どうでもいい話だが、このところ芸能界では、老いてますますお盛んな男性陣の話題が続く。人生の黄昏時に、最後の花を咲かせようというのか。何十歳という年齢差もなんのその、そのバイタリティーには感嘆することしきり。また、敬老精神あふれる女性陣の決断にも感服する。
加藤茶(68)の45歳差の再婚、堺正章(65)の22歳差の再々婚に続き、また1人、俳優の寺田農(68)が35歳年下の一般女性(33)と再婚していたという。寺田は洋画家の寺田政明の長男で、父の影響で芸術に造詣が深く、数年前に美術を仕事とするこの女性と出会い、再婚に至ったという。彼は文学座出身で、渋い演技に定評があり、脇役としての存在感は大きく、数々の映画やドラマに出演している。
高齢の芸能人の年齢差婚は、世の同年齢男性をうらやませたかどうかはさておいて、平気寿命が長くなった今、もうひと花咲かせるに十分な年月が残されているなら、何度でも人生をやり直したいと思う人がいてもおかしくはない。が、男性に相当の財産があっての話である。
下世話な話、何十歳もの年齢差をものともせず結婚に踏み切るには、女性の方に打算的な下心が全くないとは考えにくい(大きなお世話は百も承知)。が、どんな結婚にも少なからず打算があって当然、全くの純粋な恋愛感情だけで、後先考えず結婚に踏み切れるのは若いうちだけである。
女性が年上男性に対して期待することは、「包容力がある」「経済力がある」「落ち着いた雰囲気」「人の気持ちを汲んでくれる」などということらしい。が、上記の結婚例を見て思うことは、男性はこれから老いる一方、かたや女性は平均寿命の半分にも満たない年齢で人生の絶頂期である。もし、男性があと20年、25年生きたとして、今のように現役で、心身ともに元気ならいいが、介護に明け暮れる日が来ないとも限らない。そして死別、1人になってみたらもはや自分も60歳過ぎの老人になっている。それでも「余るほど財産はあるし、1人自由に暮らせて幸せ」といえるようであればいいが、残りの人生は長く寂しいものになりかねない。
ところで、加藤茶の45歳の年齢差が芸能界ではトップか思ったら上には上がいた。「ツィゴイネルワイゼン」「オペレッタ狸御殿」などで知られる88歳の鈴木清順監督は、なんと48歳年下の女性と今年6月に再婚していた。知り合ったのは5年ほど前で、女性は、映画をDVDなどに編集する会社の編集者で、清順監督の大ファンだったという。
現在、清順監督は車椅子で生活しており、持病の肺気腫のため、常に酸素ポンプを装着している。今年4月に東京・上野で行われた清順監督の米寿を祝う会でも、女性がかいがいしく身の回りの世話をしていたという。こうなったら介護のための結婚のように思えるが、こういう結婚を決断する女性の気持ちは同性でも理解しがたい。
まあ、こういう場合、相手の女性が美形でなければ再婚など思いつかないだろうから、私には縁のない話である。が、私の経験から言わせてもらえば、人間、普通とかけ離れたことをしようとすると、どうしても無理が生じるものである。同じような年代で、価値観や考え方が似ている者同士結婚するのが一番だと思っているが、まあ、それぞれの人生である。どうぞご勝手に。(ねたみ心?)
ところで、結婚に関する名言をネットで検索してみたら、おもしろいものが見つかった。中には、思わず笑ってしまいたくなるものもたくさんある。
自分は34歳ですので、体力的に計算すると、もうできる年齢ギリギリだねって同世代と話してたんですが・・・
元気があれば、できるんですね(^^;)
結婚の名言もしっかり読みました。
深いですね。
男性は経済的に豊かで元気であればいくらでも若い女性と結婚はできますが、女性はいくら財産があっても30歳も年下の男性と結婚なんて、そんな奇特な男性はそうそういませんよね。
それこそお金目当てでしかないと疑ってかかりますよね。
でも、みんなお元気ですねえ。私なんか考えるだけでもしんどくなります。1人で好きなようにできる自由はお金には代えられません。