安東伸昭ブログ

安東伸昭の行動日記

台風8号を例として、台風の予報円について

2020年08月23日 | 気象情報
令和2年8月23日

台風8号を例として、台風の予報円について
 「予報円の大きさは台風の大きさに非ず」

25日(火)以降は予報円が大きく
22日(土)9時に沖縄・先島諸島の沖で台風8号が発生しました。
周辺の海面水温が高いことなどから、今後は発達する見込みです。
この台風の進路を示す予報円が非常に大きく、25日(火)15時の段階では直径が520km、26日(水)15時では直径が740kmとなっています。
予報円は台風が進むに連れて大きくなるため、台風の大きさを示していると誤解されるケースがありますが、そうではありません。
予報円とは「70%の確率で台風の中心が入る範囲」を示しているもので、台風そのものの大きさとは一切関係がないものです。



予報円の大きさを決める2つの予想
予報円の大きさは、主に2つの要素によって決まります。
それは「進行方向の予測の幅」と「速度の予測の幅」です。
偏西風といった上空の風の流れや、高気圧・低気圧の位置関係によって大きく変化します。
方向は定まっていても速度の予測にブレがあったり、その逆の場合も予報円は大きくなります。


世界各国の予測
世界各国の機関によるシミュレーションの結果を見ると、台風8号の進路は高気圧の勢力によって東西のブレが想定される上、
台風を動かす上空の風が弱いため、速度のブレも考えられます。
今回の台風は2つの要素のどちらもブレが大きいため、予報円が大きくなっているのです。
台風に関する情報を正確に理解し、適切な備えを行っていくようにしましょう。







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