安東伸昭ブログ

安東伸昭の行動日記

米の仮払い金

2014年10月07日 | 大豆
 

 コメの仮払金は低過ぎ=農林水産省(10月6日)
2014年産のコメが収穫期を迎え、販売を委託された農協が農家に支払う仮払金(概算金)が出そろったが、13年産を大幅に下回るケースが相次いでいる。ある局の幹部は「農協が設定した金額が低過ぎる」と不満を漏らす。というのも、担当者が「今年は穂に付いたもみの数は多いものの、ふるいに掛けると落ちてしまう小さな粒が多いため、流通量は思ったほど多くない可能性がある」と指摘するように、今後の供給量に下振れの余地があるからだ。全農の県本部や経済連が低い概算金を設定したことについて、冒頭の幹部は「13年産の在庫が多く残っていたところに、民間の調査機関が良好な作況指数を出したことで、経済連などが一斉に供給過剰を意識して萎縮し、リスクを取らない方向に走ったのだろう」と推測する。過去には高い概算金を設定した結果、想定以下の金額でしか販売できず、損をかぶった農協もあるといい、そうした経験もリスク回避の方向に向かわせたようだ。今後、収穫が本格化して正確な販売見通しが分かり、需給が引き締まってくれば、生産者への追加支払いがありそう。とはいえ、先の幹部は「概算金が低いのは、農家にとってショックが非常に大きい。農協は農家のことをもう少し考えて、リスクを取ってほしい」と注文を付けていた。

コメ交付金、支払い前倒し=農家支援で年内に―米価対策・農水省(10月4日)
 農林水産省は4日、米価の大幅な下落を受け、コメ農家の経営支援策を打ち出す方針を固めた。生産調整(減反)に協力した農家に対する「直接支払い交付金」(水田10アール当たり7500円)を、希望者全員に対し年内に前倒し支給する。資金需要が高まる年末に備え、収入が減った農家の資金繰りを安定させるのが狙い。
 直接支払い交付金は例年、11月から翌年1月にかけて支払われる。今年度の予算額は約806億円。農水省は、手続きを迅速に進めて支払いまでの日数を短縮する方針で、生産者の意向を調査し、年内支給の対象者を把握する。
 農産物の価格下落で農家の収入が平年以下に落ち込んだ場合、国の「収入減少影響緩和対策(ナラシ対策)」で、最大で減収分の9割が穴埋めされる。ただ、ナラシ対策は来年度予算を財源に5~6月に補填(ほてん)分が支払われるため、当面の資金繰り支援が課題となっていた。
 また、ナラシ対策はコメや麦、大豆などの販売額を合算して農家の収入を計算する仕組みで、米価下落の減収分だけを穴埋めするのは難しい。このため、今年度予算の財源を使うことが可能で、稲作のみを対象にした直接支払い交付金を活用し、急場をしのぐ。
 コメは、消費減少と昨年までの2年連続の豊作で供給過剰に陥った。これに伴い、農協が農家に対し、集荷時に支払う仮渡し金(概算金、60キロ当たり)は今年、大幅に減額されている。
例えば、青森県の「つがるロマン」は7600円(前年は1万800円)、宮城県の「ひとめぼれ」は8400円(同1万1200円)にそれぞれ引き下げられた。




 
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