つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

「僕の歩く道」第9回・・・

2006-12-06 | Weblog
 このドラマがいかに人気があるか、毎回書く私のブログにもたくさんアクセスがあり、第8回のブログには300件のアクセスがあった。これだけでもこのドラマに興味を持っている人が多いということで、草剪剛の好感度もヒートアップしていることだろう。

 やっと甥の幸太郎は輝明に5000円全額を返し終えた。1年前、幸太郎が遠足で動物園に言った時、輝明が緊張して固まってしまいテンジクネズミの解説ができなかった。クラスメートの手前、恥ずかしく思った幸太郎は、その夜、輝明に小遣いをせびり、誰にも言わないよう約束させてしまった(第3回)。その後、幸太郎は毎月500円ずつ返す約束をして、ようやくそれが果たされたのである。輝明の姿から幸太郎は何かを学び、幸太郎も少しずつ変わっていく。輝明の存在がなかったら、おそらく幸太郎は教育ママに押しつぶされていたかもしれない。

 都古は河原との結婚生活にギクシャクしたものを感じ始める。そして輝明に会いたくなる。都古が素直に自分をさらけ出すことができる唯一の存在は輝明かもしれない。そして、あの2人の思い出の丘で、久しぶりに都古に会った輝明。夕日の丘も美しいが、青空の丘もまたいっそう美しい。都古にも久しぶりの笑顔が見え、二人の会話も愉快だ。
 幼いときから両親の愛に恵まれなかった都古は、いつも輝明の存在が心の支えであったのだろう。そして成長しても、やはり都古にとって輝明はかけがえのない存在なのだ。何も言わなくても、会話は成り立たなくても、輝明の純真さ、あるがままの生き方は、周りの人たちに勇気を与え、優しさ、思いやりの気持ちを思い起こさせるのである。

 現在、自閉症の診断だけでは、障害者手帳の取得が困難なのが現状だという。自閉症の人たちは、自閉症ではなく、重複している知的障害や二次障害として表れる精神疾患で手帳の交付を受けるしかないとか。また、知的障害がない「高機能自閉症」の場合、手帳を得られない事態も起きるという。
 平成17年4月に施行された「発達障害者支援法」は、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害などを支援対象とし、発達障害の早期発見や発達支援の提供等を行う機関として、都道府県に、発達障害者支援センター等を置くことができる旨、規定している。が、まだまだ充分な対策は講じられていない。

 このドラマの中でも、母親が、自分が死んだ後、輝明は誰が世話してくれるのかという切実な悩みを吐露しており、親たちは、わが子の将来が保障され、安心して託すことができる福祉制度の確立を願っているだろう。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 買わなきゃ当らない宝くじ・・・ | トップ | 送信テストです。 »

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
僕の歩く道 (ヒキノオカビト)
2006-12-06 18:13:38
「僕の歩く道」のブログまた読ませてもらいました。私は前日の月曜日にブログの投稿をしました。できるだけ多くの人に見てもらいたいからです。
関東地区の視聴率では20%弱、テレビドラマではドクターコトーの21%に次ぐものとか。残念ながら夜10:00という時間は遅すぎます。中高生にも見てもらいたいのです。私の親族にも身障者がいます。コメントをいただいた方にも親族に身障者がいる方がいました。小学校時代の同級生にも身障者を生んだ方がいます。避けられない事実に直面した方は大勢いるわけです。
人をいたわる心、優しさ、思いやりなど、みんながシアワセになるような方向に行けるように、このドラマが問題提起してくれたことは素晴らしいと思います。
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事