ショッピングの楽しみに年齢は関係ない・・・

　昨日は赤穂までショッピングに。買いたいものは、文庫本・薄手のセーター・花の防虫液、etc…。
　１１時前、ホームで電車を待っていると、若いお母さんに抱かれた小さな男の子が、私を見てもみじのような手を振ってくれる。うれしくなって話しかける。「かわいいですねえ。とっても愛嬌があって…」、「誰にでもこうなんですよ」と、お母さん。「こんなに可愛かったら、連れ去る人がいるかも…」、「でも、抱かれたら泣くので大丈夫かなって…」。そして、「こんな可愛い盛りの子どもを虐待したり、殺したりする親の気持ちがわかりませんねえ」というと、「本当にそう思います」と、ぎゅっとわが子を抱きしめていた。こういう親ばかりだったらいいのに…。ほのぼのとした気持ちで、神戸に帰るという親子と別れた。

　赤穂に到着、まずユニクロへ。昨今、話題の「ヒートテック」のインナーがお目当てだったが、あまりピタッとするのは醜い肉塊が目立つので買うのをやめた。次はジャスコへ。とりあえず軽い昼食をとり、ＢＯＯＫコーナーへ。ミステリー文庫本を３冊買って衣料品売り場へ移動。昨今はあまりセーターを着る人が少ないのか、Ｔシャツ系が多い。まあまあ納得できるセーターを１枚買って、宝くじ売り場でミニロトを…。
　外へ出て、隣の敷地のホームセンターで防虫液を買う。電車の時間まですこし間があるので、お隣のファッション・センターを除いてみた。初めて行ったのだが、寝具類から靴、バッグ、下着・洋服まで何でも揃っている。安いの何のって、ババの好きなお買い得商品がいっぱい。寝間着にしようと、Ｔシャツ３枚と綿のパンツを２枚買って合計２５２０円。これだと一冬着て捨てても惜しくはない。品質は割りとしっかりしているし、他にも見てくれがよくて安価なものがたくさんある。
　昨今はどこへ行っても若い人向きの色やデザインの洋服が多くて、ババの着られるようなものを探すのに苦労するが、ここは安いだけではなく、わりと落ち着いた色彩・デザインのものがたくさんある。「有効期限なしのポイントカードがあるのでお作りします」と愛想のいい店員さん、今日からこの店はババ御用達の店である。　

　昨今は、スーパーでも配達料を出せば配達してくれるし、ネットで買えないものはないくらい便利になっている。が、やはり、見て楽しみながら買い物がしたい。それも、徒歩かタクシーで行ける範囲内だったらいうことはないが、電車で行くとなると、足腰が達者でなくてはどうにもならぬ。最近、主だった駅にはエレベーターがあり、ホームへの上り下りが楽になったのはありがたい。赤穂駅は２階の改札口まではエレベーターがあるのでいいが、駅舎の正面玄関から下りるにはエスカレーターもないので、階段を使用しなければならない。今は元気だからいいが、足腰が衰えればショッピングの楽しみもなくなる。そうならないように、せいぜい足腰の鍛錬を怠らないようにしよう。

　その足腰に関して面白い話を一つ。滋賀県長浜市が敬老の日にお年寄りに祝賀品として歩数計をプレゼントしたそうである。ところが、「寝たきりだ」「皮肉か」などと苦情が相次いだそうで、感謝の声は「残念ながら１件も確認しておりません」というまことにお粗末な話。
　予定していた「拡大鏡付きつめ切り」９７３人分を確保できる業者がなく、期間の余裕もなかったため、十分な議論もないままあわてて品目を決めてしまったという。よりによって、足腰が弱くなって歩くのも大変な高齢者に歩数計とは…。とりあえず何でもいいから間に合う物をという配慮のなさは、いかにもお役所的な思考である。プレゼントするなら相手の身になって選ぶのが思いやりというものでは？