つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

ホリエモンは・・・のつづき

2006-01-24 | Weblog
 昨夜7時45分過ぎテレビ画面に「堀江貴文社長逮捕」のテロップが流れたが、宮内取締役を含めた幹部3人も同じく逮捕されるとは、意外に早い検察の動きに驚いた。そして、その夜の9時以降どこの局も2時間枠の特別番組を組み、識者を集めカンカンガクガクやっていたのも驚きだが、おまけに東京都内では号外まで出る始末で、ホリエモンが社会に与えた影響がこれほどのものとは想像を超えて、いいも悪いもない、「大した奴」という印象を大きくした。
 彼の最後のブログにはコメントが6000件余り、TBが300件以上あり、彼を応援する人、非難する人さまざまであるが、大概に若者が多く、それらのほとんどは彼を支持しているようだった。
 彼が、わずか10年余りでIT関連事業分野において頭角を現し、近鉄球団買収計画を始め、旧態依然の経済界の古狸を相手に一歩も引かぬ戦いを挑み、公私共に次々と世間に話題を提供し一躍有名人になったことは周知のことである。
 だが、有名になればなるほど、成功すればするほど、世の中には足を引っ張りたがる者がいるもので、敵も増え、ねたみ、やっかみの対象になっていったことに、「天上天下唯我独尊」の驕りの絶頂にいて気づかなかったホリエモンは、やはりまだ若いと言える。今事件の発覚も、内部告発であるとか、同業者の告発であるとか、色々取り沙汰されているらしいが、「出る杭は打たれる」のとおり、もぐら叩きは脳天を直撃した。
 しかし、逮捕されて後、彼の功罪の功の部分を言う人は一人もなく、罪ばかりを取り上げ極端なバッシングになっているのはどうかと思う。バブル崩壊後の社会に新風を吹き込み、若者に夢を与えたことは事実である。宮内取締役が「堀江は人寄せパンダ」「広告塔としては最高のコンテンツ」と公言してはばからぬように、余りに有名になりすぎ己を見失ったのか、すべてのことに性急しすぎたのではないか。「急いては事を仕損じる」とはよく言ったもので、中味の伴わない時価総額を追求しすぎた余りの今回の事件である。一つ一つは違法ではないが全体を見ると証券法違反という、我々にはよく分からぬ道理だが、何はともあれ彼に夢を託した個人投資家への償いはどうするのか。テレビで、親の名義だが、自分のお年玉をつぎ込んで3万円以上損をしたという子どもの事例を放映していたが、大金はなくても1株から買える手軽さで、若者の株主がたくさんいるという。上場廃止でもなれば、いくら自己責任とはいえ気の毒なことだ。
 これからライブドアは、ホリエモンはどうなるのか、当分話題には事欠かないマスコミの浮かれようにもあきれる。
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