関西の習俗からいえば、まだ松の内。なのに、正月も明けぬうちから“ぼやき”かい? って言われそうだが、まずは年明けの第一発。
読売新聞の1月10日付けの記事。『老朽化で取り壊しが決まり、現在は閉鎖中の衆院九段宿舎(東京都千代田区富士見)について、民主党は衆参共用の宿舎に建て替える方向で検討を始めた。近く衆参両院の議院運営委員会に提案する。
国会議員の宿舎には、衆院議員用の赤坂宿舎(港区赤坂)と青山宿舎(港区六本木)、参院議員用の麹町宿舎(千代田区麹町)と清水谷宿舎(千代田区紀尾井町)の計四つがあるが、どこもほぼ満室状態。
築50年近い青山宿舎は、老朽化のため2007年にいったん閉鎖したが、先の衆院選での民主党新人議員の大量当選で再活用を求める声が強まり、急きょリフォームし、今月から供用を開始した。
参院は清水谷宿舎の移転・建て替えを計画したものの、08年に地元住民の反対にあい、頓挫した。こうした事情から、活用法が決まっていなかった九段宿舎に白羽の矢が立った。』
安倍政権下の2007年3月頃、参議院は、清水谷参議員宿舎の老朽化を理由に、東側に高層16階建て、3LDK(約80平米)の所帯用の新清水谷宿舎の移転計画を進めていた。が、地元住民の反対や、「豪華すぎる」という批判もあり、世論に配慮して2008年末に白紙撤回された。
同じ年の4月1日、新赤坂衆議員宿舎への入居が開始された。この新赤坂宿舎に対しても、都心の一等地にありながら月額9万2127円という安い家賃と、設備等々の豪華さに世間から強い批判が集中した。当初は入居者が少なく、100以上の空室があったという。そこで、自民党の若手議員らで作る改革加速議員連盟は、衆議院の新赤坂議員宿舎に参議院議員の入居を認めるよう国会に申し入れたことがあったというが、おそらく聞き入れられなかったのだろう。
また、当時の民主党の鳩山幹事長は「民主党議員はあの宿舎に住まない」と発言し、これに対して自民党の中川秀直幹事長から「あの議員宿舎の建設には民主党も賛成している」と猛反発を受け、鳩山幹事長は先の発言を撤回したという経緯もある。
野党時代の民主党は、それが責務であるかのように、与党の政策には何でもかんでも反対し、批判してきた。が、議員宿舎の新建設だけには反対はしなかったようである。やはり、与野党にかかわらず自分たちの利害に関わることには異論を唱えないという不文律でもあるのか、こういう問題はいつもすんなりと決定されることに腹立たしさを覚える。
その新赤坂宿舎は現在、民主党新人議員の入居で満室だとか。自民党政権時ではがら空きだった宿舎だが、お金のない民主党新人議員は安い家賃のこの宿舎に殺到したのであろう。さらに、民主党は夏の参院選での議員増を見越して今から宿舎の心配をしているのだろうが、この未曽有の経済危機の今、建て替えようなどと一体誰が考え出したことなのか。
鳩山さんはこの1年が正念場だという。それほど危機的な財政状況下にありながら、議員宿舎を建て替えようとは…。前々から国会議員数削減は論議されており、いずれは削減されるであろう。そうなれば現在の宿舎でも余るかもしれないのに、巨額な税金を投入して建て替えるなど無駄もいいところではないか。
日本国外の議員宿舎の事例としてはロシア、中国くらいで、議員宿舎が存在する例は少ないという。フランスでは議員宿舎の代わりに住宅手当が支給されているそうだが、日本でも宿舎に入居できない議員には住宅手当を支給して、民間の賃貸マンション等に入居すれば済むことであろう。
政府は3月から特別会計の事業仕分けに取り掛かるという。同時に、毎年12兆円余の税金が投入されている独立法人・行政法人を徹底的に精査し無駄を排除するというが、どれほど削減できるかはまったく未知数だという。また、今の景気動向では来期の税収増は期待できそうにないという。そうなると、ますます財源確保は難しくなってくるだろう。鳩山さんは「4年間は消費税の増税はしない」というが、社会保障に十分な手当をするには消費税の増税もやむなしという声も多い。現に閣僚の口からも消費税引上げ論について言及する発言が出始めている。
こういった状況下での議員宿舎の建て替えを国民はどう思うだろうか。給料やボーナス減でローンが払えなくなって、泣く泣くわが家を手放した人もたくさんいる。また、住む家も仕事もなく、路上暮らしをしている人も多い昨今、なぜ議員の住居だけに配慮がなされるのか、どう考えても納得がいかない。
そうでなくても、民主党政治を期待はずれだと思っている国民も多いだろう。何かにつけて「国民の皆さん…」という鳩山さん、国民がどういう生活をしているか。今、何を求めているか。本当に分かっているのですか
読売新聞の1月10日付けの記事。『老朽化で取り壊しが決まり、現在は閉鎖中の衆院九段宿舎(東京都千代田区富士見)について、民主党は衆参共用の宿舎に建て替える方向で検討を始めた。近く衆参両院の議院運営委員会に提案する。
国会議員の宿舎には、衆院議員用の赤坂宿舎(港区赤坂)と青山宿舎(港区六本木)、参院議員用の麹町宿舎(千代田区麹町)と清水谷宿舎(千代田区紀尾井町)の計四つがあるが、どこもほぼ満室状態。
築50年近い青山宿舎は、老朽化のため2007年にいったん閉鎖したが、先の衆院選での民主党新人議員の大量当選で再活用を求める声が強まり、急きょリフォームし、今月から供用を開始した。
参院は清水谷宿舎の移転・建て替えを計画したものの、08年に地元住民の反対にあい、頓挫した。こうした事情から、活用法が決まっていなかった九段宿舎に白羽の矢が立った。』
安倍政権下の2007年3月頃、参議院は、清水谷参議員宿舎の老朽化を理由に、東側に高層16階建て、3LDK(約80平米)の所帯用の新清水谷宿舎の移転計画を進めていた。が、地元住民の反対や、「豪華すぎる」という批判もあり、世論に配慮して2008年末に白紙撤回された。
同じ年の4月1日、新赤坂衆議員宿舎への入居が開始された。この新赤坂宿舎に対しても、都心の一等地にありながら月額9万2127円という安い家賃と、設備等々の豪華さに世間から強い批判が集中した。当初は入居者が少なく、100以上の空室があったという。そこで、自民党の若手議員らで作る改革加速議員連盟は、衆議院の新赤坂議員宿舎に参議院議員の入居を認めるよう国会に申し入れたことがあったというが、おそらく聞き入れられなかったのだろう。
また、当時の民主党の鳩山幹事長は「民主党議員はあの宿舎に住まない」と発言し、これに対して自民党の中川秀直幹事長から「あの議員宿舎の建設には民主党も賛成している」と猛反発を受け、鳩山幹事長は先の発言を撤回したという経緯もある。
野党時代の民主党は、それが責務であるかのように、与党の政策には何でもかんでも反対し、批判してきた。が、議員宿舎の新建設だけには反対はしなかったようである。やはり、与野党にかかわらず自分たちの利害に関わることには異論を唱えないという不文律でもあるのか、こういう問題はいつもすんなりと決定されることに腹立たしさを覚える。
その新赤坂宿舎は現在、民主党新人議員の入居で満室だとか。自民党政権時ではがら空きだった宿舎だが、お金のない民主党新人議員は安い家賃のこの宿舎に殺到したのであろう。さらに、民主党は夏の参院選での議員増を見越して今から宿舎の心配をしているのだろうが、この未曽有の経済危機の今、建て替えようなどと一体誰が考え出したことなのか。
鳩山さんはこの1年が正念場だという。それほど危機的な財政状況下にありながら、議員宿舎を建て替えようとは…。前々から国会議員数削減は論議されており、いずれは削減されるであろう。そうなれば現在の宿舎でも余るかもしれないのに、巨額な税金を投入して建て替えるなど無駄もいいところではないか。

日本国外の議員宿舎の事例としてはロシア、中国くらいで、議員宿舎が存在する例は少ないという。フランスでは議員宿舎の代わりに住宅手当が支給されているそうだが、日本でも宿舎に入居できない議員には住宅手当を支給して、民間の賃貸マンション等に入居すれば済むことであろう。
政府は3月から特別会計の事業仕分けに取り掛かるという。同時に、毎年12兆円余の税金が投入されている独立法人・行政法人を徹底的に精査し無駄を排除するというが、どれほど削減できるかはまったく未知数だという。また、今の景気動向では来期の税収増は期待できそうにないという。そうなると、ますます財源確保は難しくなってくるだろう。鳩山さんは「4年間は消費税の増税はしない」というが、社会保障に十分な手当をするには消費税の増税もやむなしという声も多い。現に閣僚の口からも消費税引上げ論について言及する発言が出始めている。
こういった状況下での議員宿舎の建て替えを国民はどう思うだろうか。給料やボーナス減でローンが払えなくなって、泣く泣くわが家を手放した人もたくさんいる。また、住む家も仕事もなく、路上暮らしをしている人も多い昨今、なぜ議員の住居だけに配慮がなされるのか、どう考えても納得がいかない。
そうでなくても、民主党政治を期待はずれだと思っている国民も多いだろう。何かにつけて「国民の皆さん…」という鳩山さん、国民がどういう生活をしているか。今、何を求めているか。本当に分かっているのですか

借金返済額の組み換えをした同僚も何人かいますが、毎月の生活が今まで以上に大変なようです。
議員も自分の家以外に住むのなら、世間並に独身寮くらいにすればいいのですが、先生と呼ばれるようになるとそうもいかないのでしょう。
でもそういう考え自体に、もう使命を忘れ驕りを感じてしまいます。
台湾などはワンルームだそうです。
政治家が家族ぐるみで東京へ移るなどありえませんから、ワンルームで十分でしょう。
それを何十㎡もの広い住まいがなぜ必要なのか、住居手当を支給してワンルームマンションに住めばいいと思いますよね。
民主党も権力を握ると従来の与党と同じようになるのでしょうか。