ナヌッ！ 国民健康保険が未納だって・・・

　先日、市役所の納税推進課からハガキがきた。開いてみると、何と「督促状」ではないか。国民健康保険の第１期分が未納で、督促手数料と併せて至急納付せよ、とある。ナヌッ、そんな馬鹿な！ 私は何十年も前から、国保や介護保険料に限らず、公共料金など、口座振替にできるものはすべて自動引落しにしている。それなのになぜ？
　念のため、年度初めに送付された納税通知書を出してみると、１～３期までは普通徴収、４～８期までは２期ごとの特別徴収（年金天引）となっている。また、預金通帳を見ると、昨年度までは国保も特別徴収（年金天引）されている。なぜ今年度の１～３期だけ普通徴収となったのか、訳が分からない。自動引落しにしているからと、通知書の年税額を見ただけで中をよく見なかったので未納となったようだ。
　それにしても、督促状を持って銀行へ払い込みに行くのはみっともない。ちょっと文句を言ってやろうと、担当課に電話した。なぜこのようになったのか訊ねると、「よく分からないので、詳しい者に説明させます」という。が、今さら理由を聞いても仕方ないので断わる。
　「引っ越してきたとき、口座振替の手続きはしたつもりだが、調べてほしい」というと、「特別徴収の口座振替契約はしてありますが、普通徴収の口座振替契約はされていないようです」という。「このようなことは今回だけでしょうね」というと、「分かりません。普通徴収も口座振替契約をしておけば、自動引落しされますが…」という。
　払うものは払わなければ…。国民の義務と思って口座振替できちんと払ってきたのに、勝手に変更して未納だからと督促状を送りつける。「今年は納税方法に変更があります」の注意書きくらいしろよ！　国や地方のお役所仕事というのは、どうにもいい加減なところが多くて面白くない。２０１８年４月からは国民健康保険の運営を市町村から都道府県に移すそうだが、ゴタゴタのないようにしてほしいね。 

　自治体のうっかりミスで固定資産税や市・県民税などの過大または過少な徴収が判明、後に、さかのぼって返納または追徴されるという事例が少なくないそうだ。突然、追徴請求を送り付けられても困るよね。
　日本年金機構でも過払いミスが急増しているとか。先月２４日の朝日新聞の記事によれば、年金機構の事務処理ミスは２０１０～１２年度は約２０００件で推移したが、２０１３年度は４８７１件、２０１４年度は４１４２件と急増。ミスに起因する未払いや過払いなど年金額への影響は約８９億円に及んだという。
　特に問題なのが、一度受給した年金を国に返納しなければならない「過払い」だ。本誌が年金機構の資料を集計した結果、過払いは２０１３年度５９８件（約４億９０００万円）、２０１４年度７１６件（約４億７０００万円）など５年間合計で２１６２件、約１８億２０００万円に上ったという。
　国民の血税を、よくもいい加減に扱ってくれるよね。自分の懐が痛まないからといっても、年金機構の職員はあまりにいい加減過ぎないか。責任者出て来い！ 

　国民の血税が無駄に使われているのは他にもある。新国立競技場の白紙撤回で、すでに６２億円が無駄に使われており、批判が集中している。その上、今度は大会エンブレムの白紙撤回だと…。盗作疑惑など最初から色々とよからぬ噂ばかり、なぜ使用中止にしないのか不思議だったが、遅すぎたよネ。
　白紙撤回はよしとしても、またしても巨額の捨て金が発生する。エンブレム選考にかかった費用、発表のイベント費用などもだが、今回のエンブレム問題の損害賠償は２０億円以上ともいわれている。これらの経費をどこが負担するのか、どこが負担しても元は国民の血税だ。が、一番腹が立つのは責任をとる者が誰もいないということである。まったくあきれてモノが言えないよ。