーヒーショップで腹ごしらえをして、そのまま神宮球場近くの日本青年館に向かう。

 こちらでは、セーブ・チベット・ネットワーク主催の「緊急集会 チベット人の命を救え!」が12:30から開かれていて、途中からの参加になってしまいましたが、幸い会場内に入ることができました。 

 そこで、チベットはもちろん、ウイグルや内蒙古の報告なども、聞けば聞くほどあらためて中共政府の非道さを思うとともに、そういう相手に対して日本政府が弱腰でお愛想笑いばかりしていては、何も言わなければ、それは人権弾圧を追認したことになってしまう、そんなのは「日本人として」絶対にイヤだ~!・・という、いたたまれない気分になってくる。
 だから、国会議員の方や伊勢神宮の関係者、長野からの僧侶の方が壇上でスピーチして下さって、少しホッとした。

 その中でも、聞いていて一番胸に「きた」のは、内蒙古の人が言ったひとことでした。

 「我々は少数民族ではありません」

 ・・そうだ。
 彼らを「中国内の少数民族」という存在に追いやってしまった現状こそを、疑問視するべきだったんだ。
 何だか目からウロコな感じがしました。

 そして、デモ行進へ。
 明るい午後の日差しの中、歩く歩く。前後に途切れないチベット旗。私たちはだいたい、列の真ん中から後ろ寄りを歩いていたと思うんですが、先頭も最後尾も見えない。何人くらい参加してるのだ~??すごいすごい

 ゴール地点の代々木公園に着いて、そのまま集会が始まっている。その間にも、後続の人々が続々とゴールする。ほどなくして「最終グループが到着です、皆さん、拍手~」との声があり、見ると、人々の中に袈裟姿や山伏姿の一団が。
 何だか、涙が出そうに嬉しかったです。他のどんな人々の沈黙より、日本の宗教界の沈黙に、もの悲しい気持ちを抱いていたから。
 日本の良心はまだ死んでいないと、心に強いものが湧いてくるのを感じました。

 気分が高揚していて、散会が宣言されても何となく去りがたかった。長野でのモヤモヤ気分に比べ、本日の何と心温まる爽やかな時間だったことでしょう。
 もう、そのまま有楽町へ移動して「日比谷・松本楼」においでになるコキントー様を雪山獅子旗で丁重にお出迎え・・も良いかなと思った(笑)のですが、自分の体力的に、ちょっとそれは無理だろうと判断。

 代々木公園から原宿駅前へ歩き、明治神宮に寄り道して心をクールダウンしてから、帰途につきました。


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