【SWEET ANGELS】

大阪府寝屋川市にある認定こども園 ねやがわ寝屋の森こども園の
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先生からの子育てinfomation vol.66

2015-10-10 | 先生からの【子育てinformation】

 

こんにちは!

りす組(0・1歳児)担任の新井裕紀子です。

 

 

今回の子育てインフォメーションは、

「イヤイヤ期(第一次反抗期)」について、お話しさせていただきます。

 

りす組の子どもたちも、トイレでの排泄ができるようになり、食事も自分で食べようとする姿が見られ、

着替えも少しずつ自分でできるようになってきました。そうした基本的生活習慣の自立が進み、達成感や満足感を味わうことによって、

もっと自分でしたいという気持ちが見られるようになってきました。

 

2~3歳前後になると、次第に自分の意志や欲求を身近な大人に強くぶつけてくるようになります。

そして、自分の意志や欲求が大人によって妨げられたり禁止されると、「イヤ」と反抗したり、

何でも「ジブンデヤル」と自己主張して譲らなかったりする姿が見られます。これを「イヤイヤ期(第一次反抗期)」といいます。

 

親や保育者にとっては、これまで言うことを聞いていた子どもの激しい反抗や感情表現などにあって戸惑い手こずることも多くなる時期ですが、

見方を変えれば子どもの発達において重要な意味を持っています。なぜなら、子どもの心の中に認識や行動の主体としての自分、

すなわち「自我」が芽生えてきたことの表れであるといえるからです。

 

・身体の発育や運動能力が発達して、自由に行動できるようになった。

・認知能力が増して、言葉もだんだん上手に使えるようになってきた。

 

子どもは自分の行動に自信がついてきて自分の意志で主体的に行動しようとします。

それまで親や保育者に依存し、信頼関係を築いてきたことを土台にして、その依存状態から

自立していこうとする子どもの姿でもあるので、喜ぶべき発達の通過点といえるでしょう。

 

★大切なことは・・・

・一方的に押さえつけたり、要求を何でも聞きいれたりするのではなく、承認しうる一定の範囲で子どもの主体性を尊重すること。

・子ども自身を否定・拒否しているのではなく、その行為が認められないということを子どもに伝えていくこと、です。

 

この頃の子どもは、「自分でやりたい」「自分でできるはずだ」という意欲を持って、いろいろなことに挑戦しようとします。

そして、自分の力でやり遂げられることができたり、周囲からほめられ、認められる経験を通して、自分は価値のある存在であると感じ、

自己を肯定的に捉える「自尊感情」が高まります。

このような時期に、子どもの意欲を認め、励ましたり、自分の力で出来たことをほめて評価していくかによって、

子どもが自己をどのように捉え、物事にどのように取り組んでいくのかという態度に影響を及ぼすといえます。

子どもたちの「自分でやりたい」という思いを大切にしながら、子どもたちの大切な成長過程「イヤイヤ期」を楽しんで過ごしていけるとよいですね。

 

 

参考文献:「見る・考える・創りだす 乳児保育」

CHS子育て文化研究所 萌文書林 2008



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