山本由伸投手現地観戦ツアー・・・

　雨はまったく降っていません。すごい霧で漁船の霧笛が鳴り響いています。

　岡山県備前市は14日、市出身のプロ野球選手で、米大リーグ・ドジャースに移籍した山本由伸投手を応援しようと、市内の子どもを対象にした現地観戦ツアーを実施すると発表した。夏頃に実施する予定で、市内の中学生を中心とした子どもを対象に約200人を募集。旅費は市が１人あたり30万円を補助するという。
　また同じく市出身で、昨季首位打者のオリックス・頓宮裕真選手も応援しようと、チケット代や交通費を助成するオリックス戦の観戦ツアーも前年度に続き実施する。2024年度の一般会計当初予算で6700万円を計上しているそうである。
　誰が言い出したのか、このご時世になんとも豪気なこと！　だがこれに賛否両論あるのは当然のこと、私も応援することに異を唱えるつもりはないが、税金の使い道として適正かどうか、という疑問は残る。
　ところで当市の市長は豪気というか、これまでも税の無駄遣いとも思えるような事業がいくつかある。市バスやデマンドタクシーはマイナカード所持者は無料。市内に住民票がある１歳以上を対象に最大で３年間、スマホを無料で貸出している。
　また総額２億5500万円の予算を計上、江戸、明治期の海運を担った「北前船」を模した観光船を建造中。2025年の大阪・関西万博に向けて誘客の弾みとしたい考えで、日生港を起点に北前船の寄港地を周遊するコースを計画しているとか。だが無知なババが考えても、とても採算が合うとは思えない。捕らぬ狸の皮算用だと思う！
　皮算用といえば2017年３月、本土と日生諸島を結ぶ新しい定期船が就航、建造費は約１億2000万円だとか。このときも日生諸島クルーズ観光を計画、期待していたらしいがモノの見事に外れてしまったようだ。
　その上、1969年から運航していた日生港～小豆島大部港を結ぶフェリー航路が休航。利用者減少で、昨年12月１日から運航を休止した。海上観光はもう「北前船」しかない。さてどうなるやら！
　昨年6月にはスケボー場がオープンした。湾曲や傾斜、段差、レールといった滑走台が５つあるとか。工事費は約3400万円、利用料は無料だとか。利用状況の報告は皆無、これが税金の無駄遣いでなくてなんだろうネ？

　話は変わる。全国いずこも同じだが、少子高齢化による労働人口の減少がすでに始まっているとか。2050年に岡山県内で労働力人口が最も減るのはわが備前市だそうで、１万６千人余りが７千人を割り込むとも…。
　私がいくら厚かましくても2050年までは生きていまい。だから不安も心配もないが、現在、働き盛りの20、30代の人は未来を想像するだけでも不安だろう。また未来の状況が予見できるのに、新しく移住しようとする人がいるとも思えないし、この問題は本市の存続自体を左右しかねない一大事である。
　市長の任期はあと１年、市民を喜ばせて市長再選を狙っているのは見え見えだ。が、次期市長には堅実な財政運営ができる人、税金の使い道を慎重に決める人、そういう市長の誕生を期待している。