六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

今年の仕事 その3

2008年07月20日 | 食べもの
 ・・は、ちょっと不本意。
 去年のコトがあって、今年は失敗しても良いように1kgしか漬けなかった。しかも、今年は梅の実が不作みたいで、実は小ぶりだし、器量の悪いのも目立つ。しかも、手に入るのが予定より1週間遅れた。それで赤ジソを仕込むタイミングが合わず、結局、こーんなしょぼい色合いになってしまった。鮮やかな「成功梅干し」にはなりそうにない・・

 うむぅ。
 今年が失敗だと、ますます去年の怒りがよみがえるぞ・・

 去年のちょうどこの時期、私は嬉々として梅仕事に励んでいた。その前の年は梅を漬けなかったから、よけい楽しかった。

 その喜びを台無しにしてくれたのが
中国製品だった・・

 厳選した上質の有機栽培の南高梅、海の塩を使って、無農薬の赤ジソで・・とウキウキ漬け込んだ梅が赤く染まり、いよいよハイライトである土用干しの日が来た時、私は、漬けた甕の中で起こっていた異変に気づいた。

 重しにしていた陶器製の落し蓋に無数の細かいひび割れが入っていて、爪でコシコシすると釉薬とその下の茶色い陶器肌が粉になってはがれる。

 ・・な、なんじゃこりゃあ

 食品。口に入れるものだから、異物が混入していたらキモチ悪くて食べられないじゃん!しかも、梅酢の酸で有害物質でも溶け出していたら・・ひぇぇ~
 
 慌てて、購入店とか消費者センターとか陶器メーカーとかに連絡しまくった。
 梅干しは毎年漬けるものだから、原材料はもちろん、道具も安全性を謳った国産品をそろえた。ただし、落し蓋は・・「上にちょこんと載せとくだけだし」と思い、重しの総重量を計算して足りなかった分を補うため間に合わせの安いヤツを買ったような記憶が・・ああ・・何てことだ・・

 国産陶器メーカー「久松」さんが親切にもこの中国製落し蓋の成分分析をしてくれて、とりあえず鉛のような有害物質は検出されませんでした。でも、ひび割れ(貫入というんだそうです)の釉薬片は鋭利だったりするから、食べるのはやめた方が良いというご助言。
 漬けた梅、全廃棄しますた・・

 これで懲りた。
 もう中国製品は買わない。・・できる限り(←トホホ)。


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