政治って陣取り合戦なの？・・・

　４日のニュースより。 【９月の合流を目指す日本維新の会と結いの党は３日、名古屋市内で橋下徹、江田憲司両代表が出席して会合を開き、新党準備会の設置を決めた。「憲法改正による『統治機構改革』」など７項目の基本政策も正式に合意し、準備会で綱領や組織形態などの調整を進める。並行して野党結集も呼びかける構えだが、民主党などの反応は鈍く、展望は開けていない。】

　日本維新の会が分裂、石原氏は新党「次世代の党」を結成。初代党首に平沼赳夫氏 石原氏は最高顧問へ就任。しかし、この「次世代の党」に対して、「今の世代の党ではないのか」「やっぱり爺世代の党なのか」「爺世代を葬る党なのか」などと、からかいの声が聞こえているそうだ。並み居る顔ぶれの中には見覚えのある顔が多い。ということは何回も当選を重ねた古狸が多いということで、次世代の人財になりうる人がどれだけいるか、だろうネ。
　一方の橋下氏だが、ようやく「結いの党」と結託して新党を立ち上げるところまで来たようだが、先行きは不透明とみる専門家も少なくない。そもそも、旧維新の解党決定からすでに２カ月以上を経過、ようやく新党準備会設置が決定というのには双方の譲れない事情がありそうだ。
　準備会は、(1)橋下、江田両氏の共同代表就任　(2)党本部は大阪市　(3)党名に「維新」を盛り込む―との方向で調整を進めるが、いずれも結いの党側に反発がある。江田氏にしてみれば維新側に吸収される形での新党結成は何の得にもならないだろうし、国会議員でもない橋下氏に主導権を握られるのはおもしろくなかろう。
　いつ頃だったか、維新の分裂がニュースになったとき、どこかの新聞社の世論調査で、石原新党、橋下新党についての答えは「どちらにも期待しない」という意見が大半だった。人気絶頂の頃の橋下氏ならいざ知らず、数々の問題発言や強引なやり方に反発も多く、何よりすでに賞味期限切れともいわれる現在の橋下氏では話題性に乏しく、国民の期待感も低いのではないか。　

　お家騒動の挙句、くっ付いたり離れたり、「昨日の友は今日の敵」。何が何だか訳のわからないのが政治の世界だが、自民党にもきな臭い話が飛び交っている。記事によると、安倍首相と石破幹事長の７年に渡る因縁の戦いが再燃しそうだという。その因縁とは、第１次安倍政権下の平成１９年７月、参院選で敗北した首相に退陣を迫った石破氏へ恨みが積年のものとなっているらしい。
　首相が９月第１週と明言した内閣改造と自民党役員人事で、石破氏に幹事長交代と安全保障法制担当相への就任を打診。これは石破氏の閣内封じ込めだとか言われており、石破氏は回答を保留している。表面上は仲良く見えても、腹の中には積年の恨みを抱え、折あらばという男の執念はおぞましい。夏の怪談話はおどろおどろしい女の怨念の物語だが、男の積年の恨みは表に出ないだけに怖いネ。
　また、相変わらずごたごたしている民主党。２２日の常任幹事会で岡田克也元代表は「今夏に党代表選を前倒しして行うべきだ。党をアピールするチャンスだ」と代表選の前倒しに言及した。北沢副代表も同調したが、海江田代表は「３１日の両院議員懇談会で（自らの）成果を説明する」として拒否。懇談会では海江田代表の続投が固まったが、今後も難しい党運営を迫られることになりそうだとか。
　いずれを見ても「お山の大将」になりたい人ばかりでうんざり。国家運営そっちのけで政党の陣取り合戦をやっているだけでも歳費はガッポリ、政治家ほどうま味のある商売はなさそうだネ。