つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

世界チャンピオンの女子プロボクサーは公務員・・・

2007-11-20 | いい話ですね
 わが岡山県に女子プロボクシングの世界チャンピオンが誕生した。それも異色の公務員プロボクサーである。
 18日、岡山オレンジホールで世界戦(10回戦)に初めて兆戦したWIBA世界ミニマム級2位の池山直選手(38)、戦績は9戦7勝(3KO)1敗1分け。対するハンガリーの世界ミニマム級1位のクリスティーナ・ベレンスキー選手(27)は28戦21勝(9KO)5敗2分け、池山選手とは11歳も若い。
 スポーツニュースでしか試合の様子は見ていないが、151センチ、46キロの小さい体のどこにあんな力が秘められているのか。突進力と強烈な右フックが武器のファイターといわれるそうだが、そのとおりリズムよい動きで果敢に攻め込んでいく小気味よさは、この前の内藤選手と対戦した亀田大毅など比べ物にならないくらい迫力があった。
 早朝のロードワークが日課となり、夕方仕事が終わるとジムに直行、スパーリングなど約3時間練習する。武器のパンチを磨くとともに、防御を鍛えるため、ヘットギアを付けずにパンチをかわす練習を重ねたそうである。
 3-0で判定勝ち、3ラウンドにはダウンも奪うという場面もあった。決して若いとはいえないあの年齢で、しかも岡山市役所職員という公務両立での練習は大変だったろう。女性ながら大した根性だと賞賛したい。
 6年前まで「ただの」公務員だったそうで、格闘技経験もなかったが「フィットネスジムに通う感覚」でフジワラジムに入会したところ、ミット打ちが決まる音に魅せられたという。2003年8月、プロテストに合格。2006年4月には日本ミニフライ級を制したという。職場の同僚は、「穏やかで、黙々と財務の仕事をこなす。絵に描いたような公務員で、言われなければボクサーだなんて想像できない」という。
 現在、日本女子の世界チャンピオンはWIBA世界ライト級のライカ選手(東京・山木ジム)だけで、池山選手で現役2人目、通算4人目の日本女子世界チャンピオン誕生だそうである。が、その割には各スポーツ新聞の扱いは小さく、プロボクシング界はやはり男社会なのだろうか。もう少しこの快挙を大きく報じてあげてほしいものである。
 兼業禁止の公務員規則のため、ファイトマネーは返上するそうである。お金のためでもなく、ただ好きというだけでこれだけハードなボクシングにのめり込む気持ちはちょっとわからない。が、何事にもあきらめない粘り強い根性はボクシングによって培われたようである。
 殴る快感はともかく、殴られる痛さを思うと私はごめんこうむりたい。一時「ボクササイズでダイエット」というのが流行ったことがある。内藤チャンプの奥さんも、「ボクササイズ」に通っていて内藤チャンプに見初められ結婚したという。当時、奥さんには彼氏がいて、何度も断れたが粘り強く食い下がって、とうとう念願がかなったそうだ。内藤チャンプは「あれはもう完全にストーカーだった」と笑っていたが、あきらめない粘り強さはボクシングのおかげらしい。
 お遊びでサウンドバッグを叩くというのはやってみたい気もする。誰かさんを想像して思い切り殴ったらスカッとするだろうなあ。誰かさんってだーれだ? 
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