小沢さんと二階さん、元は同志です！・・・

　９日、東京株式市場ではバブル後の最安値を下回るという有難くない記録を更新した。一体いつになったら光明を見出すことができるのだろうか？
　麻生さんは、事あるごとに経済対策優先というが、次から次へと問題が続出、「三歩進んで二歩下がる」どころか、一向に進展の様子が見えない。衆参予算委員会では肝心の政策審議はそっちのけで、違法献金問題であたふたしている与野党議員たち。もう「疑わしきは罰せず」なんてことでうやむやにせず、この際、疑わしき者はみんな辞職してもらいたい。今、国民にとって大事なのは経済対策であり、毎日の生活なのである。薄汚れた金の問題で、政治をなおざりにしてもらっては困る。　
　大体、献金にしろパーティー券にしろ、小額ならともかくその金の出所や、どこの誰か相手の正体を知りたいと思うのは当然で、「知るすべもないし、詮索することはあり得ない」なんて、それこそあり得ないことである。小沢さんや二階さんたちがいくら弁明しても、両人が所属する党の中でさえ疑問視する声があるというに、国民が信じるわけがないだろう。
　しかし、この「西松建設」という会社、最低の企業である。裏金つくりは巧妙を極め、それを政治家たちにばら撒き利権を得ていたのであろう。新聞によると、前社長の国沢容疑者が自ら二階さん側の窓口役になり、要望を聞いていたというではないか。小沢さんの場合も秘書が請求書を出していたとか。企業も議員もどっちもどっち、さもしい、下劣、卑しい、意地汚い、もう他にはいい様はないだろうか。

　そもそも小沢さんは元総理・田中氏の下で薫陶を受け、秘蔵っ子と言われた人。その後は、田中派に反旗を翻した竹下・金丸両氏と行動を共にし、この時代に金丸氏の錬金術を学んだのか、海部内閣では幹事長に就任すると経団連傘下の企業から選挙資金３００億円を集め、衆院選に勝利をもたらしたという。この実績から“豪腕”と称されたそうで、小沢さんと金の問題はこれまでもとかくのうわさがあり、さほど驚くようなことではない。
　そして、二階さんも同じく自民党・田中派から立候補して当選。小沢さんより歳は上だが、政治の世界では小沢さんの後輩にあたる。後に竹下派に参加し、竹下派分裂の際は、小沢さんに同調、その後１９９３年、自由民主党を離党、小沢さんらと共に新生党を結成した、いわば元同志である。小沢さんと分裂後、紆余曲折を経て元の自民党に復党し、旧保守新党の議員らで二階グループを結成し会長に就任したという、小沢さん同様経歴は複雑である。
　いわば同じ釜の飯を食った２人が、西松建設の献金疑惑で大きく名前が浮上したというのも腐れ縁だろうか。知らぬ、存ぜぬと古狸めら、言えば言うほどしらじらしく聞こえてならない。　

　　
　しかし、支持率がそれほど変わらないというのもおかしなことだが、無党派が増えているということは、国民はもうどの党にも期待していないということだろうか。
　麻生さんも小沢さんもダメ同士、いっそのこと２人とも辞任して、新しい顔で選挙にのぞんではどうか。しかし、トップだけを選んでも周囲のサポートがなければどうにもならないのは、麻生内閣を見ていてよく分かる。同時に閣僚の人選をして、こういう体制で、こういう政策でやりますと、真っ向からガチンコ勝負をしてはどうだろう。そうすれば国民も真剣に考えて投票するだろうし、こんどこそ自分たちで選んだ政党であれば、自民党であれ民主党であれ納得して託すことができるのではないか。
　昨日、町中で自民党の女性議員の新しいポスターをみつけた。２ショットの相手はだれだと思いますか？　本来なら党首である麻生さんのはずが、参議院の舛添さんの顔でした。党首の顔が選挙の邪魔になるなんて、こんな情けない国って、ほかにありますか？　小沢さんもそろそろ敬遠されているようだし、もう世代交代の潮時ですよ、お二人さん