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片雲の風に誘われて

自転車で行ったところ、ことなどを思いつくままに写真と文で綴る。

7/22 Horombo Hut 滞在、高度馴化

2014-08-01 10:06:45 | キリマンジャロ登山

ホロンボハット。10人以下の収容人数の小屋が沢山並んでいる。

 今日は高度馴化の日。
標高を5百メートル程上げて、4千2百あたりで山腹を回ってくる。
今日も呼吸法の練習だ。
中々、90%台まで上がらない。
80%を越せばOKとなった。

 火山性の砂漠地帯に入ると、キリマンジャロの山体が遮るものなく眺めることが出来る。
現在は富士山の山頂を越える高度。
更にその上、2千メートル以上の標高差を目にすると緊張が高まってくる。

 午後1時半、小屋に戻る。
食後は自由時間で今までの疲れを癒やす休憩だ。


ダイニング上の寝室。

 昨夜はバックパッカーとして世界周遊を1人でしている青年と一緒になった。
彼は高度馴化の日を取らずに、今日上に向かった。
また奇遇なことに、彼は娘達の同窓で、尚且つメンバーの同窓の女性がこの9月から勤めることになっている会社で、数ヶ月前までインターンをしていた。
現在大学院を休学しているが、復学したらその会社に入る可能性もあるそうだ。


救難用車両、二ヶ月前に道路が開通したらしい。

 夕食の後は、リーダーが持っているグレゴリー・ペック主演の「キリマンジャロの雪」をPCで観た。
しかし、原作とは筋が大分異なっている。
疲れもあって、30分程でベッドに引き上げた。
気温は5度まで下がっていて、窓の隙間から冷たい風が顔を吹き抜けて行くが、寝袋をダブルにしてあるので寒くはなかった。


ジャイアントセネシオ。


ジャイアントセネシオの下で、キリマンジャロの写真を撮るメンバー達。
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7/21 Mandara Hut - Horombo Hut 3,720m

2014-07-31 15:33:58 | キリマンジャロ登山

荷物を分担して先に歩き始めるポーター達。

 朝6:00コックがモーニングティーをもって起こしに来る。
昨夜は気温が12度あったので、下着だけで薄い寝袋に入った。
しかし、夜半冷えてきて寝袋をダブルにした。
何度も目が覚めたが、高山病薬ダイヤモックスの服用を止めたため、前の晩のように3回もトイレに通うことはなかった。
リーダーの指導で、ダイアモックスはアタック直前に飲んだ方が効果があるらしい。

 7:00朝食、通常のパン、ソーセージ、卵の西洋式に、リーダーがお粥と漬け物を出してくれる。
8:00登山開始。
スタートして2時間程で樹林帯を抜けた。


低灌木地帯。

 今日も呼吸法の訓練だ。
気を抜くと直ぐに70%台に下がってしまう。
また、90%台に戻すように、呼吸を工夫する。
今日もそれ程の急坂はない。
それでも6時間歩くと、千メートル近く高度が稼げる。




 ホロンボハットには15時過ぎに着いた。
ダイニングの上が寝床。
夕食はやはりスープから始まって、ポテトフライが添えられた魚のフライがメインだ。
味は良い。
明日は上の小屋には行かず、高度馴化のため、5百メートル程上がってまた降りてくる。
明日の晩もここに泊まる。
食後はリーダーの過去の冒険談を聞く。
シベリア、冬期自転車横断や気球での太平洋横断計画の話。


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7/20  登山開始 Marangu Gate1,879 - Mandara Hut 2,720

2014-07-30 00:14:16 | キリマンジャロ登山

登山口 マラングゲート 1,870m。

 6:30、リーダーのモーニングコールで起きる。
7:30 朝食。
9:30 残置荷物とポーターに預ける登山荷物を部屋の外に出す。
10:00 前日と同じランドクルーザーでマラングゲートに向かう。
ホテルの外には仕事を求めて来ているのか、数十人の男達がたむろしている。
30分でゲートに到着。
リーダーが入山手続きをするのに1時間以上掛かる。
9名の客に、6名のガイド、2名のコック、22名のポーター、総勢39名の入山登録が必要らしい。

 11:30 登山開始、今日の目的地は2,720mのマンダラハット。
約900mの登りだ。


ジャングル内を進む。

 熱帯とは言え、高度があるので所謂熱帯のジャングルではない。
巨木も多い。
雨が多いらしく、樹木には糸のような着生コケが多く付着している。
雲の多い天気で、気温は15度。

 登山中、ツアーリーダーが呼吸法の訓練をしてくれる。
パルスオキシメーターを右手の人差し指にはめて、血中ヘモグロビンの酸素吸着量を調べる。
90%以上を維持するための呼吸法だ。
通常の呼吸法のままだと、高度が上がり、登り坂になると直ぐ70%台に落ちてしまう。
下がった状態で高度を上げると、高山病になる。
深い呼吸をすることによって、90%以上を維持する必要がある。
どのような呼吸法をすると90以上が維持できるか見付け、それを続ける訓練だ。
したがって、歩行速度はかなりゆっくりだ。
娘と山に登る時よりもゆっくりだ。

 登りながらの雑談で、色々驚くことがある。
メンバーの1人、老舗デパート勤務の59歳の方は早稲田で箱根駅伝を走ったことがある。
女性メンバーで娘より少し年上の女性は、かつて娘と同じ会社に在籍していたことがあり、大学も同じだ。
ヒマラヤに登ったことのある元バンカーも娘の大学の先輩だった。
彼は7大陸の7サミットの内、南極と南米以外の5つを制覇することになる。
(19日付けの5大陸は間違い、修正済み)

 16:00過ぎキャンプ地マンダラハットに到着。
初めての山小屋(Hut)泊まりだ。



マンダラハット2,720m到着。自動小銃を持ったガードがいる。


夕食はスープから始まって、メインとしてローストチキンとかジャガイモが出る。


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7/24 キリマンジャロ登頂

2014-07-25 22:24:30 | キリマンジャロ登山

ギルマンズポイントで。

 キリマンジャロ登頂出来た。
メンバー9人全員がサミットのギルマンズポイント5千685mに登頂する事が出来た。
内8人が最高峰のウフルピーク5千895mを極めた。
こんな高率の登頂率は全て、ツアーリーダーのおかげだ。
彼はシベリア冬季自転車横断で2004植村直己賞を受賞した冒険家だ。
彼の徹底した呼吸法の訓練のおかげ何ら高山病の症状を発病する事なく登頂出来た。
登山中、脚は疲れなかったが、呼吸で疲労するほどだった。
ピークアタックの千2百mの登りでも呼吸ばかりに気を使った。
少しでも油断するとめまいを感じる。

ウフルピーク。
 今翌日26日、山麓のホテルで、一週間振りの風呂に浸かり、登頂祝いのディナーを済ませて部屋に戻ったところだ。
ネット環境のせいか写真がアップ出来ない。
詳しいことは帰国してから整理してアップする。

  
コメント (1)
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7/19 キリマンジャロ山麓ロッジ到着。

2014-07-20 04:29:56 | キリマンジャロ登山

ダルエスサラームを飛び立つとその勇姿を現した。

 ドーハを7:35に出発して、5時間後ダルエスサラームに着陸。
機内に留まったまま、1時間半待機。
14時前に離陸、キリマンジャロ空港には15時頃到着。
ここで初めてタンザニアに入国する。
ダルエスサラームは大きな都会だったが、キリマンジャロの空港ビルは本当に小さなものだ。
飛行機の中には日本からの団体が5組、中国からも1組。
登山せず、サファリだけの組もある。
空港を出て、車2台に分乗し今夜のマラングホテルに向かう。
アフリカらしい景色だ。
途中、キリマンジャロが雲の上に見える。
やはり高い。

最高峰ウフルピークが中央に見える。

 ホテルに17時過ぎに着いた。
コテージが広い庭に散在している。
シャワーを使う。
明日から1週間は浴びることができない。

庭にはオーバーランダーのトラックが駐車していた。

夕食は19時半から。
スープから始まるウエスタンスタイルだ。
味はそこそこだが、量は食べられない。
食事中に自己紹介する。
男性の中で年齢は私が真ん中。
上のお二人は山の経験が豊富だ。
元バンカーは七大陸の7サミットで残るのは南極と南米のアコンカグアだけになるそうだ。
そのアコンカグアにも来年2月計画しているとのこと。
女性陣の中にも、今年の海外登山が4回目の人がいる。
皆さんお元気だ。

食堂。
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