自治体が「悩める男女」に“合コン主催”・・・

　先日夕方のニュース番組で、地方自治体が主催する「お見合いイベント」や「合コン」が大人気という特集が組まれていた。
　ネット検索した記事によると、晩婚化や少子化に歯止めをかけようという試みで、結婚サポートに乗り出す自治体が相次いでいるそうだ。民間ではなく「自治体主催」がウケるのは、サクラが少なくて信用できるのと、値段の割に趣向を凝らした企画が多いからだとか。出会いの場に恵まれないい男女にとっては安心して参加できるのがいいらしい。
　たとえば、奈良県が全面バックアップする「なら出会いセンター」は、２００５年７月の設立以来、約６１０回のイベントを開催し、参加者数は１万９０００人。すでに分かっているだけで５５組がゴールインしているそうだ。
　好評なのが、世界遺産の春日大社で良縁祈願の祈祷が受けられる日帰り出会いバスツアーだそうで、他にも、薬師寺での写経イベントやソーセージを作る料理教室、ゴルフコースを回る１泊２日の旅行など、盛りだくさんの企画で、至れり尽くせりであるとか。
　また、福井県大野市が主催する「ＬＯＶＥ　ＣＨＡＮＣＥ　２００７」では、全２回の陶芸ツアーを開催。最初の出会いでは男女仲良く湯飲みを作製。そして、作品が出来上がった頃に再会させるという“演出”で、その湯飲みでお茶をいれ合い、和やかな雰囲気の中で相手との距離を縮めるのが狙いらしい。男の参加者は事前に専門講師による会話レッスンまで準備されているという。
　費用は内容によってさまざまだが、１０００円からと良心価格。市外や県外からの参加者も多く、口コミで広がっているとか。
　他にも、鳥取県はパーティーや合コンの開催情報をメール配信する事業をスタートさせるという。
　昨今、結婚しない若者が増えているといわれるが、したくてもできないというのが実情で、みんな結婚相手をつかまえようと必死なのであろう。言い方は悪いが、昔は世話好きのオバサンに釣り書を預けると、結構釣れたものだが、今ではそんなオバサンもいなくなった。晩婚化や少子化対策とはいえ、自治体もご苦労なことである。

　話は変わるが、相手はいるのだが、なかなかプロポーズできないでモタモタしている男性に耳寄りな話。１０万円とちょっとお値段は張るが、それでも成功すれば安いものであろう。
　一流ホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」では、大切な人に思いを告白する「プロポーズ」はお互いにとって一生心に残る大切なものだが、その思いを告白するにあたり最高の演出で応援する「プロポーズ・プラン」を売り出しているそうだ。
　このプランは、ホテルのレストランでスペシャルディナーを食した後、ふたりの思い出の音楽が流れるキャンドルライトが幻想的なチャペルへ案内され、そこで「プロポーズ」をするというセッティングになっている。成功時にはシャンパンでふたりの幸せを祝福するそうである。また、帰りの際は、ベントレーが正面玄関にお出迎え。ドアマンがベントレーのドアを開けると、そこには豪華な花束が置いてあるという、女性にとってこのロマンティックなシチュエーションはたまらないだろう。ベントレーとはイギリスの高級スポーツカーだそうで、その車で自宅まで送ってくれるそうである。
　ホテル側では、今まで申し込んだカップルは百発百中、成功率は１００％だとか。気の弱い男性の後押しをして、喜ばれて、なおかつ儲けにつながるわけで、八方めでたし、めでたしである。