19日日曜日、テレビ朝日午前10時から放送の「報道ステーション SUNNDAY」に、お騒がせ男の橋下大阪市長が出演した。従軍慰安婦をめぐる彼の発言に国内外から強い批判を受けているが、彼には“蛙の面に小便”で、反省するどころか、「発言内容が誤解されているのは、日本人の読解力不足が原因」と反論。さすが弁護士、弁明はお手の物だが、聞いていて胸くそが悪くなった。
彼の言動を見ていると、言いたい放題、やりたい放題でブレーキがきかない北朝鮮のバカボンと同類で、エスカレートしすぎたと分かっていても落としどころが見つからず、もう暴走するより他ないと、自分で自分の首を絞めているようにも思える。
1993年8月4日に発表された、慰安婦関係調査結果に関する内閣官房長官談話、いわゆる『河野談話』の要旨には、【慰安所は、当時の軍当局の要請により設営されたものであり、慰安所の設置、管理及び慰安婦の移送については、旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した。慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。また、慰安所における生活は、強制的な状況の下での痛ましいものであった。
本件は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題である。政府は、この機会に、改めて、その出身地のいかんを問わず、いわゆる従軍慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての方々に対し心からお詫びと反省の気持ちを申し上げる。(平成5年8月4日)】とある。
これを読む限り、橋下氏の発言は間違ってはいないと思うものの、1969年生れの43歳の橋下氏に、戦時下における出来事の何が真実か、真実でないかなどは分かるはずがなかろうに、さも自分が見てきたかのごとく断言する言い方には反感を覚える。
ある識者はいう。彼の発言の「当時は世界各国が慰安婦制度を持っていた」と言うくだりは、必ずしも誤りではない。が、あらゆることが大きく変化した今という時代、これらは「言わずもがな」「公言はタブー」が大人の常識なのであると…。
なぜ今なのか? 安倍政権は「河野談話」の見直しを言いながら、中韓米に配慮して「河野談話」踏襲を明言した。それを、日本維新の会共同代表だからとは言っても、一介の地方首長が言うべきことだろうか。いくら真実であろうとも、言うべき時と所を選ばなければならないということも分からない橋下氏は政治家としての資格に欠けるといわざるを得ない。また、米軍に「風俗を活用してほしい」と進言したことは言語道断、彼の人間性、品性を疑いたくなる。
この週末に、橋下氏はTBSやFNNの朝の番組に出演したらしく、その模様をツイッターに投稿している。自分の意見に同調してくれる人のことは持ち上げるが、気に入らない事を言った人へは汚い言葉を使って反論する。そのツイッターの投稿回数は50~60回にも及び、それをまたブログにまとめ情報サイトに投稿している。よくそれだけの時間があるものだ。それも、ほとんど毎日で、それだけの暇があるのならもっと政治家としての勉強をしろと言いたい。
従軍慰安婦問題は大阪市政とは関係ないことのように思うし、参院選の争点でもない。このところ日本維新の会の支持率は下がりっぱなし、橋下氏が焦っているというのもあながちデマでもないようで、大胆な発言をして注目を集めたい、「本音をいう政治家」と評価されたいと思ったのかも知れないが、完全に裏目に出たようである。
在英ジャーナリスト木村正人氏『橋下市長の暴言を止めるには、もうリコールしかない』というブログを書いている。こういう品性のない政治家は日本の恥じである。
女性の人権は大事だが
日本人の名誉も大切。 やってもいない事は はっきり抗議してほしい。日本人のために。
橋下市長を支持します。
人それぞれ考え方に違いがあるのは当然で、橋下氏を支持する方も多いかと思います。
橋下氏の慰安婦のことは事実だと認めています。ただ、第2次対戦中、多くの国がそうだったのに、日本だけが非難されることが我慢ならないと言っているのだと思います。
ですが、今現在はこの問題が国内外で大きな問題になっているかといえば、韓国以外ではそれほどでもありません。
はっきり抗議すべきことは抗議する、それができれば外交なんて簡単ですが、それにより国益を損なうこともあり、橋下氏のようにけんか腰にはなれない。それが外交の難しさだろうと思います。
橋下氏の発言が間違っているとはいいませんが、あれでは米中韓との関係が悪くなることは確かです。
地方の首長としては少々出すぎた発言かと思います。言いたい事を言えればどれほど楽か、公人の辛さでしょうね。