つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

余生を豪華客船で暮らすアメリカ女性・・・

2015-02-23 | うらやましいです

 少し前に見つけたすてきな話。【“人生は航海なり”とはよく言ったものだが、それにまつわる面白いニュースが米国で話題となっている。夫の遺言だからという理由で、余生の舞台を豪華客船の中に移した未亡人。その暮らしはもう7年近くになるという。
 米フロリダ州では今、フォートローダーデールの豪邸を売り払い、余生を豪華客船で過ごすことを選択した女性が大きな話題となっている。86歳のリー・ワッチステッターさんは、銀行家兼不動産鑑定士であった夫のメイソンさんを1997年にガンで亡くした。メイソンさんは死の前日、リーさんに“人生は航海。君にはいつまでもそれを続けてほしい”と話したそうだ。その言葉に背中を押され、リーさんは「ホーランド・アメリカライン」の客船を経て、現在は「クリスタル・セレニティ号」という豪華客船で暮らしている。
 日本円にして年間1500~2000万円ほど費用がかかるため、夫と暮らした5ベッドルームの自宅を売却したリーさん。米メディアの『Asbury Park Press』には「私にクルージングのすばらしさを教えてくれたのは夫のメイソンです。50年間の結婚生活において、私たちは89ものクルージングを楽しみました。メイソンが私に残した言葉のおかげで、私はここでの暮らしを決断したのです」と話している。
 人々から“ママ・リー”の愛称で親しまれているリーさんの豪華客船での暮らしは、美味しい食事はもちろんのこと、ダンス、ブロードウェイに負けないレベルのエンターテインメント、船長主催のカクテルパーティと楽しいこと三昧で、彼女は「ここはまるでおとぎの世界。ストレス知らずよ」などと話す。リーさんもそれなりの高齢であり、“人生は航海なり”の真意をとやかく議論するまでもないであろう。興味深いことに、その豪華客船では彼女のほかに3人の女性が同様の暮らしを楽しんでいるそうだ。
 費用が年間2000万円としても、すでに7年間で1億4000万円支払っているわけだ。現在86歳、100歳まで生きるとしてもあと3億円もあれば足りる。我々庶民の金銭感覚からすれば夢のような話だが、何十億、何百億もの資産を持つセレブなら「ああ、そんなものか」と驚きもしないだろうネ。でも、海が好きな私には、豪華客船でクルージングを楽しみながら余生を送るなんて、これ以上理想的な余生の過ごし方はない。決して叶わぬ夢のまた夢だが、デッキの椅子に座って読書したり、昼寝をしたり、プールで泳いだり、行く先々の寄港地で観光を楽しんだり、考えるだけでもワクワクしてくる。

 先日、わが購読紙に、日本の豪華客船「飛鳥Ⅱ 秋の駿河クルーズ」の参加者募集の記事があった。3泊4日で、最高は598,000円から最低は148,000万円、中の下で208,000円など、6つの部屋タイプ料金となっている。これまでもこういうクルージングの募集広告を見て、申し込もうかと思ったことが何度かあった。最低では辛いから中の下クラスなら行けないこともないと思うのだが、よくよく考えているうちに気が萎えてくるのだ。
 陸のツアーのようにどんな服装でもいいというわけにはゆかない。世界一周の船旅のディナーやダンスパーティーのような正装でないにしても、やはりそれなりのフォーマルな装いをしなければならないらしい。毎晩同じ洋服というのも恥ずかしいから、3泊なら最低でも3着は必要だ。が、普段あまり着ないような服を買うのはもったいない。また、観光はすべてオプショナルツアーで別料金だし、船内でもいろいろお金が…と、そんな風に、あれやこれやの物入りを考えると懐事情が気になってくる。結局、そんなケチくさいことを考える者の行くところではない、という結論に達し、持たざる者の悲哀をかみしめるのである。

 

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6 コメント

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Unknown ()
2015-02-23 10:26:07
世界には喰うか喰わずか、病気になっても医者にもかかれず死んでいくしかない人が何億いや何十億といるのにそんな人はどんな神経をしているのでしょうか。
そんな身分の人をうらやむより悲しむべきではないか。

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真似できない (suri-riba)
2015-02-23 12:09:30
まぁ人それぞれ・・としか言えませんね。
私には不向き。社交下手だし、あぁ資金も
残り少々になってきた・・、新しい服なんて
勿体ないなどクルージング生活と真逆の生活
に慣れ過ぎ、もうこの貧乏性は治りません。
来世の宿題にします
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船上は極楽か? (sirousagigamanoho)
2015-02-23 16:25:21
sirousagiも亀さまの意見に賛同
一生の決定権は自分に在り、ならば飢餓や戦争で苦しむ人々への想いは決して忘れないでおこう。
おとぎ話と聞いても少々不愉快です。
格差を笑い飛ばせる心の余裕はなかなか身につかないものですね。
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Unknown (オールドレディー)
2015-02-24 09:37:18
★suri-ribaさま
人の幸せな姿を、素直な気持ちでうらやましいと思える自分でよかったと思います。それは自分が幸せだからではないかと思えるのです。
人の人生はいろいろ、どんな生き方をしようと、それはその人の自由だと思います。私は人の人生に干渉しないが、自分の人生に干渉してほしくない、そう思うことは間違っていますか?
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Unknown (オールドレディー)
2015-02-24 09:40:31
★sirousagigamanohoさま
ひとそれぞれ考え方があるでしょう。
sirousagiさまへのコメントは亀さまへのコメントを読んでいただければと思います。
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Unknown (オールドレディー)
2015-02-24 17:31:18
★亀さま
おっしゃるように世の中には貧困にあえいでいる人がたくさんいます。でも、金持ちも最初から金持ちというのは少なく、それなりの苦労も努力もして富を得たのだと思います。
自分の稼いだ金でぜいたくをするのは悪いことでしょうか。これまでの努力に対する自分へのご褒美のぜいたくはいけないことでしょうか。
失礼なことを言いますが、亀さまは貧しい人たちのことを考えて自分のしたい事を我慢しておられますか?
貧困にあえいでいる人たちの事を忘れてはならないのはわかりますが、国民の税金で養われている政治家や公務員でもない一個人が、自分で築いた富で好きな生き方をしても責められる筋合いはないと思いますが…。
自分の生き方を考えるとき、人の生き方をあれこれ批判はできません。この女性の生き方を単純にうらやましいと思うことはいけないことでしょうか。
私は残りの人生、分相応にですが精いっぱい楽しく生きたいと思っています。
ことあるごとに弱者を引き合いにだすのは、自分が優位な立場にいるからで、見下していることになりませんか。人は人、私はそう思います。
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