
ホロンボハット。10人以下の収容人数の小屋が沢山並んでいる。
今日は高度馴化の日。
標高を5百メートル程上げて、4千2百あたりで山腹を回ってくる。
今日も呼吸法の練習だ。
中々、90%台まで上がらない。
80%を越せばOKとなった。
火山性の砂漠地帯に入ると、キリマンジャロの山体が遮るものなく眺めることが出来る。
現在は富士山の山頂を越える高度。
更にその上、2千メートル以上の標高差を目にすると緊張が高まってくる。
午後1時半、小屋に戻る。
食後は自由時間で今までの疲れを癒やす休憩だ。

ダイニング上の寝室。
昨夜はバックパッカーとして世界周遊を1人でしている青年と一緒になった。
彼は高度馴化の日を取らずに、今日上に向かった。
また奇遇なことに、彼は娘達の同窓で、尚且つメンバーの同窓の女性がこの9月から勤めることになっている会社で、数ヶ月前までインターンをしていた。
現在大学院を休学しているが、復学したらその会社に入る可能性もあるそうだ。

救難用車両、二ヶ月前に道路が開通したらしい。
夕食の後は、リーダーが持っているグレゴリー・ペック主演の「キリマンジャロの雪」をPCで観た。
しかし、原作とは筋が大分異なっている。
疲れもあって、30分程でベッドに引き上げた。
気温は5度まで下がっていて、窓の隙間から冷たい風が顔を吹き抜けて行くが、寝袋をダブルにしてあるので寒くはなかった。

ジャイアントセネシオ。

ジャイアントセネシオの下で、キリマンジャロの写真を撮るメンバー達。