つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

「南紀の旅」、迷子になったドライバー!・・・

2009-03-13 | 
 11日から、1泊2日「びっくり南紀 忘帰洞」という格安のバスツアーに参加。お天気はまずまずで、集合場所を午前8時出発。このツアーは朝食としてパン2個とジュースの軽食付き、早速平らげる。しばらくはおしゃべりしていたが、いつの間にか2人とも居眠りタイム突入。
 バスは近畿自動車道、阪和自動車道を南下、広川ICで高速道を降りて国道42号線へ。今回の添乗員は珍しく若いおじょうさんである。彼女いわく「私はこのコースは初めてですが、ドライバーさんはベテランなのでお任せします」という。が、それが…。

 最初の観光地は、氷山を思わせるような石灰岩の小高い岩が連なる白崎海岸と万葉公園である。海岸沿いに行くのかと思いきや、なぜか細くて曲がりくねった山道を登ってゆくではないか。途中、かろうじて通れるようトンネルを抜けると、その頃にはみんな変だなと気づき出した。ドライバーさんも途中で数少ない対向車を止めて訊ねていたようだが、そのまま進んで行く。
 しばらく走ると、ようやく「白崎海岸へ」の矢印の付いた看板があり、ドライバーさんはそこでも行こうか行くまいか思案していた。が、狭い道をスイッチバックしてその道を走り出したが、いい具合に前方からタクシーがやってきたのでまた尋ねていた。「観光バスが道を尋ねながら行くなんて始めてだよね」といいながら、その頃はまだみんな余裕があり笑っていられた。 
 正しい道順を聞いたらしく、またスイッチバックして戻る。こんな狭い道を行きも戻りもできなくなったら大変なことになるところだが、タクシーに出会ったのは幸いだ。しばらくすると海岸沿いの道へ出たので今度は間違いなく到着するだろう。
 添乗員が「あれが、万葉集にある歌の碑が建っている万葉公園…、でした」に、気づいてみたらもう通り過ぎていて大爆笑。やっと、白崎海岸へ到着、予定より40分くらいの遅れである。ここは石灰岩の岩が連なる以外は何の変哲もないところだが、ダイビングのスポットらしく、専門ショップがあり若者の姿もかなりあった。


 次は、安珍・清姫の話で有名な「道成寺」で観光と昼食。走って小1時間経ったころ、「あと15分ほどで到着します」という声に目が覚めた。このお寺へは2度目で、地図にもあるように、JRの踏切を渡るとすぐに左手に曲がるのだが、どうしたのかバスは曲がらないで走ってゆく。突き当りの川の手前で右に曲がるので変だなあと思っていたら、ドライバーさんが「すみません。道が分からなくなりました」という。「エーッ! またァー」。そこでドライバーはどうしたかというと、大きな駐車場のある「ローソン」にバスを止め、道を尋ねに中に入って行ったのである。 
 結局、町中を一周して始めに通った道に戻り、予定より1時間遅れの2時到着、みんなお腹がすいていたので少々ご機嫌ななめだった。それでも文句を言う人はいない。
  

 その後は順調に進む。「円月島」は、真ん中に空いた穴から沈む夕日を眺めると絵になるそうである。
  
 そして、白浜名勝・千畳敷、三段壁へ。福井県の東尋坊ほど高くはないが、ここも自殺の名所だそうだ。
  
 12階建てのビルの高さほどあるエレベータで三段壁洞窟へ降りる。この洞窟は、源平合戦で活躍した「熊野水軍」の“船隠し洞窟”である。怖いような洞窟を行くと、熊野水軍が休息の為に使用していた番所小屋や、日本一大きい牟婁大弁才天が祀ってある。
   
  

 今日の日程はこれで終了、6時40分「浦島ハーバーホテル」へ到着。お風呂へ入るまもなくバイキング料理の夕食会場へ向かう。和食を中心とした約50種類の料理は味付けもよく、食いしん坊の2人はデザートのケーキとコーヒーまでしっかり、もうお腹がパンパンだ。外を見ると向かいの「大島」の明かりが見える。
  

 お風呂に行く途中、ドライバーさんがお酒を買っているのに出くわした。「一杯?」と手まねで聞くと、「ああ、つかれてね」という。そこで私が、「明日は道が分からなくなったら言ってね。私が教えてあげるから…」、「頼むわー」と大笑い。 

 お風呂は、熱めの湯、ぬるめの湯、水風呂、露天風呂とあって、広くてきれいな大浴場は、ちょうどよい温度のまったりしたお湯がとてもよかった。
 そして湯上りにいつもの定番、持参したチューハイとおつまみで乾杯、バタンキュー。1日目終了。
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4 コメント

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旅行 (ばーば)
2009-03-13 23:39:20
旅の写真は良いですね。
広々とした非日常の景色を拝見すると、こちらまで美味しい空気を深呼吸したような気分になれます。 
岩山の白崎海岸は初めてみた景色だし、荒波が轟くような洞窟の写真は迫力あります。明日の写真を楽しみにしております。
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Unknown (オールドレディー)
2009-03-14 08:37:37
♠ばーばさま
どこでもいい、日常生活から離れること、上げ膳据え膳、ゆったりとした広いお風呂、これが楽しみです。
もう年金暮らしなので遠方の旅はそうそうできませんし、近場の格安を探すのも楽しみのひとつでしょうか。
写真を撮ってもパソコンに収めるだけですのでお金もいりませんしね。(笑)
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Unknown (ハート)
2009-03-14 08:54:30
旅は色々な出来事が起こるとは思っていますが、この様なこともあるのですねー!
お客様方が心の広い方々で、運転手さんも添乗員さんも救われたのでは(笑)?

南紀白浜は、TV等で拝見したことしかありませんが、石灰岩の岩・洞窟と、どこか荒々しいといいますか、厳粛なイメージも漂ってますね。

私も近場で良いので、18切符ツアーなどしてみたいものです、今年こそ!
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Unknown (オールドレディー)
2009-03-14 09:04:32
♠ハートさま
たまにはハプニングもブログのネタになりますね。
ドライバーはちっとも恐縮した様子もなく、お客も怒るわけでもなく、旅ならではのゆとりでしょうかね。

やはり南紀の春は早くて、あちこちで山桜が見られました。もう汗ばむような陽気でした。
でも、帰ってくると寒さに震えました。昨日も雨と風で大荒れ、お天気にだけは恵まれた旅でした。
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